歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(1〜10)
HyperNova (m-flo loves Maya)maya

m-floとの共演で一気に注目を集めた若手シンガー、Mayaさん。
これまで一般的な知名度は皆無だった彼女ですが、共演により一気に火がつき、現在はR&Bのマニアから「次のR&Bを担う期待の新人」として注目されています。
そんな彼女の魅力はなんといっても、抜け感の強いボーカル。
卓越したフロウを持っており、抜け感のあるボーカルでもしっかりとグルーヴを感じさせてくれます。
フェイクやフォールといったR&Bにおける高等技術もしっかりと高い次元で身につけているので、今後の動向に目が離せませんね。
ひゅるりらぱっぱtuki.

若者から絶大な支持を集める女性シンガーソングライター、tuki.さん。
大ヒットソング『晩餐歌』で全国的な人気を博し、以降もビッグチューンを量産し続けていますよね。
そんな彼女の魅力はなんといっても、ピッチコントロール。
こちらの『ひゅるりらぱっぱ』を聴いても分かるように、ファルセットと地声を繰り返すようなボーカルラインでもピッタリとピッチを合わせてきます。
フェイクやフォール、ヒーカップやシャウトといった技術は一流ではないものの、ことピッチコントロールに関してだけなら、間違いなくトップクラスの実力を持っていると言えるでしょう。
美人ちゃんみな

多くの世代の女性から圧倒的な支持を集めるフィメールラッパー、ちゃんみなさん。
K-POPとヒップホップから影響を受けたそうで、ラッパーでありながら、高いボーカルテクニックも有しています。
そんな彼女の魅力はなんといっても、ミックスボイスでしょう。
日本の女性アーティストとしては珍しい、シャウトを効かせたミックスボイスを得意としています。
この手のミックスボイスができる女性アーティストは、日本においては非常に稀有です。
フェイクやフォールといった技術もしっかりとしているので、ぜひチェックしてみてください。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(11〜20)
Style清水美依紗

バラエティなどでも活躍している女性シンガー、清水美依紗さん。
洋楽から影響を受けたということもあり、高い歌唱力を持っている彼女。
なかでも、高音域におけるフェイクは抜群の安定感をほこります。
ビブラートのブレが多いアーティストですが、それはあくまでも低音のみで、高音域に関しては日本でもトップクラスの歌唱力を持っていると言えるでしょう。
特にホイッスルボイスのピッチコントロールが凄まじく、こちらの『Style』では彼女のホイッスルボイスをたっぷりと味わえます。
ぜひチェックしてみてください。
星のように…MISIA

MISIAさんの歌の一番の魅力は、何と言っても、その深みのある歌声とブラックミュージックにインスパイアされた表現力でしょう。
本作でも、地声で力強く張るハイトーンから、一瞬、フッと力を抜くようなやわらかいファルセットボイスまで巧みに使い分けて、絶妙な歌唱表現を披露してくれています。
このような歌を歌うには、まずは基礎的な発声がしっかりとできていないと無理ですね。
発声についてのご相談などある方はぜひ僕宛にメッセージくださいね!
Pick you upiri

邦楽の女性アーティストとしては珍しい低音ボイスを持ったシンガーソングライター、iriさん。
初期はポップ色の強いR&Bを主体としていましたが、最近はネオソウルやオルタナティブR&Bなどを主体とした、コアな音楽性を持ち味としていますよね。
そんな彼女の魅力はなんといっても、フォール。
ファルセットも上手く、低音のフォールとのコントラストが非常に印象的です。
音楽性にも優れたアーティストなので、ぜひチェックしてみてください。
甲賀忍法帖黒猫 (陰陽座)

日本のHM/HRバンド、陰陽座の10作目のシングルで2005年4月リリース。
UHF系テレビアニメ『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』のオープニングテーマとして起用されていました。
この陰陽座でボーカルを務める黒猫さんも、その高い歌唱力で定評のあるシンガーさんですが、この楽曲の中でも、とくに高音域の歌唱で、優しく柔らかいファルセットボイスとパワフルな地声によるハイトーンボイスを巧みに使い分けることで、見事な歌唱表現力を披露されています。
また、サビの終わりのロングトーンの箇所でのビブラートの使い方などもとても秀逸だと思います。





