歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手
ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。
驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。
今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。
もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。
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歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(41〜50)
亜麻色の髪の乙女島谷ひとみ

島谷ひとみは演歌歌手としてデビューしており、いろいろなジャンルの曲を歌いこなす実力の持ち主です。
代表曲である「亜麻色の髪の乙女」は2002年にリリースされました。
島谷が出演した花王のCMソングとして使用されています。
StoryAI

イタリア系アメリカ人のクオーターでロサンゼルス育ち、小さい頃からゴスペルに親しんで育ったというバックボーン持つAIさん。
その彼女のバックボーンを色濃く反映したようなソウルフルな歌唱は、持って生まれた中低域の少しハスキーな歌声とともに独自の歌世界を表現しています。
この『Story』にしても、昨今のポップソングとしては比較的メロディも平易で音域的にも一般の人でも十分に歌えるような音域で作曲されてはいるものの、このAIさんのように楽曲の世界観をしっかりと表現して歌いこなせるシンガーさんは、なかなか他にいないのではないでしょうか。
ブラックミュージックからの影響もしっかりと残しつつ、それをJ-POPとして昇華しているところも賞賛に値するところだと思います。
Chase the Chance安室奈美恵

安室奈美恵は沖縄アクターズスクール出身の歌手で、少し前に2018年9月に引退することが発表されました。
「Chase the Chance」は1995年にリリースされたシングルで、テレビドラマ「ザ・シェフ」の主題歌として使われました。
星月夜由薫

由薫さんの『星月夜』は鮮やかな音楽感覚と絶妙な高音域のコントロールで聴く者を引き込む楽曲です。
彼女のリズム感と低音の地声の使い分けからは圧倒的な歌唱力が感じられますね。
とくにサビでは、しっとりしたバラードにマッチしたミックスボイスを披露し、広範囲に当てる発声方法で柔らかくクリアな音色を生み出しています。
彼女の海外生活で得られた感覚とJ-POPの表現要素が見事に融合したこの曲は、低音部分での息の混ぜ方によりいっそう深みを増しています。
その魅力的なボーカルは、一度聴いたら忘れられない美しさです。
春はトワに目覚める (Ver.1)UA

UAとMONDO GROSSOのコラボによる楽曲で、2017年6月リリースのMONDO GROSSOのアルバム『何度でも新しく生まれる』に収録。
CDにはVersion 2が収録され、この動画のVersion 1はiTunes Store先行配信版に収録されている。
ソウル、ジャズ、レゲエ、ダブ、エレクトロ、民族音楽など多種多様な音楽の要素を取り入れたUAの少々憂いを秘めながらも野性的な力強さを持ったUAのボーカルと、本作でMONDO GROSSOが体現したディープハウス的な方向の楽曲がベストマッチしていますね。
UAの歌唱は、「息」の使い方がとても上手いですね。
ブレスノイズを巧みに使ったリズム表現、ファルセットからミドルボイスでの息遣いなど、非常にソウルフルに曲を彩っています。
歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(51〜60)
あなたが泣いてしまう時は柴田淳

日本の女性シンガー、柴田淳の12枚目のアルバム『ブライニクル』収録曲で2018年10月リリース。
非常に落ち着いた優しい、ソフトな歌声が魅力の柴田ですが、このスローバラードも、そんな柴田の魅力が存分に味わえる楽曲に仕上がっています。
ハイトーンの箇所でも刺激的にならず、ミックスボイスとファルセットをうまく使った発声の切り替えによる表現は、非常に高度だと思います。
大人な女性を感じさせる一曲ですね!
My Revolution渡辺美里

日本の女性シンガー、シンガーソングライターの渡辺美里さん。
今回ご紹介するの『My Revolution』は、その4作目のシングルで1986年1月22日リリース。
ちなみに作曲は小室哲哉さん。
近年のシンガーさんの歌唱は、その発声法や表現、楽曲など非常に複雑なものが多いのですが、この楽曲は非常に正統派なポップソングで、そこで聴ける渡辺美里さんの歌唱も、その発声、歌唱表現力など、とてもわかりやすい正統的な「歌の上手さ」を感じさせてくれます。
そういう意味では、今のお若い世代の方には少し時代を感じさせてしまう歌唱スタイルかもしれませんが、こういう正統派な歌唱スタイルは時代を超えて生き続きるものだと思います。
当時をリアルタイムで知らない世代の方にこそ聴いていただきたい女性ポップシンガーです。
Runwaymilet

miletさんの2ndシングルからの1曲。
彼女の歌声、楽曲冒頭のいわゆるAメロ部分では、かなり脱力したような歌唱をしていて、さほど高い歌唱力を持っているようには聞こえませんが、それが一変するのがサビに入ってからのハイトーン!
地声のハイトーンは、わりと絞り出すように出していて、突き抜けるようなハイトーンというわけではありませんが、何と言っても素晴らしいのは、難しい高音のメロディーをファルセット(裏声)をキレイに使って抜くように歌っているところでしょう。
お世辞にもキレイな声とは言えない平歌部分とのコントラストが鮮明で、まさに賞賛に値する歌に仕上がっていると思います。
女性ボーカルでファルセットの使い方のいいお手本になるような楽曲ですね!
能登半島石川さゆり

石川さゆりさんは1958年生まれの日本の演歌歌手。
小学一年生の時に島倉千代子さんの歌謡ショーに触れたことをきっかけに歌手を志すようになり、歌のレッスンなども受け始め、1973年に『かくれんぼ』でメジャーデビューしました。
そこからしばらくはヒット曲に恵まれなかったようですが、1977年1月にリリースされた『津軽海峡・冬景色』が大ヒットし、今では日本を代表する女性演歌歌手のひとりに数えられる存在となっています。
今回ここでご紹介している『能登半島』は、その大ブレイクした『津軽海峡・冬景色』の次に制作された彼女の通算16作目のシングル。
楽曲冒頭からとてもクリアで芯のしっかりとした歌声が飛び出してきて、聴く人を驚かせてくれます。
曲中の高音箇所でも決して喉を締め付けない、伸びやかなハイトーンは特筆ものと言えるのではないでしょうか。
BAKU吉岡聖恵(いきものがかり)

日本のロックバンド、いきものがかりのメインボーカルの吉岡聖恵さん。
その歌唱力が高く評価されているシンガーさんですが、今回ここでご紹介させていただく2021年1月に配信リリースされたシングル『BAKU』でも、その実力を如何なく発揮されています。
いきものがかりというとなんとなく高音主体のかわいいイメージの歌を想像される方も多いかもしれませんが、この曲で特筆に値するのは、そのパワフルでしっかりとした中低域を生かした歌唱だと思います。
一度でもボイストレーニングなどを受けたことのある方なら実感されているのではないかと思いますが、しっかりとした中低域でパワフルに歌うのって、高音を張り上げて歌う以上にむずかしいんですよね。
吉岡さんのシンガーとしての実力の高さを垣間見られる楽曲に仕上がっていると思います。


