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歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手

ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。

驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。

今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。

もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?

シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(51〜60)

Chase the Chance安室奈美恵

Namie Amuro 安室奈美恵 – Chase the Chance
Chase the Chance安室奈美恵

安室奈美恵は沖縄アクターズスクール出身の歌手で、少し前に2018年9月に引退することが発表されました。

「Chase the Chance」は1995年にリリースされたシングルで、テレビドラマ「ザ・シェフ」の主題歌として使われました。

もし君を許せたら家入レオ

家入レオ – 「もし君を許せたら」(フジテレビ系月9ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」主題歌)
もし君を許せたら家入レオ

高次倍音成分をたくさん含んでいると思われる、明るい…というよりは非常に輝きのある優しい歌声は、歌が始まった途端に一瞬にして聴く人の耳を奪ってしまう魅力を備えていますね。

圧倒的な声量や音域などで圧倒するような歌唱ではありませんが、優しく語りかけるようなソフトな歌声の中にある説得力は、生来のものと思われる、その魅力的な歌声と融合して非常に高い完成度を誇る楽曲、歌唱になっていますね。

こういう歌、実際やってみるとなかなか歌えるものじゃないですよ!

レット・イット・ゴー ~ありのままで~松たか子

「アナと雪の女王 MovieNEX」レット・イット・ゴー ~ありのままで~/エルサ(松たか子)<日本語歌詞付 Ver.>
レット・イット・ゴー ~ありのままで~松たか子

皆さんご存知、ディズニーアニメ「アナと雪の女王」日本語版の主題歌。

それを歌うのは、アニメの主役エルサの声も務める松たか子。

さすがは歌舞伎の家柄の中で生まれ、早くから舞台も多く経験している彼女、その安定した歌声、日本語歌詞の響のキレイさ、ハイトーンのヌケやキレ、どこを取っても非の打ち所のない歌唱を聴かせてくれます。

この松たか子の歌う日本語版は、海外でも「本家May.Jバージョンよりも心に響く!」と評判になっているようです。

透き通るようなハイトーンが素晴らしいとは先ほども書きましたが、この曲の聞き所は、何と言っても曲のエンディング部分、締めのフレーズじゃないかと思います。

ピッチは外さず、歌として立派に成立させつつも、セリフとしても十分に表現されています。

これ、なかなか普通のシンガーではできないんですよね。

ミュージカルを目指す方はぜひこれをお手本に頑張ってみてください!

Runwaymilet

milet「Runway」MUSIC VIDEO(2nd EP『Wonderland EP』5/15 on sale)
Runwaymilet

miletさんの2ndシングルからの1曲。

彼女の歌声、楽曲冒頭のいわゆるAメロ部分では、かなり脱力したような歌唱をしていて、さほど高い歌唱力を持っているようには聞こえませんが、それが一変するのがサビに入ってからのハイトーン!

地声のハイトーンは、わりと絞り出すように出していて、突き抜けるようなハイトーンというわけではありませんが、何と言っても素晴らしいのは、難しい高音のメロディーをファルセット(裏声)をキレイに使って抜くように歌っているところでしょう。

お世辞にもキレイな声とは言えない平歌部分とのコントラストが鮮明で、まさに賞賛に値する歌に仕上がっていると思います。

女性ボーカルでファルセットの使い方のいいお手本になるような楽曲ですね!

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(61〜70)

能登半島石川さゆり

石川さゆりさんは1958年生まれの日本の演歌歌手。

小学一年生の時に島倉千代子さんの歌謡ショーに触れたことをきっかけに歌手を志すようになり、歌のレッスンなども受け始め、1973年に『かくれんぼ』でメジャーデビューしました。

そこからしばらくはヒット曲に恵まれなかったようですが、1977年1月にリリースされた『津軽海峡・冬景色』が大ヒットし、今では日本を代表する女性演歌歌手のひとりに数えられる存在となっています。

今回ここでご紹介している『能登半島』は、その大ブレイクした『津軽海峡・冬景色』の次に制作された彼女の通算16作目のシングル。

楽曲冒頭からとてもクリアで芯のしっかりとした歌声が飛び出してきて、聴く人を驚かせてくれます。

曲中の高音箇所でも決して喉を締め付けない、伸びやかなハイトーンは特筆ものと言えるのではないでしょうか。

innocent starter水樹奈々

声優としての人気も高い水樹奈々は2000年にデビューしています。

「innocent starter」は2004年にリリースされたシングルで、初めてオリコンチャートでトップ10にはいった曲となりました。

テレビアニメ「魔法少女リリカルなのは」のオープニングテーマとして使われています。

CHANGE福原美穂

福原みほさんは1987年生まれ、札幌出身の日本のシンガーソングライターで、2008年に1stシングル『CHNAGE』でメジャーデビューしました。

彼女はアメリカ人とのクオーターだそうで、それを聞くと彼女が持つどこか日本人離れした歌声とリズム感、ビート感にも納得してしまいます。

今回ここでご紹介している『CHANGE』は、2008年4月リリースの彼女のメジャーデビューシングルですが、その安定した歌唱はもちろんのこと、とくに彼女のビート感やリズムの取り方に着目して聴いてみると、より福原さんの歌唱の魅力が理解できるのではないかと思います。