RAG Music
素敵な音楽

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手

ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。

驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。

今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。

もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?

シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(81〜90)

SAYONARAベイベー加藤ミリヤ

加藤ミリヤの通算13作目のシングルで、リリースは2008年9月。

10歳から作詞を始めたと言う彼女の20代最初のシングル作品としても知られていますね。

安室奈美恵やローリン・ヒル、宇多田ヒカルなどに憧れて歌を始めたと言う彼女の歌唱ですが、そのしっかりとした歌唱にはローリン・ヒルや宇多田ほどにはブラックミュージックの影響はあまり感じさせないストレートなものとして仕上がっていて、女性ボーカルのJ-POP作品としてとても聴きやすいものになっていますね。

ただし、曲中で時折出てくる一瞬のハイトーンでの声の切り替え(ファルセット、ミドルボイス)や、その使い所は非常に的を射たものなっていて、楽曲に「洋楽テイスト」を与えることに貢献していると思います。

RUNWAYステファニー

ステファニー – RUNWAY (prod by. ELIONE) [Official Music Video]
RUNWAYステファニー

アルメニア系アメリカ人の父と日本人の母を持つ、ハーフの日本人女性シンガー、ステファニーの楽曲で2018年9月リリース。

歌がうまい女性シンガーと言えばハイトーンをウリにする人が多い中、彼女の魅力は、この楽曲をお聞きいただいてもおわかりと思いますが、ハイトーンを使わない楽曲でも十分に魅力を発揮できていることでしょう。

人を引き込む力のある、とても深みのある声と、その声を最大限に生かした歌唱表現がとても魅力的ですね!

Gift~あなたはマドンナ~土岐麻子

女性ジャズシンガー、土岐麻子の2011年1月リリースの2ndシングル。

ジャズサックス奏者の土岐英史を父親に持つ彼女、おそらく幼少時から父の音楽に親しんで育ってきたのであろうことを思わせる、非常に玄人っぽい、「これぞプロシンガー!」と言える歌唱を聴かせてくれます。

自身の名義の曲以外にも多数のCMソングなどを担当しているそうで、まさにプロシンガーですね。

そんな「プロっぽさ」を十分に発揮しながらも、自身の歌の上手さをひけらかすような押し付けがましい歌には決してなっていないところが素晴らしいと思います。

そんな歌唱であるからこそ、この曲のようなちょっと可愛い歌詞もリアリティを持って聴く人に伝わるものとなっているのでしょう。

黄砂に吹かれて工藤静香

工藤静香 / 黄砂に吹かれて[Official Video]
黄砂に吹かれて工藤静香

工藤静香はおニャン子クラブの元メンバーで、1987年にソロデビューしました。

「黄砂に吹かれて」は1989年にリリースされたシングルで、中島みゆきが歌詞を作りました。

太陽誘電のカセットテープのCMソングとして起用されています。

明日も宮崎朝子(SHISHAMO)

日本の3ピースロックバンド “SHISHAMO”の曲で、2017年2月リリースのアルバム”SHISHAMO 4”に収録されています。

NTTドコモのCMソングにもなっていましたね。

ボーカル、宮崎朝子の魅力は、何と言っても、この曲でも存分に聞ける明るくクリアで元気いっぱいなストレートな歌唱でしょう。

一聴するとあまり「実力派」「技巧派」というような印象のない歌ですが、ピッチ、発声もすごく安定していて、曲のハイトーン部分も軽く優しく抜くようなファルセット(裏声)とストレートで突き抜けるような地声の高音を巧みに使い分けて、曲の世界観を十二分に表現しています。

明るく、可愛く、そして上手い!バンドをやられてる方の勉強材料としても最適な曲だと思いますよ!

恋人がサンタクロース松任谷由実

ユーミンこと松任谷由実は、「恋愛歌の女王」と呼ばれることもある歌手です。

「恋人がサンタクロース」は代表曲で、1980年にリリースされたアルバム「SURF&SNOW」に収められました。

映画「私をスキーに連れてって」では挿入歌として使われています。

愛の花あいみょん

あいみょん – 愛の花【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
愛の花あいみょん

あいみょんさんは、超人的な音域や声量を誇るようなシンガーさんというよりは、その素朴な歌声と楽曲が魅力のシンガーさんですが、低音域でも後ろに引っ込まないしっかりとした発声や、楽曲のパートごとでのリズムの取り方、歌のタイム感の使い分けなどに彼女の天性の才能を強く感じさせてくれます。

