歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(41〜50)
残響散歌Aimer

このAimerさん、いい意味で少し曇った歌声がとても魅力的なシンガーさんですが、その歌声が、どちからといえばクリアで突き抜けるような声の方が合うことが多い激しいロック調の楽曲の中でも、とても魅力的に響いていることが多いように感じます。
筆者の勝手なイメージですが、宇多田ヒカルさんがロックを歌っているようなイメージ…と言えばわかりやすいでしょうか。
J-POP、J-ROCKのある意味での新しい方向性を感じさせてくれるシンガーさんだと思います。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(51〜60)
Chase the Chance安室奈美恵

安室奈美恵は沖縄アクターズスクール出身の歌手で、少し前に2018年9月に引退することが発表されました。
「Chase the Chance」は1995年にリリースされたシングルで、テレビドラマ「ザ・シェフ」の主題歌として使われました。
Runwaymilet

miletさんの2ndシングルからの1曲。
彼女の歌声、楽曲冒頭のいわゆるAメロ部分では、かなり脱力したような歌唱をしていて、さほど高い歌唱力を持っているようには聞こえませんが、それが一変するのがサビに入ってからのハイトーン!
地声のハイトーンは、わりと絞り出すように出していて、突き抜けるようなハイトーンというわけではありませんが、何と言っても素晴らしいのは、難しい高音のメロディーをファルセット(裏声)をキレイに使って抜くように歌っているところでしょう。
お世辞にもキレイな声とは言えない平歌部分とのコントラストが鮮明で、まさに賞賛に値する歌に仕上がっていると思います。
女性ボーカルでファルセットの使い方のいいお手本になるような楽曲ですね!
能登半島石川さゆり

石川さゆりさんは1958年生まれの日本の演歌歌手。
小学一年生の時に島倉千代子さんの歌謡ショーに触れたことをきっかけに歌手を志すようになり、歌のレッスンなども受け始め、1973年に『かくれんぼ』でメジャーデビューしました。
そこからしばらくはヒット曲に恵まれなかったようですが、1977年1月にリリースされた『津軽海峡・冬景色』が大ヒットし、今では日本を代表する女性演歌歌手のひとりに数えられる存在となっています。
今回ここでご紹介している『能登半島』は、その大ブレイクした『津軽海峡・冬景色』の次に制作された彼女の通算16作目のシングル。
楽曲冒頭からとてもクリアで芯のしっかりとした歌声が飛び出してきて、聴く人を驚かせてくれます。
曲中の高音箇所でも決して喉を締め付けない、伸びやかなハイトーンは特筆ものと言えるのではないでしょうか。
星月夜由薫

由薫さんの『星月夜』は鮮やかな音楽感覚と絶妙な高音域のコントロールで聴く者を引き込む楽曲です。
彼女のリズム感と低音の地声の使い分けからは圧倒的な歌唱力が感じられますね。
とくにサビでは、しっとりしたバラードにマッチしたミックスボイスを披露し、広範囲に当てる発声方法で柔らかくクリアな音色を生み出しています。
彼女の海外生活で得られた感覚とJ-POPの表現要素が見事に融合したこの曲は、低音部分での息の混ぜ方によりいっそう深みを増しています。
その魅力的なボーカルは、一度聴いたら忘れられない美しさです。
STARS中島美嘉

中島美嘉はSD SINGERS REVIEWに合格し、2001年にデビューしました。
ファーストシングルの「STARS」は、中島自身も出演していたテレビドラマ「傷だらけのラブソング」の主題歌として使われました。
雪椿小林幸子
演歌界の大御所として知られる小林幸子さん。
1964年、わずか10歳でデビューし、1979年の『おもいで酒』で一躍スターダムに。
日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞し、200万枚を突破する大ヒットとなりました。
その圧倒的な歌唱力と独特の世界観で、多くのファンを魅了し続けています。
2015年の紅白歌合戦では、特別枠での出演やインターネットとのコラボ演出で話題に。
最近では「ラスボス」の愛称で親しまれ、YouTubeチャンネルでも活躍中。
演歌だけでなく、幅広いジャンルに挑戦する姿勢は、音楽の可能性を信じる全ての人におすすめです。