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歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手

ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。

驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。

今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。

もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?

シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(31〜40)

Grapefruit MoonTOMOO

TOMOO – Grapefruit Moon【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
Grapefruit MoonTOMOO

ピアノの弾き語りを軸に、感情豊かな音楽世界を広げるシンガーソングライター、TOMOOさん。

ポップスやバラードを基調としながら、その枠にとらわれない独自の音楽性が魅力です。

2019年にメジャーデビューを果たし、『Present』や『あわいに』などの楽曲で注目を集めました。

ドラマ『全領域異常解決室』のエンディングテーマを手掛けたことも話題になりましたね。

ライブの評価が高く、2022年6月のLINE CUBE SHIBUYA公演は記憶に新しいです。

一聴すると静かな印象ですが、そのピアノプレイが生むうねるようなリズムとソウルフルな歌声のアンサンブルは、唯一無二のグルーヴを生み出します。

じっくりと音楽に身を委ね、心地よい揺れを感じたい人にオススメです。

君に夢中宇多田ヒカル

音楽一家に生まれ、ニューヨークで育った経歴を持つ宇多田ヒカルさん。

1998年のデビュー作『Automatic/time will tell』で、日本の音楽シーンにR&Bブームを巻き起こしましたよね。

彼女の登場によって、日本語を16ビートのグルーヴに乗せる歌唱スタイルが一般にも浸透したのではないでしょうか。

翌年の1stアルバム『First Love』は国内約765万枚という記録を打ち立て、日本ゴールドディスク大賞を受賞するなど、その影響力は絶大でした。

R&Bを軸にエレクトロニカなども取り入れた多彩な音楽性ですが、どの曲にも心地よい体の揺れを誘うリズムが根底に流れている印象です。

言葉とビートが一体となる感覚を、ぜひ体感してみてくださいね。

奈落の花島みやえい子

島みやえい子はI’veのメインボーカルだった歌手です。

「奈落の花」は2007年にリリースされたセカンドシングルで、テレビアニメ「ひぐらしのなく頃に解」のオープニングテーマとして使われました。

オリコンチャートでは12位にランクインしています。

ENDLESS STORY伊藤由奈

伊藤由奈さんはロサンゼルス生まれでハワイ育ちの日本の女性シンガー。

ちなみに本名はYuna Itoと英語表記するそうです。

筆者は寡聞にして無知で、本稿を書くまで彼女のそんな経歴を知らなかったのですが、これを知って、彼女の発声の力強さの理由がわかった気がします。

おそらく彼女は英語を話す環境で育ったのだと思うのですが、英語の発声って、子音の種類が少なく口先だけで発声してしまうことの多い日本語と違って、いわゆる腹式発声が必要な言語なんですよね。

読者の皆さんの中にも、欧米人の声はとてもよく通る声であることを体験的にご存知の方も少なくないのではないでしょうか。

優しく囁くような歌唱から力強く迫ってくるような歌唱まで、硬軟見事に使い分けた彼女の歌唱はとても素晴らしいと思います。

Bad Bad (Prod. Chaki Zulu)Awich

現代のフィメールラッパーのクイーンといえば、間違いなくAwichさんの名前が挙がりますよね。

彼女は沖縄出身ということもあり、幼い頃から英語や海外文化に慣れ親しんできました。

そういった経歴もあり、バツグンのグルーヴやフロウ、発音を持っています。

ラップの印象が強い彼女ですが、ボーカルにも優れており、こちらの『Bad Bad (Prod. Chaki Zulu)』では良質なフォールを連発しています。

声の厚みも邦楽のアーティストとしては厚い部類に入るので、洋楽で耳が肥えたリスナーでも満足できるでしょう。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(41〜50)

Server Down紫 今

紫 今 (Mulasaki Ima) – Server Down (MUSIC VIDEO)
Server Down紫 今

今、シーンで大きな注目を集めている女性シンガーソングライター、紫今さん。

代表作である『魔性の女A』はTikTokなどでも話題になったヒットソングなので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

そんな彼女はバックボーンにR&Bを持っています。

そのため、楽曲ではR&Bの応用技術であるフェイクやフォールといった技術を多く用います。

まだライブの経験が少ないということもあり、声量や発声においては、荒削りな部分が見えますが、既に応用技術をしっかりと身につけているので、今後の活躍や成長に期待ですね。

薔薇のように咲いて 桜のように散って松田聖子

松田聖子 – 「薔薇のように咲いて 桜のように散って」ミュージックビデオ(Short Ver.)
薔薇のように咲いて 桜のように散って松田聖子

2016年9月リリースの松田聖子、通算82枚目のシングル。

作詞、作曲、アレンジは、X JapanのYOSHIKIで、TBS系火曜ドラマ『せいせいするほど、愛してる』の主題歌に起用されています。

1980年のデビュー当時は、決して歌が上手いとは言えない、可愛いアイドルだった「聖子ちゃん」。

しかし、すっかり大人のシンガーとして成長していることがよくわかる歌唱になっています。

30年以上に及ぶ歌手生活は伊達ではないことを雄弁に物語っていますね!

YOSHIKI x 松田聖子という異色の(?)のコラボが楽しめるのも、この楽曲の聴きどころでしょう。

ソフトなピアノの音色と高音の倍音成分の多い松田聖子の声が絶妙にマッチしていて、とても気持ちよく聴ける一曲に仕上がっています。