歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(91〜100)
fragile持田香織(Every Little Thing)

2001年1月リリース、Every Little Thing、17枚目のシングル。
テレビ番組「あいのり」の主題歌にもなっていましたね。
本稿のテーマは「歌が上手い。
歌唱力が高い日本の女性歌手」となっていますが、このELTのボーカルの持田香織のシンガーとしての魅力は、決して本格派シンガーと感じさせない、いい意味での素人っぽさにあるのでは?と思います。
決して歌うためにきっちり作られた声ではなく、ともすればどこにでもいるカラオケ好きのお姉さん的な声での歌唱でありながら、芯の部分の力強さは十分にあり、その力強さに支えられた安定した歌唱は、デビュー後からずっと第一線を走り続けてきた彼女のキャリアに裏打ちされたものなのかもしれません。
「安易にマネしようとするとケガするよ?」とでも言いたげな自信にあふれた歌声ですね。
童神島袋寛子

2013年7月リリース、島袋寛子の15枚目のシングル。
アーティストネームをSPEEDのデビュー当時から使用していたhiroから本名の島袋寛子に変更して初のシングルでもあります。
SPEEDでデビューした12歳の頃から、その年齢に似合わない高い歌唱力には定評のあった島袋ですが、この曲ではさらに「大人のシンガー」に成長した彼女の歌が存分に楽しめるものとなっています。
「童神」(わらびがみ)は、沖縄県の女性歌手、古謝美佐子(こじゃ みさこ)のカバー曲ですが、島袋の出身地でもある沖縄色の濃いメロディーや歌詞を十二分に表現しています。
曲の高い音の部分で聴かせる、おそらくは沖縄民謡の歌唱を引用したものと思われる声使いなどは本当に見事ですね。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(101〜110)
わたしに花束Ado

透明感のある美しい歌声と力強い表現力で注目を集めるAdoさん。
2020年にユニバーサルミュージックからメジャーデビューを果たし、J-POPからロック、エレクトロニカまでジャンルを超えた活躍を見せています。
2021年に日本ゴールドディスク大賞のシングル・オブ・ザ・イヤーを受賞し、YouTubeでの再生回数が1億回を超える楽曲を生み出すなど、数々の記録を打ち立てています。
2025年には世界ツアーを予定しており、その活動の場を国際的に広げようとしています。
芯のある真っすぐな歌声と繊細な表現力を兼ね備えたAdoさんの歌は、パワフルな歌声に魅了される方はもちろん、透明感のある歌声を求める方にもオススメです。
ただひとつざらめ

青い髪が印象的なネガポジシンガーソングライターのざらめさん。
透明感のある歌声と独特な感情表現で、聴く人の心を揺さぶる音楽を生み出しています。
東京の路上ライブからスタートし、SNSを通じて口コミで人気を広げてきた若手アーティストです。
2024年7月からはアニメやドラマのタイアップを次々と手がけ、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」での歌唱動画は340万回再生を突破するなど、着実にファン層を拡大。
バラードからロックまで幅広いジャンルをこなし、ネガティブな感情に寄り添いながらも希望を感じさせる歌詞と表現力で、多くのリスナーの共感を呼んでいます。
人生に迷いを感じている時や、誰かをおもう気持ちを大切にしたい時に、ぜひ聴いてほしいアーティストです。
Caramel Pain星街すいせい

バーチャルアイドルとして2018年3月から活躍する星街すいせいさんは、透明感のある歌声と抜群の歌唱力で多くの音楽ファンを魅了しています。
ポップスを軸に、エレクトロニカやロックまで幅広いジャンルで実力を発揮。
2019年に音楽レーベル「イノナカミュージック」からデビューを果たし、2021年9月にはアルバム『Still Still Stellar』でオリコン週間デジタルアルバムランキング1位を獲得。
2022年には音楽プロデューサーTAKU INOUEとのユニット「Midnight Grand Orchestra」を結成し、メジャーデビューも果たしています。
力強さと繊細さを兼ね備えた歌声は、心に響く表現力と相まって多くのリスナーを魅了しています。
透き通るような美しい歌声に癒やされたい方にオススメのアーティストです。
PLAYER 1長屋晴子

透明感あふれる歌声で存在感を放つ緑黄色社会のボーカリスト、長屋晴子さん。
中京大学時代に結成されたバンドは、ポップスとロックを巧みに融合させた楽曲と、切なさと力強さを兼ね備えた独自の歌声で人気を集めています。
2018年のメジャーデビュー以降、数々のドラマやアニメの主題歌を手掛け、ストリーミング再生数3億回を超える大ヒット曲も生み出しています。
2020年にはMTV VMAJで最優秀ロックビデオ賞を受賞し、2023年には日本レコード大賞優秀作品賞に輝きました。
作詞作曲も手掛ける音楽クリエイターとして、10代から20代の心情をみずみずしく表現する才能は、多くのリスナーの共感を呼んでいます。
透き通るような美声と心に響く歌詞を求める音楽ファンにオススメのアーティストです。
本当の恋May J.

May J.は8歳の時にオペラの初舞台を踏んだという歌手です。
「本当の恋」は2014年にリリースされた楽曲で、オリコンでトップ10にはいった初のシングルとなりました。
テレビドラマ「同窓生 〜人は、三度、恋をする〜」の挿入歌として使われています。





