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【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲

ミックスボイスというワード。

歌に興味のある方ならどなたでも一度くらいは耳にされたこと目にされたことがあるでしょう。

僕のボイストレーニングの受講生さんの中にも「ミックスボイスをできるようになりたい!!」と要望を持っている方がたくさんおられます。

でも、意外にそれが実際どんなものなのかを理解している人は少ないように感じます。

ではミックスボイスって一体なんなのか?

簡単に言ってしまうと「地声と裏声の間の声」なんですよね。

だから別名、ミドルボイスと呼ばれたりもします。

実際の曲中での使われ方としては、主に地声では出すのが難しいハイトーンの領域をカバーするために使いますが、地声と裏声のミックス度合いのバランスを変化させることで、さまざまな歌唱表現が可能になります。

今回の特集記事では、そんなミックスボイス(ミドルボイス)を上手く使って歌を表現されている女性シンガーを集めてみました。

きっと皆さんがご自身でミックスボイス習得を目標に歌われるときに参考にできる部分が多いかと思います。

ぜひお役立てください。

【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(21〜40)

LiSA

LiSA 『炎』 -MUSiC CLiP-
炎LiSA

LiSAさんの17枚目のシングルで2020年10月リリース。

映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主題歌でもあります。

ボーカルメロディで使われている音域も非常に広い楽曲で、これを歌うにはミックスボイスの習得が必須になるでしょう。

おそらくこの曲、ご本人はそんなに音の高くないAメロ部分からミックスボイスで歌われているものと思われます。

ここをソフトなミックスボイスで歌うことで、パワフルに歌うサビと見事にコントラストをつけています。

サビの超高音でのミックス〜ファルセットへの切り替えもスムーズで素晴らしいですね。

少々上級者向けのセレクトになりますが、ぜひチャレンジしてみてください。

色彩yama

yama『色彩』MV(TVアニメ「SPYxFAMILY」第2クールエンディング主題歌)
色彩yama

日本のロックバンド、BINでもシンガーとしても活躍されているyamaさん(BINでのメンバー表記は山上)の通算13作目の配信限定シングルで、2022年10月リリース。

この曲の大部分はミックスボイスで歌われており、ミックスボイスの練習曲としても最適な一曲になると思います。

メロディで使われている音程によって鼻腔共鳴と胸腔共鳴を巧みに使い分けられているように感じますので、曲の部分部分での声質の違いなどを中心に、原曲を研究してみてください。

きっと得られるものは大きいと思いますよ。

Jupiter平原綾香

Jupiter – 平原綾香 – YouTube.flv
Jupiter平原綾香

平原綾香さんのファーストシングルで2003年12月リリース。

曲は、イギリスの作曲家ホルストの管弦楽組曲『惑星』(全7楽章)の第4楽章「木星」の中間部Andante maestosoの旋律(「木星」の第4主題)に、吉元由美が歌詞を付けたもの。

地声や話し声は比較的低めの平原ですが、ミックスボイスとファルセットをうまく活用することで、音域の広いクラシック楽曲のメロディを見事に歌いこなしています。

ミックスボイスの使い方としては、息漏れ成分の音を抑えた、いわゆる地声よりのパワー感のある声を使っている部分が多く、地声の低さをカバーする意味でも、また高音のファルセットを際立たせる意味でもとても有効に活用されていると思います。

地声、ミックスボイス、ファルセットを自在に使いこなして楽曲を表現している歌唱は圧巻と言っていいでしょう。

逢いたくていまMISIA

MISIA – 逢いたくていま(Official HD Music Video)
逢いたくていまMISIA

MISIAさんの23枚目のシングルで2009年11月リリース。

TBS系日曜劇場「JIN-仁-」主題歌にもなっていましたね。

5オクターブの歌声を持つとも言われるMISIAさんですが、サビの高音部などでも全くブレないスムーズな発声の使いこなしは見事とした言いようがないでしょう。

おそらく地声と裏声の割合を調整しながら楽曲全編をミックスボイスで歌っているものと思われます。

そんなわけでミックスボイスの練習曲としては、かなり上級者向けのセレクトになりますが、ぜひチャレンジしてみてください。

Aメロ、Bメロでのソフトな発声からサビでのパワフルな中で一瞬フッと抜くような歌唱など、得られるものは絶大だと思います!

三日月絢香

絢香さんの通算4作目のシングルで、2006年9月リリース。

聴いているだけで、三日月が綺麗に浮かぶ月夜を思い起こさせてくれる、日本のバラードの名曲ですが、そのやさしい月夜をより濃く演出しているのが、絢香さんのとてもソフトで深いミックスボイスを効果的に使った歌唱な気がします。

Aメロの高い音のところで、フッと抜くように歌われているところやサビ部分での声の使い方などを注意深く研究して歌ってみましょう。

声を上顎の奥歯の裏に当てるような感じで、上顎胴の共鳴を上手く使いこなすことが、ご本人のように歌うためのポイントになってくると思います。