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歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手

ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。

驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。

今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。

もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?

シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(61〜80)

SAYONARAベイベー加藤ミリヤ

加藤ミリヤ 『SAYONARAベイベー』
SAYONARAベイベー加藤ミリヤ

加藤ミリヤの通算13作目のシングルで、リリースは2008年9月。

10歳から作詞を始めたと言う彼女の20代最初のシングル作品としても知られていますね。

安室奈美恵やローリン・ヒル、宇多田ヒカルなどに憧れて歌を始めたと言う彼女の歌唱ですが、そのしっかりとした歌唱にはローリン・ヒルや宇多田ほどにはブラックミュージックの影響はあまり感じさせないストレートなものとして仕上がっていて、女性ボーカルのJ-POP作品としてとても聴きやすいものになっていますね。

ただし、曲中で時折出てくる一瞬のハイトーンでの声の切り替え(ファルセット、ミドルボイス)や、その使い所は非常に的を射たものなっていて、楽曲に「洋楽テイスト」を与えることに貢献していると思います。

BAKU吉岡聖恵(いきものがかり)

日本のロックバンド、いきものがかりのメインボーカルの吉岡聖恵さん。

その歌唱力が高く評価されているシンガーさんですが、今回ここでご紹介させていただく2021年1月に配信リリースされたシングル『BAKU』でも、その実力を如何なく発揮されています。

いきものがかりというとなんとなく高音主体のかわいいイメージの歌を想像される方も多いかもしれませんが、この曲で特筆に値するのは、そのパワフルでしっかりとした中低域を生かした歌唱だと思います。

一度でもボイストレーニングなどを受けたことのある方なら実感されているのではないかと思いますが、しっかりとした中低域でパワフルに歌うのって、高音を張り上げて歌う以上にむずかしいんですよね。

吉岡さんのシンガーとしての実力の高さを垣間見られる楽曲に仕上がっていると思います。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(81〜100)

Oneway Generation本田美奈子

本田美奈子さんのシングルで1987年2月リリース。

田村正和さん主演のドラマ『パパはニュースキャスター』の主題歌にもなっていました。

一聴して「歌がうまい!!」という感じのシンガーさんではありませんが、この曲で聴ける安定した歌唱は十分に高く評価できるものだと思います。

1987年というリリース年から考えても、この曲の制作当時にはまだ今のようなピッチ補正技術もない時代でしたからね。

テクノロジーがまだ未発達だった時代のシンガーさんは、やはりすごいな!!って思うところが多々ありますね!

春はトワに目覚める (Ver.1)UA

MONDO GROSSO / 春はトワに目覚める (Ver.1) (Short Edit)
春はトワに目覚める (Ver.1)UA

UAとMONDO GROSSOのコラボによる楽曲で、2017年6月リリースのMONDO GROSSOのアルバム『何度でも新しく生まれる』に収録。

CDにはVersion 2が収録され、この動画のVersion 1はiTunes Store先行配信版に収録されている。

ソウル、ジャズ、レゲエ、ダブ、エレクトロ、民族音楽など多種多様な音楽の要素を取り入れたUAの少々憂いを秘めながらも野性的な力強さを持ったUAのボーカルと、本作でMONDO GROSSOが体現したディープハウス的な方向の楽曲がベストマッチしていますね。

UAの歌唱は、「息」の使い方がとても上手いですね。

ブレスノイズを巧みに使ったリズム表現、ファルセットからミドルボイスでの息遣いなど、非常にソウルフルに曲を彩っています。

にじいろ絢香

絢香さんはデビュー当時から、その歌唱力が高く評価されていたシンガーさんですが、その歌唱力や表現力の高さは彼女の代表曲である『にじいろ』の少し弾んだリズムの軽快な楽曲の中でも健在。

その少しハスキーで魅力的な倍音成分を多く含んだ歌声の魅力を存分に味わえるんですよね。

この楽曲の中では決して超人的な歌唱は披露されていませんが、このようなシンプルで口ずさみやすいメロディの中でも安定した歌唱と高い表現力を感じさせてくれる歌唱は「さすが!!」の一言ですね!

恋物語shiki

京都出身のシンガーソングライター、Shikiのファーストアルバム『Love Story』収録のリード曲で、2008年リリース。

これ、実は僕のプロデュース作品で、インディーズ作品なのですが、彼女の素晴らしい歌声をぜひ多くの方に知っていただきたく、今回、ここに掲載することにしました。

ボストンの名門音大、バークリー音楽院で歌を学んだShikiの歌唱はまさに「日本人離れした」もので、メジャー系のシンガーにもまったく引けを取りません。

きっと多くの方に共感していただけるものと思います。

ポップス系のシンガーを目指す方の参考になる部分も多いと思いますので、ぜひお楽しみください。

下記からオススメのアルバムをお聴きいただけます!