歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
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歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(61〜70)
永遠BENI

日本の女性シンガー、BENIの22枚目のシングルで2012年1月リリース。
NHKドラマ「本日は大安なり」主題歌にもなっていましたね。
沖縄出身の彼女、幼少の頃は地元沖縄とアメリカを行き来する生活をしいたそうで、この大陸的なおおらかな歌声は、その生い立ちも影響しているのかもしれないですね。
やわらかいミックスボイス、ファルセットなどをうまく使った豊かで安定したその歌唱表現は、聴く人に『安心感』を与えてくれます。
それを愛と呼ぶならUru

日本の女性シンガーソングライター、Uruさん。
これまでに数多くのタイアップを獲得しているため、彼女の曲を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
そんなUruさんの魅力といえば、ミックスボイスからファルセットの美しさが挙げられます。
神聖な雰囲気すら感じる透き通った歌声に魅了されたというリスナーは多いでしょう。
また、呟くような優しい歌い方や力強く広がりを感じさせる歌い方など、歌唱のコントラストの付け方は特筆に値します。
飾りじゃないのよ涙は中森明菜

日本の歌手で女優の中森明菜さん。
アイドルの当たり年と言われた1982年にアイドルとしたデビューした彼女なので、世間であまりその「歌唱力」について評価される機会は少ないかもしれませんが、実は高い歌唱力を持ったシンガーさんだと思います。
たしかに誰もが驚くような超ハイトーンが得意とか男勝りのパワフルさはありませんが、おそらく彼女自身が最も得意とされているのであろう、中低域を生かした歌唱には、とても魅力を感じます。
派手さはないけれど、堅実な実力をお持ちのシンガーさんと言えるでしょう。
今回ご紹介している、この『飾りじゃないのよ涙は』でも、井上陽水さんによる難度の高いメロディを見事に歌いこなされていますね!
星月夜由薫

由薫さんの『星月夜』は鮮やかな音楽感覚と絶妙な高音域のコントロールで聴く者を引き込む楽曲です。
彼女のリズム感と低音の地声の使い分けからは圧倒的な歌唱力が感じられますね。
とくにサビでは、しっとりしたバラードにマッチしたミックスボイスを披露し、広範囲に当てる発声方法で柔らかくクリアな音色を生み出しています。
彼女の海外生活で得られた感覚とJ-POPの表現要素が見事に融合したこの曲は、低音部分での息の混ぜ方によりいっそう深みを増しています。
その魅力的なボーカルは、一度聴いたら忘れられない美しさです。
にじいろ絢香

絢香さんはデビュー当時から、その歌唱力が高く評価されていたシンガーさんですが、その歌唱力や表現力の高さは彼女の代表曲である『にじいろ』の少し弾んだリズムの軽快な楽曲の中でも健在。
その少しハスキーで魅力的な倍音成分を多く含んだ歌声の魅力を存分に味わえるんですよね。
この楽曲の中では決して超人的な歌唱は披露されていませんが、このようなシンプルで口ずさみやすいメロディの中でも安定した歌唱と高い表現力を感じさせてくれる歌唱は「さすが!!」の一言ですね!
BAKU吉岡聖恵(いきものがかり)

日本のロックバンド、いきものがかりのメインボーカルの吉岡聖恵さん。
その歌唱力が高く評価されているシンガーさんですが、今回ここでご紹介させていただく2021年1月に配信リリースされたシングル『BAKU』でも、その実力を如何なく発揮されています。
いきものがかりというとなんとなく高音主体のかわいいイメージの歌を想像される方も多いかもしれませんが、この曲で特筆に値するのは、そのパワフルでしっかりとした中低域を生かした歌唱だと思います。
一度でもボイストレーニングなどを受けたことのある方なら実感されているのではないかと思いますが、しっかりとした中低域でパワフルに歌うのって、高音を張り上げて歌う以上にむずかしいんですよね。
吉岡さんのシンガーとしての実力の高さを垣間見られる楽曲に仕上がっていると思います。
Oneway Generation本田美奈子

本田美奈子さんのシングルで1987年2月リリース。
田村正和さん主演のドラマ『パパはニュースキャスター』の主題歌にもなっていました。
一聴して「歌がうまい!!」という感じのシンガーさんではありませんが、この曲で聴ける安定した歌唱は十分に高く評価できるものだと思います。
1987年というリリース年から考えても、この曲の制作当時にはまだ今のようなピッチ補正技術もない時代でしたからね。
テクノロジーがまだ未発達だった時代のシンガーさんは、やはりすごいな!!って思うところが多々ありますね!
春はトワに目覚める (Ver.1)UA

