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歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手

ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。

驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。

今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。

もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?

シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(21〜40)

ENDLESS STORY伊藤由奈

伊藤由奈さんはロサンゼルス生まれでハワイ育ちの日本の女性シンガー。

ちなみに本名はYuna Itoと英語表記するそうです。

筆者は寡聞にして無知で、本稿を書くまで彼女のそんな経歴を知らなかったのですが、これを知って、彼女の発声の力強さの理由がわかった気がします。

おそらく彼女は英語を話す環境で育ったのだと思うのですが、英語の発声って、子音の種類が少なく口先だけで発声してしまうことの多い日本語と違って、いわゆる腹式発声が必要な言語なんですよね。

読者の皆さんの中にも、欧米人の声はとてもよく通る声であることを体験的にご存知の方も少なくないのではないでしょうか。

優しく囁くような歌唱から力強く迫ってくるような歌唱まで、硬軟見事に使い分けた彼女の歌唱はとても素晴らしいと思います。

CHANGE福原美穂

福原みほさんは1987年生まれ、札幌出身の日本のシンガーソングライターで、2008年に1stシングル『CHNAGE』でメジャーデビューしました。

彼女はアメリカ人とのクオーターだそうで、それを聞くと彼女が持つどこか日本人離れした歌声とリズム感、ビート感にも納得してしまいます。

今回ここでご紹介している『CHANGE』は、2008年4月リリースの彼女のメジャーデビューシングルですが、その安定した歌唱はもちろんのこと、とくに彼女のビート感やリズムの取り方に着目して聴いてみると、より福原さんの歌唱の魅力が理解できるのではないかと思います。

Runwaymilet

milet「Runway」MUSIC VIDEO(2nd EP『Wonderland EP』5/15 on sale)
Runwaymilet

miletさんの2ndシングルからの1曲。

彼女の歌声、楽曲冒頭のいわゆるAメロ部分では、かなり脱力したような歌唱をしていて、さほど高い歌唱力を持っているようには聞こえませんが、それが一変するのがサビに入ってからのハイトーン!

地声のハイトーンは、わりと絞り出すように出していて、突き抜けるようなハイトーンというわけではありませんが、何と言っても素晴らしいのは、難しい高音のメロディーをファルセット(裏声)をキレイに使って抜くように歌っているところでしょう。

お世辞にもキレイな声とは言えない平歌部分とのコントラストが鮮明で、まさに賞賛に値する歌に仕上がっていると思います。

女性ボーカルでファルセットの使い方のいいお手本になるような楽曲ですね!

Anything Goes!大黒摩季

佐咲紗花/SAYAKAVER.「 Anything Goes!」試聴
Anything Goes!大黒摩季

大黒摩季は小学生の頃から作曲を行っていたシンガーソングライターです。

「Anything Goes!」は2010年にリリースされたシングルで、「仮面ライダーオーズ/OOO」の主題歌として使われました。

後にバラードバージョンもリリースされています。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(41〜60)

残響散歌Aimer

Aimer「残響散歌」MUSIC VIDEO(テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編オープニングテーマ)
残響散歌Aimer

このAimerさん、いい意味で少し曇った歌声がとても魅力的なシンガーさんですが、その歌声が、どちからといえばクリアで突き抜けるような声の方が合うことが多い激しいロック調の楽曲の中でも、とても魅力的に響いていることが多いように感じます。

筆者の勝手なイメージですが、宇多田ヒカルさんがロックを歌っているようなイメージ…と言えばわかりやすいでしょうか。

J-POP、J-ROCKのある意味での新しい方向性を感じさせてくれるシンガーさんだと思います。

涙そうそう夏川りみ

涙そうそう – 夏川りみ(フル)
涙そうそう夏川りみ

日本の女性シンガー、夏川りみさん。

小さい頃から歌が得意だったようで、彼女の出身地である沖縄県石垣市の石垣ケーブルテレビ主催の『第1回ちびっこのど自慢大会』で優勝したのを皮切りに、全国各地の大会で賞を総なめにするようになり、1984年には「素人名人会ちびっ子大会」でも優勝しました。

その後、中学1年生の時に第10回『長崎歌謡祭』に出場し、史上最年少でグランプリを獲得したことをきっかけにメジャーレーベルからスカウトされ、プロとしてのキャリアをスタートしました。

プロとしての最初のキャリアは、演歌歌手の星美里としてのものでしたが、その後、1999年に現在の夏川りみとして再デビューを果たしました。

彼女の歌声の魅力は、なんと言ってもその「癒しのパワー」にあるのではないでしょうか。

力強く、説得力のある歌唱、歌声ながらも、決してそれが押し付けがましくなく、聴いていると、とてもほのぼのとした気持ちにさせてくれます。

高い歌唱力を持ちながらも、それを決してひけらかすような歌い方をしない、とてもステキなシンガーさんですね!