歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
- 【圧倒的歌唱力】人気の女性歌い手まとめ
- 演歌の歌姫。演歌界をリードする女性歌手まとめ
- 【聴いていて気持ちいい!】高音が魅力的な女性アーティストの人気曲
- 【歌えたらすごい!】女性のかっこいいカラオケソング
- 【迫力】声量がすごい邦楽シンガーまとめ
- 【2025】歌うのが難しい演歌~女性歌手編
- 高音が気持ちいい名曲。魅惑のハイトーンボイス
- 令和も見逃せない。歌がうまい演歌歌手
- 【10代女性は必見!】歌いやすいカラオケ曲
- 【クリスタルボイス】透明感のある歌声を持ったアーティスト
- 【女性向け】カラオケで高得点を狙える演歌の曲まとめ
- カラオケで女性に歌ってほしい!Z世代におすすめのカラオケソング
- 【女性向け】歌が上手くなる曲。カラオケ上達のための練習曲
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(41〜50)
Runwaymilet

miletさんの2ndシングルからの1曲。
彼女の歌声、楽曲冒頭のいわゆるAメロ部分では、かなり脱力したような歌唱をしていて、さほど高い歌唱力を持っているようには聞こえませんが、それが一変するのがサビに入ってからのハイトーン!
地声のハイトーンは、わりと絞り出すように出していて、突き抜けるようなハイトーンというわけではありませんが、何と言っても素晴らしいのは、難しい高音のメロディーをファルセット(裏声)をキレイに使って抜くように歌っているところでしょう。
お世辞にもキレイな声とは言えない平歌部分とのコントラストが鮮明で、まさに賞賛に値する歌に仕上がっていると思います。
女性ボーカルでファルセットの使い方のいいお手本になるような楽曲ですね!
CHANGE福原美穂

福原みほさんは1987年生まれ、札幌出身の日本のシンガーソングライターで、2008年に1stシングル『CHNAGE』でメジャーデビューしました。
彼女はアメリカ人とのクオーターだそうで、それを聞くと彼女が持つどこか日本人離れした歌声とリズム感、ビート感にも納得してしまいます。
今回ここでご紹介している『CHANGE』は、2008年4月リリースの彼女のメジャーデビューシングルですが、その安定した歌唱はもちろんのこと、とくに彼女のビート感やリズムの取り方に着目して聴いてみると、より福原さんの歌唱の魅力が理解できるのではないかと思います。
舟唄八代亜紀

八代亜紀さんは1950年生まれ、熊本県出身の日本の演歌歌手。
お父さんは浪曲師だったそうで、そんなお父さんの影響もあってか、小さい頃から合唱コンクールに出場する等、とても歌うことが大好きなお子さんだったそうです。
15歳の時にご両親の反対を押し切って上京し、音楽学院に通いながら銀座のクラブ歌手になり、1971年に『愛は死んでも』でメジャーデビューを果たしました。
この八代亜紀さんの歌の魅力ですが、なんと言ってもその少しハスキーで魅力的な歌声と安定した歌唱力、そしてビブラート、コブシ回しなどを絶妙に使いこなした情感の表現にあるのではないでしょうか。
今回、代表曲の一つである『舟唄』は、彼女の見事な歌唱で「男の気持ち」を表現しており、1曲聴けば彼女の魅力がすぐにわかると思います。
月に吠えるsuis(ヨルシカ)

日本の男女2人組のロックバンドのヨルシカ。
今回ご紹介するのは、そのヨルシカでシンガーをつとめるsuisさん。
このシンガーのsuisさんですが、一聴してわかるのは、その深みのあるソフト、かつ力強い歌声ですね。
決して押し付けがましい「アツさ」を演出することなく、終始ソフトな歌唱の中でも的確に楽曲を表現されているところは、とても絶賛したくなるところです。
おひさま~大切なあなたへ平原綾香

幼少時からクラシックバレエやピアノを嗜み、音楽高校、音大でサックスを学んだ彼女の歌唱は、そのバックボーンをしっかりと感じさせるように安定しており、特に管楽器(サックス)を習得、経験していることに起因すると思われる卓越した息遣いは非常に見事。
「息」から「声」への変換効率が非常に高くて、高音部で使うフッと力が抜けるような優しい声は、たとえぼーっと曲を聞いていたとしても、一瞬でリスナーを楽曲の世界へ引き込む力を秘めているものと言えるでしょう。
永遠BENI

日本の女性シンガー、BENIの22枚目のシングルで2012年1月リリース。
NHKドラマ「本日は大安なり」主題歌にもなっていましたね。
沖縄出身の彼女、幼少の頃は地元沖縄とアメリカを行き来する生活をしいたそうで、この大陸的なおおらかな歌声は、その生い立ちも影響しているのかもしれないですね。
やわらかいミックスボイス、ファルセットなどをうまく使った豊かで安定したその歌唱表現は、聴く人に『安心感』を与えてくれます。
StoryAI

イタリア系アメリカ人のクオーターでロサンゼルス育ち、小さい頃からゴスペルに親しんで育ったというバックボーン持つAIさん。
その彼女のバックボーンを色濃く反映したようなソウルフルな歌唱は、持って生まれた中低域の少しハスキーな歌声とともに独自の歌世界を表現しています。
この『Story』にしても、昨今のポップソングとしては比較的メロディも平易で音域的にも一般の人でも十分に歌えるような音域で作曲されてはいるものの、このAIさんのように楽曲の世界観をしっかりと表現して歌いこなせるシンガーさんは、なかなか他にいないのではないでしょうか。
ブラックミュージックからの影響もしっかりと残しつつ、それをJ-POPとして昇華しているところも賞賛に値するところだと思います。