歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(71〜80)
春はトワに目覚める (Ver.1)UA

UAとMONDO GROSSOのコラボによる楽曲で、2017年6月リリースのMONDO GROSSOのアルバム『何度でも新しく生まれる』に収録。
CDにはVersion 2が収録され、この動画のVersion 1はiTunes Store先行配信版に収録されている。
ソウル、ジャズ、レゲエ、ダブ、エレクトロ、民族音楽など多種多様な音楽の要素を取り入れたUAの少々憂いを秘めながらも野性的な力強さを持ったUAのボーカルと、本作でMONDO GROSSOが体現したディープハウス的な方向の楽曲がベストマッチしていますね。
UAの歌唱は、「息」の使い方がとても上手いですね。
ブレスノイズを巧みに使ったリズム表現、ファルセットからミドルボイスでの息遣いなど、非常にソウルフルに曲を彩っています。
青空Salyu

小学生の頃に風邪をこじらせて肺炎で入院した経験から、「体力をつけるため」と歌を始めて、クラウン少女合唱団に参加したという彼女、この曲でも幼少時のその経験を存分に活かされたものと感じられる、非常に滑舌のいいキレイな歌詞の発音に驚かされます。
そして圧巻はサビ終わり部分の超絶ハイトーンの歌唱。
前述の合唱団では童謡や近代音楽、賛美歌などを歌っていたとのことですが、そういった経験に基づいたものと思われる、決して絞り出すような「苦しさ」を感じさせない、どこまでも伸びるようなハイトーンは聴く人の心をぐっと引き寄せるパワーに満ちていますね。
にじいろ絢香

絢香さんはデビュー当時から、その歌唱力が高く評価されていたシンガーさんですが、その歌唱力や表現力の高さは彼女の代表曲である『にじいろ』の少し弾んだリズムの軽快な楽曲の中でも健在。
その少しハスキーで魅力的な倍音成分を多く含んだ歌声の魅力を存分に味わえるんですよね。
この楽曲の中では決して超人的な歌唱は披露されていませんが、このようなシンプルで口ずさみやすいメロディの中でも安定した歌唱と高い表現力を感じさせてくれる歌唱は「さすが!!」の一言ですね!
珍島物語天童よしみ

天童よしみは幼少時からのど自慢大会に出場していた演歌歌手です。
1996年にリリースされた「珍島物語」は、130万枚以上を売り上げるロングヒット曲となりました。
第38回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞しています。
RUNWAYステファニー

アルメニア系アメリカ人の父と日本人の母を持つ、ハーフの日本人女性シンガー、ステファニーの楽曲で2018年9月リリース。
歌がうまい女性シンガーと言えばハイトーンをウリにする人が多い中、彼女の魅力は、この楽曲をお聞きいただいてもおわかりと思いますが、ハイトーンを使わない楽曲でも十分に魅力を発揮できていることでしょう。
人を引き込む力のある、とても深みのある声と、その声を最大限に生かした歌唱表現がとても魅力的ですね!
ただひとつざらめ

青い髪が印象的なネガポジシンガーソングライターのざらめさん。
透明感のある歌声と独特な感情表現で、聴く人の心を揺さぶる音楽を生み出しています。
東京の路上ライブからスタートし、SNSを通じて口コミで人気を広げてきた若手アーティストです。
2024年7月からはアニメやドラマのタイアップを次々と手がけ、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」での歌唱動画は340万回再生を突破するなど、着実にファン層を拡大。
バラードからロックまで幅広いジャンルをこなし、ネガティブな感情に寄り添いながらも希望を感じさせる歌詞と表現力で、多くのリスナーの共感を呼んでいます。
人生に迷いを感じている時や、誰かをおもう気持ちを大切にしたい時に、ぜひ聴いてほしいアーティストです。
バレンタイン決戦乃紫

透明感のある歌声と繊細な表現力を持つシンガーソングライターの乃紫さん。
2023年から本格的に音楽活動を開始し、作詞・作曲・編曲・歌唱・アートワークまでセルフプロデュースする多彩なクリエイターです。
2024年のTikTok Weekly Topで2週連続1位を獲得し、伊藤園のCMソングにも抜てきされるなど、SNSを中心に確実に支持を広げています。
2025年にはSpotifyの「RADAR: Early Noise 2025」に選出され、次世代の音楽シーンを担う存在として注目を集めています。
椎名林檎さんやRADWIMPSの影響を受けた独特のリリックセンスと、ポップかつ深い感情表現を併せ持つ楽曲は、心に染み入る歌声とともに多くのリスナーの共感を呼んでいます。
繊細な感性と表現力豊かな歌声に魅力を感じる方にオススメのアーティストです。