【洋楽】ファンクのルーツを辿る。一度は聴きたい名盤まとめ【初心者】
突然ですが、皆さんは「ファンク」という音楽ジャンルをご存じでしょうか。
たとえ知らなかったとしても、日常生活の中で「ファンキー」という言葉を耳にしたことはきっとあるでしょう。
音楽ジャンルとしての「ファンク」は1960年代にその原型が生まれ、1970年代以降に多くの人気バンドがファンクミュージックのヒット曲を飛ばして全盛期を迎えました。
今も当時の楽曲を現代のヒップホップアーティストたちが好んでサンプリングするなど、後世への影響も大きいファンクミュージック。
こちらの記事では特に初心者の方に向けて、まずは聴いてほしいファンクの名盤を紹介します!
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【洋楽】ファンクのルーツを辿る。一度は聴きたい名盤まとめ【初心者】(1〜10)
FireOhio Players

アメリカのファンクバンド、オハイオ・プレイヤーズの『Fire』は、ファンクの歴史を語るうえで欠かせない名盤です。
タイトル曲で鳴り響くサイレンの音からはじまり、タイトなドラムと強力なホーンセクションが一体となったグルーヴに切り替わったところで、聴く人のテンションも一気にアップ!
この熱いサウンドを体感するポイントは、とにかくうねるようなベースラインに身を委ねること!
アルバムを通して貫かれる圧倒的な熱量は、時代を超えて多くのアーティストに影響を与えており、ファンクという音楽の持つパワーを全身で楽しめるでしょう。
Theme from ShaftIsaac Hayes

アメリカの音楽家アイザック・ヘイズさんの代表作で、もっとも有名といっても過言ではないアルバム『Shaft』。
映画のサウンドトラックとして制作され、アカデミー賞を受賞したほか、後のヒップホップのサンプリングソースとしてもたびたび使用されています。
ファンキーなリズム、ジャジーなホーン、壮大なストリングスなど、スリリングな要素が詰め込まれた作品です。
このアルバムのポイントは、なんといっても全編を貫く骨太なグルーヴ!
印象的な主題歌のボーカルに気を取られがちですが、ぜひインスト曲が持つクールな緊張感にも注目してみてくださいね。
The PaybackJames Brown

アメリカの伝説的アーティスト、ジェームス・ブラウンさんの代表作『The Payback』。
もとは映画のサウンドトラックとして制作されたアルバムであり、ファンクの金字塔としても知られています。
タイトル曲は、後のヒップホップで数えきれないほどサンプリングされているほか、様々な楽曲でその影響を感じ取ることができます。
また、一糸乱れぬバンド演奏から生まれる重厚なグルーヴと、魂の叫びのようなシャウトは、聴く者を圧倒する迫力!
複雑に絡み合うリズムの洪水に身を任せること、楽曲全体を貫く緊迫感を味わうことなどが、この作品を楽しむポイントです。
ファンクの帝王が放つ、怒りと力がみなぎる音楽体験を、ぜひ堪能してみてください!
【洋楽】ファンクのルーツを辿る。一度は聴きたい名盤まとめ【初心者】(11〜20)
Body BaitSymba

どんなジャンルにしても、たった1枚のアルバムを残して解散したグループは数え切れないほど存在していますが、だからこそジャンルに詳しくなればなるほど、そういったマイナーな1枚を掘り出したくなってしまいますよね。
日本のソウル好きにも人気の高いシンガーソングライター兼プロデューサー、アル・ジョンソンさんがプロデュースを手がけたグループ、Symbaの1980年にリリースした唯一のアルバム『Body Bait』も、隠れた名盤がお好きな方にはぜひ聴いてもらいたい1枚です。
跳ねるようなベース・ラインとパーカッシブなリズム・トラック、派手なホーン・セクションがカッコいい表題曲を始めとして、クオリティの高い楽曲がずらりと並んでいますよ。
Pieces of a ManGil Scott-Heron

ソウルやファンクに詩を融合させた独自のスタイルで、「ラップのゴッドファーザー」とも呼ばれるアメリカのアーティスト、ギル・スコット=ヘロンさん。
この『Pieces of a Man』は1971年にリリースされたヘロンさんの初期傑作アルバムであり、ファンクやソウルはもちろん、先述した通りヒップホップの歴史を語る上でも欠かせないマスターピースです。
プログレッシブソウルとも称されるように、メロディアスでありながらも革新的なサウンドの中で、卓越したリリシストであるヘロンさんのリリックが生き生きと繰り出されるスタイルはリリース当時よりもむしろ現代において再評価され続けているのですね。
最初は取っつきづらいと感じるかもしれませんが、達者な歌声を披露する曲もありますし、ファンクに興味のある方はもちろんヒップホップリスナーもぜひヘロンさんの声と言葉、サウンドに耳を傾けてみてください。
Super FreakRick James

ファンクミュージック界を代表するベーシスト兼コンポーザー兼プロデューサーにして、破天荒な人生を送った奇人としても知られているリック・ジェイムスさん。
1981年にリリースされ、プラチナディスクを獲得した通算5枚目となるソロ・アルバム『Street Songs』は、天才と呼ぶにふさわしい彼の才能を心ゆくまで味わえる作品となっています。
サンプリング・ソースとしても人気の高い、大ヒット曲『Super Freak』や『Give It To Me Baby』を始めとして、リックさんによるベース・ラインが最高にクールでカッコいいナンバーがめじろ押しです。
本人のボーカルも味わい深く、多彩な才能に思わずうなってしまう、ファンク史に残る名盤です!
Maggot BrainFunkadelic

ソウル~ファンクを語る上では欠かせないアメリカの革新的バンド、ファンカデリックが生んだ歴史的傑作『Maggot Brain』。
この作品を象徴する表題曲は、エディ・ヘイゼルさんのギターがむせび泣く、圧巻の10分間です。
「母親が亡くなった時のように弾いて」という逸話から生まれたソロは、一度聴けば忘れられない衝撃的な体験となるでしょう。
それでいて、ゴスペルの明るさを持つ曲やヘヴィなロック調の楽曲も収録されており、アルバム全体で万華鏡のように表情を変える点も魅力です。
ファンクの枠を遥かに超えた、この強烈で美しい音の世界にどっぷりと浸ってみてはいかがでしょうか!





