歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(91〜100)
semicolonyama

透明感のある歌声で注目を集めているyamaさん。
正体を明かさないミステリアスなアーティストですが、デジタルとアナログの融合による独自の音楽性で、若いリスナーを中心に絶大な支持を得ています。
エレクトロニカやインディー・ロックを基盤に、打ち込みと生楽器を巧みに組み合わせた楽曲で、新しい音楽の可能性を追求しています。
2023年に発売されたアルバム『awake&build』では、バンドサウンドと打ち込みの融合によって、従来の音楽の枠を超えた革新的な作品を生み出しました。
cinema staffの三島想平さんやマット・キャブさんといった実力派アーティストとのコラボレーションも実現。
透き通るような美しい歌声と文学的な歌詞で心を揺さぶる音楽性は、繊細な感性を持つ音楽ファンにピッタリです。
アライブ新妻聖子

ミュージカル女優を務めたこともある彼女の歌唱は、非常に伸びやかなハイトーンが印象的で、とても歌唱力の高いシンガーさんだと思います。
ご本人は数年間、海外生活のご経験もあるようで、この平板にならないリズム表現は、そんな経験も生かされているのかもしれないですね。
一曲の中でも表現によって微細に使い分けされている発声などにも注目して聴いてみると、彼女の実力の高さがより理解できるでしょうね!
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(101〜110)
夢の終わり 愛の始まりアンジュラ・アキ

アンジェラ・アキは2005年にメジャーデビューしたシンガーソングライターです。
この曲は2013年7月にリリースされたシングルで、塩野義製薬のセデス・ハイのCMソングとして使用されました。
オリコンチャートでは30位に入っています。
アイドル幾田りら(YOASOBI)

音楽ユニット、YOASOBIのシンガーとして活躍中の幾田りらさん。
決して圧倒的な音域や声量を誇るような方向の歌唱の上手さではありませんが、そのソフトな歌声を中心とした歌唱表現力には、とても高く評価するべき点があると思います。
楽曲全体を通して激しく複雑に上下するメロディに対して、巧みに適切に発声を切り替えながらも、トータルとしては淡々としたイメージの歌を聴かせてくれています。
前述のように、決して派手な「上手さ」を誇るシンガーさんではありませんが、そのシンガーとしての魅力、実力は絶大なものがあると言っていいでしょう。
やさしい気持ちChara

日本の女性シンガー、CHARAの1997年4月リリースの14作目のシングル。
もはや定評のあると言っていいCHARAの個性的な歌唱はこの曲でも健在!「息成分」を多く含んだウィスパーボイス系の歌唱は、パッと聞くと誰にでも簡単にマネできそうな楽な歌唱に聞こえるかもしれませんが、実はこのウィスパーボイスって、実際にやってみると歌として成立させるにはとても難しく、それをここまで使いこなして「個性」にまで昇華させているのは見事と言うしかないでしょう。
ウィスパーボイス中心にまとめた歌唱の中で、サビの絞り出すような地声のハイトーンも効果的に使われていて、ウィスパー系シンガーのお手本のような作りになっていると思います。
ウィスパーボイスについての詳しい解説を見たい方は、こちらあたりをご参考にしてみてください。
fragile持田香織(Every Little Thing)

2001年1月リリース、Every Little Thing、17枚目のシングル。
テレビ番組「あいのり」の主題歌にもなっていましたね。
本稿のテーマは「歌が上手い。
歌唱力が高い日本の女性歌手」となっていますが、このELTのボーカルの持田香織のシンガーとしての魅力は、決して本格派シンガーと感じさせない、いい意味での素人っぽさにあるのでは?と思います。
決して歌うためにきっちり作られた声ではなく、ともすればどこにでもいるカラオケ好きのお姉さん的な声での歌唱でありながら、芯の部分の力強さは十分にあり、その力強さに支えられた安定した歌唱は、デビュー後からずっと第一線を走り続けてきた彼女のキャリアに裏打ちされたものなのかもしれません。
「安易にマネしようとするとケガするよ?」とでも言いたげな自信にあふれた歌声ですね。
紡ぐとた

インディーロックからシンセポップまで、多彩な音楽性を持つベッドルームアーティストのとたさん。
2021年2月からインターネット上で活動を開始し、SNSを中心に注目を集めています。
2023年にはカンロ「ピュレグミ」のウェブCMタイアップソングを担当。
さらに、自身の楽曲は、TikTokで4億回以上の再生数を記録するなど、若い世代から絶大な支持を得ています。
力強くも透明感のある独特のハスキーボイスと、詩的な言葉選びが魅力です。
アルバム『oidaki』では、哲学的な歌詞と、ベッドルームポップの要素を感じさせるトラックが見事に調和しています。
2023年10月には東京・Shibuya WWWで初のワンマンライブを開催し、ライブアーティストとしても注目を集めています。
繊細な言葉と独特な歌声で心を癒やされたい方におすすめのアーティストです。





