歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(51〜60)
innocent starter水樹奈々

声優としての人気も高い水樹奈々は2000年にデビューしています。
「innocent starter」は2004年にリリースされたシングルで、初めてオリコンチャートでトップ10にはいった曲となりました。
テレビアニメ「魔法少女リリカルなのは」のオープニングテーマとして使われています。
My Revolution渡辺美里
日本の女性シンガー、シンガーソングライターの渡辺美里さん。
今回ご紹介するの『My Revolution』は、その4作目のシングルで1986年1月22日リリース。
ちなみに作曲は小室哲哉さん。
近年のシンガーさんの歌唱は、その発声法や表現、楽曲など非常に複雑なものが多いのですが、この楽曲は非常に正統派なポップソングで、そこで聴ける渡辺美里さんの歌唱も、その発声、歌唱表現力など、とてもわかりやすい正統的な「歌の上手さ」を感じさせてくれます。
そういう意味では、今のお若い世代の方には少し時代を感じさせてしまう歌唱スタイルかもしれませんが、こういう正統派な歌唱スタイルは時代を超えて生き続きるものだと思います。
当時をリアルタイムで知らない世代の方にこそ聴いていただきたい女性ポップシンガーです。
STARS中島美嘉

中島美嘉はSD SINGERS REVIEWに合格し、2001年にデビューしました。
ファーストシングルの「STARS」は、中島自身も出演していたテレビドラマ「傷だらけのラブソング」の主題歌として使われました。
恋の色ヒグチアイ

シンガーソングライターとしてご活躍中のヒグチアイさん。
配信限定シングルで、2023年7月リリース。
ピアノとストリングス中心のシンプルなバックトラックの上で、見事な歌唱を聴かせてくれています。
とくに中高域の力強いアルトボイスで歌われているところで、彼女の歌声の魅力を存分に楽しめます。
フレーズに終わりの処理の仕方、メロディの中での休符の使い方、効果的なブレスノイズの入れ方などに着目して聴くと、彼女の卓越した歌唱表現力を実感していただけると思います。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(61〜70)
雪椿小林幸子
演歌界の大御所として知られる小林幸子さん。
1964年、わずか10歳でデビューし、1979年の『おもいで酒』で一躍スターダムに。
日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞し、200万枚を突破する大ヒットとなりました。
その圧倒的な歌唱力と独特の世界観で、多くのファンを魅了し続けています。
2015年の紅白歌合戦では、特別枠での出演やインターネットとのコラボ演出で話題に。
最近では「ラスボス」の愛称で親しまれ、YouTubeチャンネルでも活躍中。
演歌だけでなく、幅広いジャンルに挑戦する姿勢は、音楽の可能性を信じる全ての人におすすめです。
Grapefruit MoonTOMOO

ピアノの弾き語りを軸に、感情豊かな音楽世界を広げるシンガーソングライター、TOMOOさん。
ポップスやバラードを基調としながら、その枠にとらわれない独自の音楽性が魅力です。
2019年にメジャーデビューを果たし、『Present』や『あわいに』などの楽曲で注目を集めました。
ドラマ『全領域異常解決室』のエンディングテーマを手掛けたことも話題になりましたね。
ライブの評価が高く、2022年6月のLINE CUBE SHIBUYA公演は記憶に新しいです。
一聴すると静かな印象ですが、そのピアノプレイが生むうねるようなリズムとソウルフルな歌声のアンサンブルは、唯一無二のグルーヴを生み出します。
じっくりと音楽に身を委ね、心地よい揺れを感じたい人にオススメです。
薔薇のように咲いて 桜のように散って松田聖子

2016年9月リリースの松田聖子、通算82枚目のシングル。
作詞、作曲、アレンジは、X JapanのYOSHIKIで、TBS系火曜ドラマ『せいせいするほど、愛してる』の主題歌に起用されています。
1980年のデビュー当時は、決して歌が上手いとは言えない、可愛いアイドルだった「聖子ちゃん」。
しかし、すっかり大人のシンガーとして成長していることがよくわかる歌唱になっています。
30年以上に及ぶ歌手生活は伊達ではないことを雄弁に物語っていますね!
YOSHIKI x 松田聖子という異色の(?)のコラボが楽しめるのも、この楽曲の聴きどころでしょう。
ソフトなピアノの音色と高音の倍音成分の多い松田聖子の声が絶妙にマッチしていて、とても気持ちよく聴ける一曲に仕上がっています。






