RAG Music
素敵な音楽
search

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手

ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。

驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。

今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。

もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?

シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(31〜40)

あなたのキスを数えましょう小柳ゆき

あなたのキスを数えましょう – 小柳ゆき(フル)
あなたのキスを数えましょう小柳ゆき

小柳ゆきの歌唱力の高さは今さらここで説明するまでもなく、皆さんよくご存じでしょう。

彼女のデビュー当時、いわゆるディーヴァブームで、高い歌唱力を持った女性シンガーがたくさんデビューしていましたが、その中でも小柳の歌唱力は群を抜いていました。

しかし、今、あらためてこのデビュー曲を聴くと、ハイトーンの発声や処理など、ファーストシングルらしい初々しさも多々あって、少々雑と言えば雑なんですが、なかなか新鮮な魅力に感じられますね!

ハナミズキ一青窈

この『ハナミズキ』は一青窈さんの代表曲のひとつで、今でも弾き語り系のライブイベントなどで耳にする機会はとても多く、カラオケなどでこの曲をレパートリーにしている女性はたくさんおられるのではないでしょうか。

ちょっと「和テイスト」を感じる楽曲の中で、日本の民謡や演歌などの要素を感じさせる表現を多用しながら、常に透明感を失わない、そして決して耳に刺さるような刺激的な声にならない伸びやかな歌唱には、楽曲や歌詞の持つ「優しさ」とは裏腹に圧倒されるものがありますね。

R&B系のシンガーのようなミドルボイスを多用せずに、まっすぐなハイトーンを実現しているところも彼女の歌の特徴ではないでしょうか。

細かい「節回し」や「子音の発音」などに注目して聴いてみてほしいと思います。

奈落の花島みやえい子

島みやえい子はI’veのメインボーカルだった歌手です。

「奈落の花」は2007年にリリースされたセカンドシングルで、テレビアニメ「ひぐらしのなく頃に解」のオープニングテーマとして使われました。

オリコンチャートでは12位にランクインしています。

Anything Goes!大黒摩季

佐咲紗花/SAYAKAVER.「 Anything Goes!」試聴
Anything Goes!大黒摩季

大黒摩季は小学生の頃から作曲を行っていたシンガーソングライターです。

「Anything Goes!」は2010年にリリースされたシングルで、「仮面ライダーオーズ/OOO」の主題歌として使われました。

後にバラードバージョンもリリースされています。

あたしの向こうaiko

aiko-『あたしの向こう』music video
あたしの向こうaiko

2014年11月12日に32作目のシングルとしてポニーキャニオンからリリースされた、aikoの32作目のシングル。

フジテレビ系テレビドラマ『素敵な選TAXI』主題歌。

影響を受けたアーティストはKAN、シュガー・ベイブ、松任谷由実、DREAMS COME TRUE、Carole King、Jackson 5、Billy Joel、Stevie Wonderといった、いわゆるちょっと「黒い」人たちと公表されていますが、aiko自身の歌からは、あまり黒い要素は感じられず、一聴しただけでは、あまり本格的シンガーという印象はないかもしません。

しかし、上記のアーティストからの影響は、主に楽曲作りの面で存分に発揮されていますね。

ブルーノートを多用した、とても難解なメロディーを複雑なジャズコードを多用したアレンジの中で見事に歌いこなしているのは特筆に値すると思います。

「この発声でこれを歌えちゃうの?」と驚く部分も非常に多く、生来の才能としての「ピッチ(音程)の良さ」を持ち合わせているのだろうな、と思います。

この曲を実際に歌ってみて、「予想以上に難しい!」「メロディが覚えられない!」なんて思った方も多いのではないでしょうか。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(41〜50)

涙そうそう夏川りみ

涙そうそう – 夏川りみ(フル)
涙そうそう夏川りみ

日本の女性シンガー、夏川りみさん。

小さい頃から歌が得意だったようで、彼女の出身地である沖縄県石垣市の石垣ケーブルテレビ主催の『第1回ちびっこのど自慢大会』で優勝したのを皮切りに、全国各地の大会で賞を総なめにするようになり、1984年には「素人名人会ちびっ子大会」でも優勝しました。

その後、中学1年生の時に第10回『長崎歌謡祭』に出場し、史上最年少でグランプリを獲得したことをきっかけにメジャーレーベルからスカウトされ、プロとしてのキャリアをスタートしました。

プロとしての最初のキャリアは、演歌歌手の星美里としてのものでしたが、その後、1999年に現在の夏川りみとして再デビューを果たしました。

彼女の歌声の魅力は、なんと言ってもその「癒しのパワー」にあるのではないでしょうか。

力強く、説得力のある歌唱、歌声ながらも、決してそれが押し付けがましくなく、聴いていると、とてもほのぼのとした気持ちにさせてくれます。

高い歌唱力を持ちながらも、それを決してひけらかすような歌い方をしない、とてもステキなシンガーさんですね!

また君に恋してる坂本冬美

坂本冬美さんは、和歌山県出身、1967年3月生まれの日本の演歌歌手。

1986年にNHKの『勝ち抜き歌謡天国』(和歌山大会)で勝ち抜いて名人となり、1987年に『あばれ太鼓』で演歌歌手としてデビューし、これが80万枚を超える第ヒット曲となり、同年の『第29回日本レコード大賞』などで数々の新人賞を獲得しました。

演歌歌手と言えば、皆さんそれなりに高い歌唱力を持つ方がほとんどですが、この坂本冬美さんの低域から高域まで、すべての音域で、しっかりとした高次倍音成分を含んだクリアな歌声は、唯一無二の魅力的なものだと思います。

楽曲中の各フレーズの終わり方の処理の仕方なども素晴らしいと思います。