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歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手

ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。

驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。

今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。

もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?

シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(21〜30)

ロマンスの神様広瀬香美

広瀬香美さんの3作目のシングルで、1993年12月リリース。

スキー用品店「アルペン」のCMソングとしてタイアップを獲得したことも手伝って、170万枚を超えるセールスを記録し、ビッグヒット曲となり、ウィンターソングの代表曲の一つとして数えられる名曲となりました。

その90年代J-POPの名曲をより名曲たらしめているのは、なんと言っても、広瀬さんのパワフルで突き抜けるようなハイトーンボイスによる歌唱でしょう。

決して喉を締め付けているような発声にならずに、とても伸びやかにこのハイトーンを楽々と歌いこなしているところは「さすが!!」の一言ですね!

Server Down紫 今

紫 今 (Mulasaki Ima) – Server Down (MUSIC VIDEO)
Server Down紫 今

今、シーンで大きな注目を集めている女性シンガーソングライター、紫今さん。

代表作である『魔性の女A』はTikTokなどでも話題になったヒットソングなので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

そんな彼女はバックボーンにR&Bを持っています。

そのため、楽曲ではR&Bの応用技術であるフェイクやフォールといった技術を多く用います。

まだライブの経験が少ないということもあり、声量や発声においては、荒削りな部分が見えますが、既に応用技術をしっかりと身につけているので、今後の活躍や成長に期待ですね。

NeverlandJASMINE

JASMINE – Neverland (Official Music Video)Produced by DJ Mitsu the Beats
NeverlandJASMINE

2009年に忽然とシーンに現れ、R&Bマニアから高い評価を集めたR&Bシンガー、JASMINEさん。

デビューして間もなく、世界的なR&BシンガーであるNe-Yoさんのオープニングアクトを務めるなど、R&B畑としては申し分ない活躍を見せてくれましたよね。

荒削りでありながらも、ソウルフルなボーカルが魅力で、不自然さがない感情的なシャウトやヒーカップにおいては、特に優れたシンガーと言えるでしょう。

ぜひチェックしてみてください。

愛をこめて花束を越智志帆(Superfly)

Superflyの通算4作目のシングルで2008年2月リリース。

TBS系ドラマ『エジソンの母』主題歌にも採用されていました。

Superflyのデビュー当時から、そのダイナミックな歌唱には定評のあったシンガーの越智志帆さんですが、そのパワフルな歌唱はこの楽曲の中でももちろん健在!

とくにサビパートでの伸びやかなハイトーンによるパワフルで日本人離れした歌声には、聴く人を圧倒する魅力がありますね!

こんな彼女の歌唱に憧れる方も少なくないかと思いますが、無理して喉を壊さないようにご注意くださいね。

JOYYU-KI

元JUDY AND MARYのボーカルYUKIさん。

今回ここでご紹介しているこの楽曲は、打ち込みのダンスビートを使ったアレンジで制作されていて、アコースティックなものが多いYUKIさんの曲の中ではちょっと異色な存在。

とは言っても、JUDY AND MARY時代から定評のあるYUKIさんの高次倍音成分の多い特徴的な歌声はこの曲でも健在で、独特な「頑張らない」「ゆる〜い」空気感を放つ歌唱で、独自の世界観を演出しています。

この曲に限らず、YUKIの歌を聴いていつも感心するのは、驚異的なピッチ(音程)の良さ!決して、安定的な歌唱ができる発声をしているようには聞こえないのに、この音程の良さは本当にすごいと思います。

JUDY AND MARYの一連のヒット曲で聞けたような、突き抜けるようなハイトーンは、この曲では影を潜めていますが、それでも、この独特の脱力感に惹き込まれる一作に仕上がっていますね。

あなたのキスを数えましょう小柳ゆき

あなたのキスを数えましょう – 小柳ゆき(フル)
あなたのキスを数えましょう小柳ゆき

小柳ゆきの歌唱力の高さは今さらここで説明するまでもなく、皆さんよくご存じでしょう。

彼女のデビュー当時、いわゆるディーヴァブームで、高い歌唱力を持った女性シンガーがたくさんデビューしていましたが、その中でも小柳の歌唱力は群を抜いていました。

しかし、今、あらためてこのデビュー曲を聴くと、ハイトーンの発声や処理など、ファーストシングルらしい初々しさも多々あって、少々雑と言えば雑なんですが、なかなか新鮮な魅力に感じられますね!

月光鬼束ちひろ

日本の女性シンガーソングライター、鬼束ちひろさんは、2000年2月にファーストシングル『シャイン』でメジャーデビュー後、セカンドシングルである『月光』がテレビ朝日系の人気ドラマ『トリック』の主題歌に抜擢されたことも手伝って、一気にブレイクしました。

彼女の歌唱の最大の魅力はなんと言っても、その高い基礎力に基づくしっかりとした発声にあるのではないかという気がします。

先述のセカンドシングル『月光』のような優しい歌声が必要な楽曲中でも、表現は優しくても、決して弱々しくならない見事な歌唱を披露しています。

歌を歌うこと、楽曲を表現するために、しっかりとした発声が重要であることを改めて再認識させてくれるシンガーさんですね。