【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲
ミックスボイスというワード。
歌に興味のある方ならどなたでも一度くらいは耳にされたこと目にされたことがあるでしょう。
僕のボイストレーニングの受講生さんの中にも「ミックスボイスをできるようになりたい!!」と要望を持っている方がたくさんおられます。
でも、意外にそれが実際どんなものなのかを理解している人は少ないように感じます。
ではミックスボイスって一体なんなのか?
簡単に言ってしまうと「地声と裏声の間の声」なんですよね。
だから別名、ミドルボイスと呼ばれたりもします。
実際の曲中での使われ方としては、主に地声では出すのが難しいハイトーンの領域をカバーするために使いますが、地声と裏声のミックス度合いのバランスを変化させることで、さまざまな歌唱表現が可能になります。
今回の特集記事では、そんなミックスボイス(ミドルボイス)を上手く使って歌を表現されている女性シンガーを集めてみました。
きっと皆さんがご自身でミックスボイス習得を目標に歌われるときに参考にできる部分が多いかと思います。
ぜひお役立てください。
【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(1〜10)
秒針を噛むずっと真夜中でいいのに。

この楽曲は聴いて楽しめる、歌って楽しめる曲だと思います!
ずとまよACAさんの声はかわいらしく聴きやすいのですが、実際に歌ってみると裏声でも地声でもとにかく音域が高いです。
ちなみにこの曲だと最高音はサビのE5、裏声ではなくしっかり地声で歌っているのがすごいですね。
サビはとにかくピッチのキープが大変です!
また、リズムも独特で、この曲は微妙に伸ばしたり切ったりしている部分が多いです。
実際に歌ったときにリズムと合わないところが出てくるかもしれません。
いきなりカラオケではなく、原曲を聴きながら一緒に歌ってみるといいですよ!
革命道中 – On The WayNEW!アイナ・ジ・エンド

アイナ・ジ・エンドさんはハスキーボイスで有名なので、低音女性さんの中にはレパートリーに入れている方もいるのではないでしょうか?
『革命道中 – On The Way』はテンポ感もあってかっこいい曲です!
Aメロでコール部分もありカラオケで歌うと盛り上がって楽しそうなので、低音女性さんにぜひ歌ってほしい曲だなと思います!
サビ部分はC5の音も出てきて高めの音メインですが、遠くに声を出すイメージで勢いをつけて恐れずに歌ってください。
ここをクリアしたら確実にレベルアップしますよ!
都落ちヨルシカ

ヨルシカの楽曲で2023年4月リリース。
さて、この曲のミックスボイスですが、Aメロパート等を中心に頻繁に出てくる一瞬音程が高くなるところを中心に非常に効果的に使われていて、フッと抜くような柔らかい高音を表現されています。
これもまた通常のファルセットのように鼻腔共鳴を使ったヘッドボイスではなく、声をできるだけ広く上顎全体に当てるようにして練習してみてください。
ミックスボイスが使用されている箇所がとても短いので、発声のスムーズな切り替えの練習にも役立つ一曲だと思います。
ディアREOL

キレのある音楽性で人気を集める女性シンガーソングライター、Reolさん。
本作は彼女が得意としているエレクトロポップにややヒップホップの要素を加えた作品です。
Reolさんの特徴であるキレのある高音が何度も登場する作品で、ミックスボイスからファルセットまで多くの高音系の技術が登場します。
音域も広いので、持久力を意識しながらミックスボイスを歌う練習になる楽曲です。
中級者以上の方は、ぜひレパートリーに加えてみてください。
クズリ念ずっと真夜中でいいのに。

キャッチーな音楽性で人気を集めるバンド、ずっと真夜中でいいのに。高音系の作品が多く、毎度、テイストの異なる音楽性でシーンを湧かせていますね。
そんなずっと真夜中でいいのにの作品のなかでも、特にオススメしたいのが、こちらの『クズリ念』。
本作のミックスボイスの難易度は、比較的やさしめで、ファルセットと地声の間をやや柔らかく発声しています。
ミックスボイスを習得するには、この柔らかく発声するプロセスが重要ですので、初心者や中級者にオススメです。