UAとMONDO GROSSOのコラボによる楽曲で、2017年6月リリースのMONDO GROSSOのアルバム『何度でも新しく生まれる』に収録。
CDにはVersion 2が収録され、この動画のVersion 1はiTunes Store先行配信版に収録されている。
ソウル、ジャズ、レゲエ、ダブ、エレクトロ、民族音楽など多種多様な音楽の要素を取り入れたUAの少々憂いを秘めながらも野性的な力強さを持ったUAのボーカルと、本作でMONDO GROSSOが体現したディープハウス的な方向の楽曲がベストマッチしていますね。
UAの歌唱は、「息」の使い方がとても上手いですね。
ブレスノイズを巧みに使ったリズム表現、ファルセットからミドルボイスでの息遣いなど、非常にソウルフルに曲を彩っています。
珍島物語天童よしみ

天童よしみは幼少時からのど自慢大会に出場していた演歌歌手です。
1996年にリリースされた「珍島物語」は、130万枚以上を売り上げるロングヒット曲となりました。
第38回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞しています。
What A Wonderful Worldマーサ三宅

戦後の日本ジャズ界を支え、「女王」として多くのファンに愛され続けたマーサ三宅さん。
1953年頃からプロのキャリアをスタートさせ、レイモンド・コンデとゲイ・セプテットの専属歌手として実力を磨きました。
1955年にレコード・デビューを果たし、1958年に初アルバム『トウキョウ・キャナリーズ』をリリース。
英語の発音やスウィング感は本場仕込みと評価され、スタンダードを中心に数多くの名演を残しましたね。
1993年のリサイタルが評価され芸術祭賞を受賞したほか、2006年には旭日小綬章といった栄誉にも輝き、長きにわたりシーンの第一線で活躍しました。
2025年に92歳で惜しまれつつ世を去りましたが、その歌声と功績は永遠ですよ。
本格的なジャズ・ヴォーカルの真髄に触れたい方は、ぜひ聴いてみてくださいね!
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(71〜80)
青いカナリヤ雪村いづみ

日本のポピュラー音楽の先駆者と言えるのが雪村いづみさんです。
美空ひばりさん、江利チエミさんとともに「三人娘」として人気を博したことは有名ですが、ジャズ・ボーカリストとしての実力も折り紙付きなのですね。
1953年に「想い出のワルツ」でデビューして以降、抜群のリズム感で洋楽を歌いこなし、1950年代から映画や舞台でも活躍。
アメリカの人気番組『エド・サリヴァン・ショー』に出演するなど、国際的な活動も展開しておりました。
1993年には日本ジャズヴォーカル賞大賞を受賞するなど、その実力は高く評価されているのです。
2013年には記念アルバム『想い出のワルツ~tribute 三人娘/我が心のひばり、チエミ』を発売しておりますから、その洗練された歌声をぜひチェックしてみてください!
恋の色ヒグチアイ

シンガーソングライターとしてご活躍中のヒグチアイさん。
配信限定シングルで、2023年7月リリース。
ピアノとストリングス中心のシンプルなバックトラックの上で、見事な歌唱を聴かせてくれています。
とくに中高域の力強いアルトボイスで歌われているところで、彼女の歌声の魅力を存分に楽しめます。
フレーズに終わりの処理の仕方、メロディの中での休符の使い方、効果的なブレスノイズの入れ方などに着目して聴くと、彼女の卓越した歌唱表現力を実感していただけると思います。
mint宇野実彩子 (AAA)

ダンスボーカルグループAAA(トリプルエー)のメインボーカル、宇野実彩子のソロ名義としての3rdシングルで2019年5月リリース。
中学生の時に1ヶ月半のイギリス留学経験のあると言う彼女、ともすれば野暮ったく聞こえてしまう日本語のダンスナンバーを洋楽のように歌いこなしているのは、英語圏の生活を肌感覚で知っているからこそなのかもしれないですね。
また、普段から食事やフィットネスなどにも気を配り、食事・健康・美容に関する生活の公認ファスティングカウンセラーとしても活動しているということで、決していわゆる本格派シンガーと呼ばれる人たちのような太い声ではないものの、しっかりと芯のある歌声は、きっと日頃からの腹筋コントロールの鍛錬の賜物と言えるでしょう。
AAAの楽曲でもそうですが、少し機械っぽく加工した声のサウンドプロデュースの方向も、彼女の声質を生かしたものとなっていますね。
青空Salyu

