歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(31〜40)
ENDLESS STORY伊藤由奈

伊藤由奈さんはロサンゼルス生まれでハワイ育ちの日本の女性シンガー。
ちなみに本名はYuna Itoと英語表記するそうです。
筆者は寡聞にして無知で、本稿を書くまで彼女のそんな経歴を知らなかったのですが、これを知って、彼女の発声の力強さの理由がわかった気がします。
おそらく彼女は英語を話す環境で育ったのだと思うのですが、英語の発声って、子音の種類が少なく口先だけで発声してしまうことの多い日本語と違って、いわゆる腹式発声が必要な言語なんですよね。
読者の皆さんの中にも、欧米人の声はとてもよく通る声であることを体験的にご存知の方も少なくないのではないでしょうか。
優しく囁くような歌唱から力強く迫ってくるような歌唱まで、硬軟見事に使い分けた彼女の歌唱はとても素晴らしいと思います。
Server Down紫 今

今、シーンで大きな注目を集めている女性シンガーソングライター、紫今さん。
代表作である『魔性の女A』はTikTokなどでも話題になったヒットソングなので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
そんな彼女はバックボーンにR&Bを持っています。
そのため、楽曲ではR&Bの応用技術であるフェイクやフォールといった技術を多く用います。
まだライブの経験が少ないということもあり、声量や発声においては、荒削りな部分が見えますが、既に応用技術をしっかりと身につけているので、今後の活躍や成長に期待ですね。
CHANGE福原美穂

福原みほさんは1987年生まれ、札幌出身の日本のシンガーソングライターで、2008年に1stシングル『CHNAGE』でメジャーデビューしました。
彼女はアメリカ人とのクオーターだそうで、それを聞くと彼女が持つどこか日本人離れした歌声とリズム感、ビート感にも納得してしまいます。
今回ここでご紹介している『CHANGE』は、2008年4月リリースの彼女のメジャーデビューシングルですが、その安定した歌唱はもちろんのこと、とくに彼女のビート感やリズムの取り方に着目して聴いてみると、より福原さんの歌唱の魅力が理解できるのではないかと思います。
StoryAI

イタリア系アメリカ人のクオーターでロサンゼルス育ち、小さい頃からゴスペルに親しんで育ったというバックボーン持つAIさん。
その彼女のバックボーンを色濃く反映したようなソウルフルな歌唱は、持って生まれた中低域の少しハスキーな歌声とともに独自の歌世界を表現しています。
この『Story』にしても、昨今のポップソングとしては比較的メロディも平易で音域的にも一般の人でも十分に歌えるような音域で作曲されてはいるものの、このAIさんのように楽曲の世界観をしっかりと表現して歌いこなせるシンガーさんは、なかなか他にいないのではないでしょうか。
ブラックミュージックからの影響もしっかりと残しつつ、それをJ-POPとして昇華しているところも賞賛に値するところだと思います。
舟唄八代亜紀

八代亜紀さんは1950年生まれ、熊本県出身の日本の演歌歌手。
お父さんは浪曲師だったそうで、そんなお父さんの影響もあってか、小さい頃から合唱コンクールに出場する等、とても歌うことが大好きなお子さんだったそうです。
15歳の時にご両親の反対を押し切って上京し、音楽学院に通いながら銀座のクラブ歌手になり、1971年に『愛は死んでも』でメジャーデビューを果たしました。
この八代亜紀さんの歌の魅力ですが、なんと言ってもその少しハスキーで魅力的な歌声と安定した歌唱力、そしてビブラート、コブシ回しなどを絶妙に使いこなした情感の表現にあるのではないでしょうか。
今回、代表曲の一つである『舟唄』は、彼女の見事な歌唱で「男の気持ち」を表現しており、1曲聴けば彼女の魅力がすぐにわかると思います。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(41〜50)
月に吠えるsuis(ヨルシカ)

日本の男女2人組のロックバンドのヨルシカ。
今回ご紹介するのは、そのヨルシカでシンガーをつとめるsuisさん。
このシンガーのsuisさんですが、一聴してわかるのは、その深みのあるソフト、かつ力強い歌声ですね。
決して押し付けがましい「アツさ」を演出することなく、終始ソフトな歌唱の中でも的確に楽曲を表現されているところは、とても絶賛したくなるところです。
あなたが泣いてしまう時は柴田淳

日本の女性シンガー、柴田淳の12枚目のアルバム『ブライニクル』収録曲で2018年10月リリース。
非常に落ち着いた優しい、ソフトな歌声が魅力の柴田ですが、このスローバラードも、そんな柴田の魅力が存分に味わえる楽曲に仕上がっています。
ハイトーンの箇所でも刺激的にならず、ミックスボイスとファルセットをうまく使った発声の切り替えによる表現は、非常に高度だと思います。
大人な女性を感じさせる一曲ですね!


