歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(71〜80)
ワダツミの木元ちとせ

奄美大島の民謡にルーツを持つシンガー、元ちとせのデビュー曲で、リリースは2002年6月。
奄美民謡歌手(唄者)としても知られる彼女の歌声は、あきらかにロックやポップスをルーツとするシンガーとは一線を画するもので、特に高音での発声法やいわゆる「コブシ回し」(と言っていいのかどうか少々不安ではありますが…)などには、とても「島唄」を感じさせるものがあります。
まさに伝統芸能とポップスの融合と言ってもいいのかもしれませんね。
fragile持田香織(Every Little Thing)

2001年1月リリース、Every Little Thing、17枚目のシングル。
テレビ番組「あいのり」の主題歌にもなっていましたね。
本稿のテーマは「歌が上手い。
歌唱力が高い日本の女性歌手」となっていますが、このELTのボーカルの持田香織のシンガーとしての魅力は、決して本格派シンガーと感じさせない、いい意味での素人っぽさにあるのでは?と思います。
決して歌うためにきっちり作られた声ではなく、ともすればどこにでもいるカラオケ好きのお姉さん的な声での歌唱でありながら、芯の部分の力強さは十分にあり、その力強さに支えられた安定した歌唱は、デビュー後からずっと第一線を走り続けてきた彼女のキャリアに裏打ちされたものなのかもしれません。
「安易にマネしようとするとケガするよ?」とでも言いたげな自信にあふれた歌声ですね。
越冬つばめ森昌子

1972年にデビューした森昌子さんは、演歌と歌謡曲を主なジャンルとする日本の元歌手・女優です。
13歳でグランドチャンピオンに輝いた「スター誕生!」から、その歌唱力は高く評価されてきました。
デビュー曲『せんせい』をはじめ、多くのヒット曲を生み出し、1983年には『越冬つばめ』で日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞。
美空ひばりさんに可愛がられ、都はるみさんの楽曲をカバーするなど、その実力は広く認められています。
森昌子さんの安定した歌唱力と豊かな表現力は、演歌や歌謡曲を愛する方々にぜひ聴いていただきたい魅力的なものです。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(81〜90)
人生一路美空ひばり

美空ひばりさんの『人生一路』は、彼女の強く情感豊かなボーカルと、人生の荒波を力強く乗り越えるメッセージが心に響く名曲です。
楽曲の中で聴ける、彼女の豊かな表現力や圧倒的な歌唱力は、聴く者に深い感動を呼びます。
音程の正確さと感情のこもった歌声は、今も多くの人々を勇気づけています。
聴く度に新たな魅力が発見でき、歌唱技術の高さだけでなく、歌い手の心意気までもが伝わってくるのが、この曲の大きな魅力の一つです。
敏感な耳を持つ音楽ファンなら、ひばりさんのこの真摯なパフォーマンスに、必ずや何度も耳を傾けることでしょう。
神様アイナ・ジ・エンド

アイナ・ジ・エンドさんは、日本の歌手、ダンサー、女性アイドル、シンガーソングライターで、6人組ガール・グループ・BiSHのメンバーとしても活躍されています。
筆者は本稿を書くに当たって初めて、このアイナ・ジ・エンドさんの歌唱を聴いたのですが(寡聞にして無知で申し訳ありません…)、少しくぐもったような歌声がとても魅力的なシンガーさんですね。
また決して力まない歌唱の中でも的確に楽曲を表現した歌唱を披露されているところも賞賛に値するのではないかと思いました。
僕のところにレッスンに来る生徒さんの中にも、こういうボーカルスタイルに憧れている方は多いのですが、実際にやってみると非常に難しいスタイルなんですよね。
今日の日はさようなら森山良子

森山良子は、父がジャズ・トランペッター、母がジャズシンガーという音楽一家に生まれた歌手です。
「今日の日はさようなら」は1966年にリリースされたシングルで、ボーイスカウトなどでキャンプファイヤーの時に歌う曲としておなじみです。
SAYONARAベイベー加藤ミリヤ

加藤ミリヤの通算13作目のシングルで、リリースは2008年9月。
10歳から作詞を始めたと言う彼女の20代最初のシングル作品としても知られていますね。
安室奈美恵やローリン・ヒル、宇多田ヒカルなどに憧れて歌を始めたと言う彼女の歌唱ですが、そのしっかりとした歌唱にはローリン・ヒルや宇多田ほどにはブラックミュージックの影響はあまり感じさせないストレートなものとして仕上がっていて、女性ボーカルのJ-POP作品としてとても聴きやすいものになっていますね。
ただし、曲中で時折出てくる一瞬のハイトーンでの声の切り替え(ファルセット、ミドルボイス)や、その使い所は非常に的を射たものなっていて、楽曲に「洋楽テイスト」を与えることに貢献していると思います。


