歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
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歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(51〜60)
Bad Bad (Prod. Chaki Zulu)Awich

現代のフィメールラッパーのクイーンといえば、間違いなくAwichさんの名前が挙がりますよね。
彼女は沖縄出身ということもあり、幼い頃から英語や海外文化に慣れ親しんできました。
そういった経歴もあり、バツグンのグルーヴやフロウ、発音を持っています。
ラップの印象が強い彼女ですが、ボーカルにも優れており、こちらの『Bad Bad (Prod. Chaki Zulu)』では良質なフォールを連発しています。
声の厚みも邦楽のアーティストとしては厚い部類に入るので、洋楽で耳が肥えたリスナーでも満足できるでしょう。
Server Down紫 今

今、シーンで大きな注目を集めている女性シンガーソングライター、紫今さん。
代表作である『魔性の女A』はTikTokなどでも話題になったヒットソングなので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
そんな彼女はバックボーンにR&Bを持っています。
そのため、楽曲ではR&Bの応用技術であるフェイクやフォールといった技術を多く用います。
まだライブの経験が少ないということもあり、声量や発声においては、荒削りな部分が見えますが、既に応用技術をしっかりと身につけているので、今後の活躍や成長に期待ですね。
薔薇のように咲いて 桜のように散って松田聖子

2016年9月リリースの松田聖子、通算82枚目のシングル。
作詞、作曲、アレンジは、X JapanのYOSHIKIで、TBS系火曜ドラマ『せいせいするほど、愛してる』の主題歌に起用されています。
1980年のデビュー当時は、決して歌が上手いとは言えない、可愛いアイドルだった「聖子ちゃん」。
しかし、すっかり大人のシンガーとして成長していることがよくわかる歌唱になっています。
30年以上に及ぶ歌手生活は伊達ではないことを雄弁に物語っていますね!
YOSHIKI x 松田聖子という異色の(?)のコラボが楽しめるのも、この楽曲の聴きどころでしょう。
ソフトなピアノの音色と高音の倍音成分の多い松田聖子の声が絶妙にマッチしていて、とても気持ちよく聴ける一曲に仕上がっています。
雪椿小林幸子
演歌界の大御所として知られる小林幸子さん。
1964年、わずか10歳でデビューし、1979年の『おもいで酒』で一躍スターダムに。
日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞し、200万枚を突破する大ヒットとなりました。
その圧倒的な歌唱力と独特の世界観で、多くのファンを魅了し続けています。
2015年の紅白歌合戦では、特別枠での出演やインターネットとのコラボ演出で話題に。
最近では「ラスボス」の愛称で親しまれ、YouTubeチャンネルでも活躍中。
演歌だけでなく、幅広いジャンルに挑戦する姿勢は、音楽の可能性を信じる全ての人におすすめです。
やさしさで溢れるようにJUJU

日本の女性シンガー、JUJUの9作目のシングルでリリースは2009年2月。
高い歌唱力で定評のあるJUJUですが、元々ジャズに強く影響を受けていた彼女の歌唱は、デビュー当時は子音の発音など今とは全く違ったもので、また喫煙していたこともあって、現在のような透明感のあるハイトーンを生かしたものではなかったそう。
喫煙を止めることで声がクリアになり、音域も広がったとのことなので、歌う人間にとってタバコは良くない!と言う好例かもしれないですね。
彼女の歌唱、ジャズに影響を受けているだけあってか、16ビート感を失わないバイブのある歌唱も特筆ものですね。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(61〜70)
One Last Kiss宇多田ヒカル

日本の女性シンガーソングライターの宇多田ヒカルさん。
彼女が非常に高い歌唱力を持たれていることは、ここであらためて筆者が技わざ言及しなくてもいいくらい、日本のファンの皆さんやリスナーの方もすでにご認識されていますよね!
その歌唱力、歌唱表現力の高さは今回ここでご紹介させていただく、アニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』のテーマソングでもある『One Last Kiss』でも存分に発揮されています。
とくに、彼女のようないわゆる「R&B系シンガー」の必須テクニックと言っても過言ではない、ミドルボイス(ミックスボイス)を巧みに使った歌唱表現は見事としか言いようがないと思います。
また、ニューヨーク生まれで英語環境でお育ちになったということも大いに関係するのではないかと思いますが、楽曲の中で「休符を歌う」ということがしっかりと実現されていて、スロー〜ミドルテンポのこの曲のような曲調の歌唱でも、歌が決して平板になっていないところも見事ですね!
筆者も普段のレコーディング業務等で、この「休符を歌う」ことの重要さをディレクションすることが多いですが、なかなかここまで見事に16分音符の裏拍まで表現してくれる日本人シンガーは少ないですよ。
レット・イット・ゴー ~ありのままで~松たか子