小学生の頃に風邪をこじらせて肺炎で入院した経験から、「体力をつけるため」と歌を始めて、クラウン少女合唱団に参加したという彼女、この曲でも幼少時のその経験を存分に活かされたものと感じられる、非常に滑舌のいいキレイな歌詞の発音に驚かされます。
そして圧巻はサビ終わり部分の超絶ハイトーンの歌唱。
前述の合唱団では童謡や近代音楽、賛美歌などを歌っていたとのことですが、そういった経験に基づいたものと思われる、決して絞り出すような「苦しさ」を感じさせない、どこまでも伸びるようなハイトーンは聴く人の心をぐっと引き寄せるパワーに満ちていますね。
恋物語shiki

京都出身のシンガーソングライター、Shikiのファーストアルバム『Love Story』収録のリード曲で、2008年リリース。
これ、実は僕のプロデュース作品で、インディーズ作品なのですが、彼女の素晴らしい歌声をぜひ多くの方に知っていただきたく、今回、ここに掲載することにしました。
ボストンの名門音大、バークリー音楽院で歌を学んだShikiの歌唱はまさに「日本人離れした」もので、メジャー系のシンガーにもまったく引けを取りません。
きっと多くの方に共感していただけるものと思います。
ポップス系のシンガーを目指す方の参考になる部分も多いと思いますので、ぜひお楽しみください。
下記からオススメのアルバムをお聴きいただけます!
ワダツミの木元ちとせ

奄美大島の民謡にルーツを持つシンガー、元ちとせのデビュー曲で、リリースは2002年6月。
奄美民謡歌手(唄者)としても知られる彼女の歌声は、あきらかにロックやポップスをルーツとするシンガーとは一線を画するもので、特に高音での発声法やいわゆる「コブシ回し」(と言っていいのかどうか少々不安ではありますが…)などには、とても「島唄」を感じさせるものがあります。
まさに伝統芸能とポップスの融合と言ってもいいのかもしれませんね。
越冬つばめ森昌子

1972年にデビューした森昌子さんは、演歌と歌謡曲を主なジャンルとする日本の元歌手・女優です。
13歳でグランドチャンピオンに輝いた「スター誕生!」から、その歌唱力は高く評価されてきました。
デビュー曲『せんせい』をはじめ、多くのヒット曲を生み出し、1983年には『越冬つばめ』で日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞。
美空ひばりさんに可愛がられ、都はるみさんの楽曲をカバーするなど、その実力は広く認められています。
森昌子さんの安定した歌唱力と豊かな表現力は、演歌や歌謡曲を愛する方々にぜひ聴いていただきたい魅力的なものです。
人生一路美空ひばり

美空ひばりさんの『人生一路』は、彼女の強く情感豊かなボーカルと、人生の荒波を力強く乗り越えるメッセージが心に響く名曲です。
楽曲の中で聴ける、彼女の豊かな表現力や圧倒的な歌唱力は、聴く者に深い感動を呼びます。
音程の正確さと感情のこもった歌声は、今も多くの人々を勇気づけています。
聴く度に新たな魅力が発見でき、歌唱技術の高さだけでなく、歌い手の心意気までもが伝わってくるのが、この曲の大きな魅力の一つです。
敏感な耳を持つ音楽ファンなら、ひばりさんのこの真摯なパフォーマンスに、必ずや何度も耳を傾けることでしょう。
神様アイナ・ジ・エンド

アイナ・ジ・エンドさんは、日本の歌手、ダンサー、女性アイドル、シンガーソングライターで、6人組ガール・グループ・BiSHのメンバーとしても活躍されています。
筆者は本稿を書くに当たって初めて、このアイナ・ジ・エンドさんの歌唱を聴いたのですが(寡聞にして無知で申し訳ありません…)、少しくぐもったような歌声がとても魅力的なシンガーさんですね。
また決して力まない歌唱の中でも的確に楽曲を表現した歌唱を披露されているところも賞賛に値するのではないかと思いました。
僕のところにレッスンに来る生徒さんの中にも、こういうボーカルスタイルに憧れている方は多いのですが、実際にやってみると非常に難しいスタイルなんですよね。
今日の日はさようなら森山良子

森山良子は、父がジャズ・トランペッター、母がジャズシンガーという音楽一家に生まれた歌手です。
「今日の日はさようなら」は1966年にリリースされたシングルで、ボーイスカウトなどでキャンプファイヤーの時に歌う曲としておなじみです。


