歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(21〜40)
奈落の花島みやえい子

島みやえい子はI’veのメインボーカルだった歌手です。
「奈落の花」は2007年にリリースされたセカンドシングルで、テレビアニメ「ひぐらしのなく頃に解」のオープニングテーマとして使われました。
オリコンチャートでは12位にランクインしています。
ハナミズキ一青窈

この『ハナミズキ』は一青窈さんの代表曲のひとつで、今でも弾き語り系のライブイベントなどで耳にする機会はとても多く、カラオケなどでこの曲をレパートリーにしている女性はたくさんおられるのではないでしょうか。
ちょっと「和テイスト」を感じる楽曲の中で、日本の民謡や演歌などの要素を感じさせる表現を多用しながら、常に透明感を失わない、そして決して耳に刺さるような刺激的な声にならない伸びやかな歌唱には、楽曲や歌詞の持つ「優しさ」とは裏腹に圧倒されるものがありますね。
R&B系のシンガーのようなミドルボイスを多用せずに、まっすぐなハイトーンを実現しているところも彼女の歌の特徴ではないでしょうか。
細かい「節回し」や「子音の発音」などに注目して聴いてみてほしいと思います。
CHANGE福原美穂

福原みほさんは1987年生まれ、札幌出身の日本のシンガーソングライターで、2008年に1stシングル『CHNAGE』でメジャーデビューしました。
彼女はアメリカ人とのクオーターだそうで、それを聞くと彼女が持つどこか日本人離れした歌声とリズム感、ビート感にも納得してしまいます。
今回ここでご紹介している『CHANGE』は、2008年4月リリースの彼女のメジャーデビューシングルですが、その安定した歌唱はもちろんのこと、とくに彼女のビート感やリズムの取り方に着目して聴いてみると、より福原さんの歌唱の魅力が理解できるのではないかと思います。
Runwaymilet

miletさんの2ndシングルからの1曲。
彼女の歌声、楽曲冒頭のいわゆるAメロ部分では、かなり脱力したような歌唱をしていて、さほど高い歌唱力を持っているようには聞こえませんが、それが一変するのがサビに入ってからのハイトーン!
地声のハイトーンは、わりと絞り出すように出していて、突き抜けるようなハイトーンというわけではありませんが、何と言っても素晴らしいのは、難しい高音のメロディーをファルセット(裏声)をキレイに使って抜くように歌っているところでしょう。
お世辞にもキレイな声とは言えない平歌部分とのコントラストが鮮明で、まさに賞賛に値する歌に仕上がっていると思います。
女性ボーカルでファルセットの使い方のいいお手本になるような楽曲ですね!
月に吠えるsuis(ヨルシカ)

日本の男女2人組のロックバンドのヨルシカ。
今回ご紹介するのは、そのヨルシカでシンガーをつとめるsuisさん。
このシンガーのsuisさんですが、一聴してわかるのは、その深みのあるソフト、かつ力強い歌声ですね。
決して押し付けがましい「アツさ」を演出することなく、終始ソフトな歌唱の中でも的確に楽曲を表現されているところは、とても絶賛したくなるところです。