皆さんご存知、ディズニーアニメ「アナと雪の女王」日本語版の主題歌。
それを歌うのは、アニメの主役エルサの声も務める松たか子。
さすがは歌舞伎の家柄の中で生まれ、早くから舞台も多く経験している彼女、その安定した歌声、日本語歌詞の響のキレイさ、ハイトーンのヌケやキレ、どこを取っても非の打ち所のない歌唱を聴かせてくれます。
この松たか子の歌う日本語版は、海外でも「本家May.Jバージョンよりも心に響く!」と評判になっているようです。
透き通るようなハイトーンが素晴らしいとは先ほども書きましたが、この曲の聞き所は、何と言っても曲のエンディング部分、締めのフレーズじゃないかと思います。
ピッチは外さず、歌として立派に成立させつつも、セリフとしても十分に表現されています。
これ、なかなか普通のシンガーではできないんですよね。
ミュージカルを目指す方はぜひこれをお手本に頑張ってみてください!
もし君を許せたら家入レオ

高次倍音成分をたくさん含んでいると思われる、明るい…というよりは非常に輝きのある優しい歌声は、歌が始まった途端に一瞬にして聴く人の耳を奪ってしまう魅力を備えていますね。
圧倒的な声量や音域などで圧倒するような歌唱ではありませんが、優しく語りかけるようなソフトな歌声の中にある説得力は、生来のものと思われる、その魅力的な歌声と融合して非常に高い完成度を誇る楽曲、歌唱になっていますね。
こういう歌、実際やってみるとなかなか歌えるものじゃないですよ!
永遠BENI

日本の女性シンガー、BENIの22枚目のシングルで2012年1月リリース。
NHKドラマ「本日は大安なり」主題歌にもなっていましたね。
沖縄出身の彼女、幼少の頃は地元沖縄とアメリカを行き来する生活をしいたそうで、この大陸的なおおらかな歌声は、その生い立ちも影響しているのかもしれないですね。
やわらかいミックスボイス、ファルセットなどをうまく使った豊かで安定したその歌唱表現は、聴く人に『安心感』を与えてくれます。
それを愛と呼ぶならUru

日本の女性シンガーソングライター、Uruさん。
これまでに数多くのタイアップを獲得しているため、彼女の曲を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
そんなUruさんの魅力といえば、ミックスボイスからファルセットの美しさが挙げられます。
神聖な雰囲気すら感じる透き通った歌声に魅了されたというリスナーは多いでしょう。
また、呟くような優しい歌い方や力強く広がりを感じさせる歌い方など、歌唱のコントラストの付け方は特筆に値します。
飾りじゃないのよ涙は中森明菜

日本の歌手で女優の中森明菜さん。
アイドルの当たり年と言われた1982年にアイドルとしたデビューした彼女なので、世間であまりその「歌唱力」について評価される機会は少ないかもしれませんが、実は高い歌唱力を持ったシンガーさんだと思います。
たしかに誰もが驚くような超ハイトーンが得意とか男勝りのパワフルさはありませんが、おそらく彼女自身が最も得意とされているのであろう、中低域を生かした歌唱には、とても魅力を感じます。
派手さはないけれど、堅実な実力をお持ちのシンガーさんと言えるでしょう。
今回ご紹介している、この『飾りじゃないのよ涙は』でも、井上陽水さんによる難度の高いメロディを見事に歌いこなされていますね!
にじいろ絢香

絢香さんはデビュー当時から、その歌唱力が高く評価されていたシンガーさんですが、その歌唱力や表現力の高さは彼女の代表曲である『にじいろ』の少し弾んだリズムの軽快な楽曲の中でも健在。
その少しハスキーで魅力的な倍音成分を多く含んだ歌声の魅力を存分に味わえるんですよね。
この楽曲の中では決して超人的な歌唱は披露されていませんが、このようなシンプルで口ずさみやすいメロディの中でも安定した歌唱と高い表現力を感じさせてくれる歌唱は「さすが!!」の一言ですね!
Oneway Generation本田美奈子

本田美奈子さんのシングルで1987年2月リリース。
田村正和さん主演のドラマ『パパはニュースキャスター』の主題歌にもなっていました。
一聴して「歌がうまい!!」という感じのシンガーさんではありませんが、この曲で聴ける安定した歌唱は十分に高く評価できるものだと思います。
1987年というリリース年から考えても、この曲の制作当時にはまだ今のようなピッチ補正技術もない時代でしたからね。
テクノロジーがまだ未発達だった時代のシンガーさんは、やはりすごいな!!って思うところが多々ありますね!
珍島物語天童よしみ

天童よしみは幼少時からのど自慢大会に出場していた演歌歌手です。
1996年にリリースされた「珍島物語」は、130万枚以上を売り上げるロングヒット曲となりました。
第38回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞しています。
SAYONARAベイベー加藤ミリヤ

加藤ミリヤの通算13作目のシングルで、リリースは2008年9月。
10歳から作詞を始めたと言う彼女の20代最初のシングル作品としても知られていますね。
安室奈美恵やローリン・ヒル、宇多田ヒカルなどに憧れて歌を始めたと言う彼女の歌唱ですが、そのしっかりとした歌唱にはローリン・ヒルや宇多田ほどにはブラックミュージックの影響はあまり感じさせないストレートなものとして仕上がっていて、女性ボーカルのJ-POP作品としてとても聴きやすいものになっていますね。
ただし、曲中で時折出てくる一瞬のハイトーンでの声の切り替え(ファルセット、ミドルボイス)や、その使い所は非常に的を射たものなっていて、楽曲に「洋楽テイスト」を与えることに貢献していると思います。



