ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
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歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(1〜10)
Return to Myself 〜しない、しない、ナツ。浜田麻里

いわゆるジャパメタ人脈からデビューした浜田麻里さんですが、今回、ここでご紹介している『Return to Myself』の『前作『Heart and Soul』がNHKのソウルオリンピックのテーマソングに起用され、本作は89年のカネボウの夏のCMキャンペーンソングとして、2作連続で大型タイアップがついたことから、メタル系のシンガーから一歩踏み出してメジャーグランドで認められるきっかけとなりました。
肝心のその歌唱ですが、少々高音の発声や歌詞の発音にクセはあるものの、音域、声量、ピッチ、リズム…とすべてにおいて非常に安定していて、これはやはりヘヴィメタル時代からの経験の賜物でしょう。
今、歌がうまいシンガーと言えば、多少なりともブラックミュージックに影響を受けた人たちが多く、こんなにストレートでロックな「うまい」シンガーはなかなかおられないので、ロックシンガーを目指す女性の方には大いに参考にしていただけるシンガーさんだと思います。
サマータイムシンデレラ長屋晴子(緑黄色社会)

一口に「歌がうまい」と言っても、シンガーの個性や声質など含めたさまざまな「うまさ」がありますが、この緑黄色社会のボーカルの長居晴子さんは、そんな多種多様な「うまさ」の中でも、まさにど真ん中の正統派な実力を持つシンガーさんだと思います。
もちろん個性が欠けているなんて言うつもりはまったくありませんが、パワフルな歌唱、優しい表現力、そしてカラフルなハイトーンの表現など、どれを取ってみても全方向から魅力的で、今後のますますの成功と成長に期待したくなります。
シンガーを目指す女性の方の練習素材としても最適な楽曲の一つだと思いますので、ぜひ歌に着目して聴き込んでみてください!
Call U Every NiteMICHICO

R&Bマニアなら誰もが知る日本の偉大なレジェンド、MICHICOさん。
邦楽R&Bにおける最高のアーティストで、彼女が作る楽曲は海外のR&Bと比べて聞き劣りしません。
そんな彼女は非常に高い歌唱力を持った歌手でもあります。
声質は日本人ということもあって、やや厚みに欠けるものの、フェイクやフォールといった技術は日本でもトップクラス。
なかでもフロウは圧巻で、邦楽にはないリズムの気持ちよさを与えてくれます。
Love Sickアイナ・ジ・エンド

BiSHの元メンバーとして知られるアイナ・ジ・エンドさん。
アイドル時代からアイドルとは思えないほどの声質と歌唱力を持っていた彼女ですが、ソロに転向してからはその実力にもさらに磨きがかかっています。
そんな彼女の魅力はなんといっても、ハスキーボイス。
声の裏返りを効果的に使っているだけではなく、そこに感情を乗せたボーカルができるため、現代の邦楽における女性歌手としては間違いなくトップクラスの実力を持っていると言えるでしょう。
HyperNova (m-flo loves Maya)maya

m-floとの共演で一気に注目を集めた若手シンガー、Mayaさん。
これまで一般的な知名度は皆無だった彼女ですが、共演により一気に火がつき、現在はR&Bのマニアから「次のR&Bを担う期待の新人」として注目されています。
そんな彼女の魅力はなんといっても、抜け感の強いボーカル。
卓越したフロウを持っており、抜け感のあるボーカルでもしっかりとグルーヴを感じさせてくれます。
フェイクやフォールといったR&Bにおける高等技術もしっかりと高い次元で身につけているので、今後の動向に目が離せませんね。
Forbidden tale (BAND-MAID)SAIKI

現代のハードロックシーンにおけるハイレベルなガールズロックバンドといえば、間違いなく名前が挙がるであろうバンド、BAND-MAID。
初期はコンセプトを重視したバンドということもあり、荒削りなところも散見されましたが、ここ最近は演奏やボーカルの技術も上がり、界隈でも支持する声が増えてきました。
SAIKIさんはそんなBAND-MAIDのボーカルなのですが、ロックシンガーとしては珍しく、フェイクも使いこなせます。
シャウトを苦手としている分、フェイクで他のバンドと差をつけたかったのかもしれませんね。
ガールズロックバンドというと、どうしても実力に疑問がつきがちですが、彼女はそんな常識を変えた一人と言えるでしょう。
Grapefruit MoonNEW!TOMOO

ピアノの弾き語りを軸に、感情豊かな音楽世界を広げるシンガーソングライター、TOMOOさん。
ポップスやバラードを基調としながら、その枠にとらわれない独自の音楽性が魅力です。
2019年にメジャーデビューを果たし、『Present』や『あわいに』などの楽曲で注目を集めました。
ドラマ『全領域異常解決室』のエンディングテーマを手掛けたことも話題になりましたね。
ライブの評価が高く、2022年6月のLINE CUBE SHIBUYA公演は記憶に新しいです。
一聴すると静かな印象ですが、そのピアノプレイが生むうねるようなリズムとソウルフルな歌声のアンサンブルは、唯一無二のグルーヴを生み出します。
じっくりと音楽に身を委ね、心地よい揺れを感じたい人にオススメです。