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【洋楽】ファンクのルーツを辿る。一度は聴きたい名盤まとめ【初心者】

突然ですが、皆さんは「ファンク」という音楽ジャンルをご存じでしょうか。

たとえ知らなかったとしても、日常生活の中で「ファンキー」という言葉を耳にしたことはきっとあるでしょう。

音楽ジャンルとしての「ファンク」は1960年代にその原型が生まれ、1970年代以降に多くの人気バンドがファンクミュージックのヒット曲を飛ばして全盛期を迎えました。

今も当時の楽曲を現代のヒップホップアーティストたちが好んでサンプリングするなど、後世への影響も大きいファンクミュージック。

こちらの記事では特に初心者の方に向けて、まずは聴いてほしいファンクの名盤を紹介します!

【洋楽】ファンクのルーツを辿る。一度は聴きたい名盤まとめ【初心者】(1〜10)

Shaft

Theme from ShaftIsaac Hayes

アメリカの音楽家アイザック・ヘイズさんの代表作で、もっとも有名といっても過言ではないアルバム『Shaft』。

映画のサウンドトラックとして制作され、アカデミー賞を受賞したほか、後のヒップホップのサンプリングソースとしてもたびたび使用されています。

ファンキーなリズム、ジャジーなホーン、壮大なストリングスなど、スリリングな要素が詰め込まれた作品です。

このアルバムのポイントは、なんといっても全編を貫く骨太なグルーヴ!

印象的な主題歌のボーカルに気を取られがちですが、ぜひインスト曲が持つクールな緊張感にも注目してみてくださいね。

The Revolution Will Not Be Televised

Pieces of a ManGil Scott-Heron

Gil Scott Heron – The Revolution Will Not Be Televised
Pieces of a ManGil Scott-Heron

ソウルやファンクに詩を融合させた独自のスタイルで、「ラップのゴッドファーザー」とも呼ばれるアメリカのアーティスト、ギル・スコット=ヘロンさん。

この『Pieces of a Man』は1971年にリリースされたヘロンさんの初期傑作アルバムであり、ファンクやソウルはもちろん、先述した通りヒップホップの歴史を語る上でも欠かせないマスターピースです。

プログレッシブソウルとも称されるように、メロディアスでありながらも革新的なサウンドの中で、卓越したリリシストであるヘロンさんのリリックが生き生きと繰り出されるスタイルはリリース当時よりもむしろ現代において再評価され続けているのですね。

最初は取っつきづらいと感じるかもしれませんが、達者な歌声を披露する曲もありますし、ファンクに興味のある方はもちろんヒップホップリスナーもぜひヘロンさんの声と言葉、サウンドに耳を傾けてみてください。

The Payback

The PaybackJames Brown

アメリカの伝説的アーティスト、ジェームス・ブラウンさんの代表作『The Payback』。

もとは映画のサウンドトラックとして制作されたアルバムであり、ファンクの金字塔としても知られています。

タイトル曲は、後のヒップホップで数えきれないほどサンプリングされているほか、様々な楽曲でその影響を感じ取ることができます。

また、一糸乱れぬバンド演奏から生まれる重厚なグルーヴと、魂の叫びのようなシャウトは、聴く者を圧倒する迫力!

複雑に絡み合うリズムの洪水に身を任せること、楽曲全体を貫く緊迫感を味わうことなどが、この作品を楽しむポイントです。

ファンクの帝王が放つ、怒りと力がみなぎる音楽体験を、ぜひ堪能してみてください!

【洋楽】ファンクのルーツを辿る。一度は聴きたい名盤まとめ【初心者】(11〜20)

Maggot Brain

Maggot BrainFunkadelic

ソウル~ファンクを語る上では欠かせないアメリカの革新的バンド、ファンカデリックが生んだ歴史的傑作『Maggot Brain』。

この作品を象徴する表題曲は、エディ・ヘイゼルさんのギターがむせび泣く、圧巻の10分間です。

「母親が亡くなった時のように弾いて」という逸話から生まれたソロは、一度聴けば忘れられない衝撃的な体験となるでしょう。

それでいて、ゴスペルの明るさを持つ曲やヘヴィなロック調の楽曲も収録されており、アルバム全体で万華鏡のように表情を変える点も魅力です。

ファンクの枠を遥かに超えた、この強烈で美しい音の世界にどっぷりと浸ってみてはいかがでしょうか!

Mothership Connection

HandcuffsParliament

Pファンクの創始者、ジョージ・クリントンさん率いるパーラメントが1976年に発表した4作目となるアルバム『Mothership Connection』は、Pファンクに興味がある方にとっては最初の1枚として挙げられることも多く、最高傑作と呼ぶファンも多い傑作です。

圧倒的な情報量とコンセプチュアルな構成が、ファンクの名の元に集結した最高のごった煮サウンドは宇宙的な広がりを見せ、インパクトが強すぎるアルバム・ジャケットも含めて、一度はまると抜け出せない魅力に満ちています。

イロモノっぽい雰囲気もありますが、恐れずにPファンクの宇宙に飛び込んでみることをオススメします!

3+3

That LadyIsley Brothers

The Isley Brothers – That Lady, Pts. 1 & 2 (Official Audio)
That LadyIsley Brothers

1950年代に結成されたという非常に長い歴史を持つグループ、アイズレー・ブラザーズが1973年に発表した『3+3』は、彼らの歴史が大きく動いた記念碑的な作品です。

もとはボーカル3兄弟のグループでしたが、この作品から若手演奏者3人が正式に加わり、ソウルフルな歌声にファンクやロックの要素が大胆に融合。

そのため、気取った雰囲気が一切なく、サウンドはどこまでもパワフルで情熱的です。

特にアーニー・アイズレーのギターが炸裂する「That Lady」は、心の奥深くまで突き刺さるような衝撃を与えてくれるんです。

また、名曲「Summer Breeze」のカバーも必聴。

穏やかな原曲を、彼らならではのグルーヴで全く新しい楽曲へと昇華させています。

ぜひ、バンドとして生まれ変わった彼らの熱い魂を感じてみてください。

Struttin’

Chicken StrutThe Meters

アメリカのニューオーリンズで活動したザ・メーターズは、ファンクの開拓者として知られる伝説的なバンドです。

彼らの3作目にあたる『Struttin’』は、それまでのインスト主体から一転し、初めてボーカル曲を収録した意欲作。

R&Bチャートをにぎわせた『Chicken Strut』をはじめ、ニューオーリンズ特有の粘り強いグルーヴが全編にわたって展開されます。

メンバーの息遣いまで聞こえてきそうな生々しい演奏と、ジャムセッションのような即興性は聴きごたえ抜群!

この泥臭くも心地よいサウンドは、後のヒップホップにも大きな影響を与えているんですよ。