素朴なイメージのシンガーさんだけに、さらっと聞き流してしまうかもしれませんが、フレーズとフレーズの間の取り方、休符の扱い方などに着目して聴いてみてください。

木綿のハンカチーフ太田裕美

★木綿のハンカチーフ★ 大田裕美/1975年(S50)
木綿のハンカチーフ太田裕美

1955年生まれの日本の歌手・シンガーソングライターです。

フォークと歌謡曲のジャンルを超えた音楽性で、現在のJ-POP女性ボーカリストの道を開いたと言われています。

1975年に発売された代表曲は86.7万枚の大ヒットを記録。

ピアノを弾きながら歌うスタイルや、フォークソングの要素を取り入れた歌謡曲など、当時の通常のアイドルとは一線を画する音楽性が特徴です。

落ち着いた雰囲気の曲が多く、シンガーソングライターとしての個性と才能を反映しています。

30歳で結婚し2児の母となった後も、育児とのバランスを取りながら自分のペースで音楽活動を続けています。

懐かしい昭和の歌謡曲や、落ち着いた雰囲気の音楽が好きな方におすすめです。

手紙由紀さおり

日本の音楽シーンに長年輝き続ける由紀さおりさん。

1965年にデビューし、1969年の『夜明けのスキャット』で大ブレイク。

1970年には『手紙』でオリコン6週連続1位を獲得し、第12回日本レコード大賞歌唱賞に輝きました。

美しい歌声とスキャット唱法が魅力の彼女は、歌手だけでなく女優やテレビ司会者としても活躍。

「由紀さおりの素敵な音楽館」では、多彩なアーティストを迎えて名曲を披露していました。

驚異的な音程の安定性と絶妙なリズム感を持つ由紀さおりさんの歌声は、歌唱力の高さを追求したい方にぜひおすすめです。

ふりむかないでザ・ピーナッツ

ザ・ピーナッツは伊藤エミと伊藤ユミによる姉妹デュオで、日本のみならず海外でも評価を得ました。

「ふりむかないで」は1962年にリリースされたシングルで、キャンディーズや松雪泰子など、さまざまな歌手にカバーされています。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(91〜100)

Believeシェネル

シェネル(Che’Nelle) – Believe
Believeシェネル

シェネルのサードアルバム『ビリーヴ』収録曲で2012年7月リリース。

2012年7月13日に公開された映画『海猿』の第4作・『BRAVE HEARTS 海猿』の主題歌に抜てきされましたね。

とても壮大なバラード曲ですが、力強く、どこまで伸びるハイトーンと表現力豊かな歌唱は、とても日本人離れしたものを感じさせてくれます。

ハイトーンの練習素材としても最適な楽曲だと思いますので、歌がうまくなりたい方はぜひ彼女の歌を研究してみてくださいね!

LiSA

LiSA 『炎』 -MUSiC CLiP-
炎LiSA

LiSAさんは、日本の女性ソロシンガーで、2010年にメジャーデビュー。

今回ご紹介している『炎』は、少し重めのスローテンポのロックソングですが、この楽曲でも彼女は見事な歌唱を披露してくれています。

とくにサビの最高音の歌唱で、1コーラス目ではファルセット(裏声)を使って優しく歌っていて、一瞬「もしかして高音は苦手なの??」と思わせておきながら、2コーラス目以降では、見事な地声のヘッドボイスによる突き抜けるようなハイトーンで歌唱しているという表現力の豊かさには、聴いていて圧倒されるものがありますね。

筆者のようなプロデューサーの立場からすると、ぜひ一度、現場でディレクションしてみたい!!と思わせてくれる素晴らしいシンガーさんだと思います。

LOVE ~Destiny~浜崎あゆみ

浜崎あゆみ / LOVE~Destiny~ (Short Ver.)
LOVE ~Destiny~浜崎あゆみ

浜崎あゆみは1998年に歌手としてデビューし、「女子高生のカリスマ」の異名で呼ばれるようになりました。

「LOVE〜Destiny〜」は1999年にリリースされたシングルで、テレビドラマ「セミダブル」で挿入歌として使われました。

アライブ新妻聖子

ミュージカル女優を務めたこともある彼女の歌唱は、非常に伸びやかなハイトーンが印象的で、とても歌唱力の高いシンガーさんだと思います。

ご本人は数年間、海外生活のご経験もあるようで、この平板にならないリズム表現は、そんな経験も生かされているのかもしれないですね。

一曲の中でも表現によって微細に使い分けされている発声などにも注目して聴いてみると、彼女の実力の高さがより理解できるでしょうね!

夢の終わり 愛の始まりアンジュラ・アキ

アンジェラ・アキ「夢の終わり 愛の始まり」Music Video
夢の終わり 愛の始まりアンジュラ・アキ

アンジェラ・アキは2005年にメジャーデビューしたシンガーソングライターです。

この曲は2013年7月にリリースされたシングルで、塩野義製薬のセデス・ハイのCMソングとして使用されました。

オリコンチャートでは30位に入っています。

アイドル幾田りら(YOASOBI)

YOASOBI「アイドル」 Official Music Video
アイドル幾田りら(YOASOBI)

音楽ユニット、YOASOBIのシンガーとして活躍中の幾田りらさん。

決して圧倒的な音域や声量を誇るような方向の歌唱の上手さではありませんが、そのソフトな歌声を中心とした歌唱表現力には、とても高く評価するべき点があると思います。

楽曲全体を通して激しく複雑に上下するメロディに対して、巧みに適切に発声を切り替えながらも、トータルとしては淡々としたイメージの歌を聴かせてくれています。

前述のように、決して派手な「上手さ」を誇るシンガーさんではありませんが、そのシンガーとしての魅力、実力は絶大なものがあると言っていいでしょう。

やさしい気持ちChara

Chara「やさしい気持ち」OFFICIAL MUSIC VIDEO
やさしい気持ちChara

日本の女性シンガー、CHARAの1997年4月リリースの14作目のシングル。

もはや定評のあると言っていいCHARAの個性的な歌唱はこの曲でも健在!「息成分」を多く含んだウィスパーボイス系の歌唱は、パッと聞くと誰にでも簡単にマネできそうな楽な歌唱に聞こえるかもしれませんが、実はこのウィスパーボイスって、実際にやってみると歌として成立させるにはとても難しく、それをここまで使いこなして「個性」にまで昇華させているのは見事と言うしかないでしょう。

ウィスパーボイス中心にまとめた歌唱の中で、サビの絞り出すような地声のハイトーンも効果的に使われていて、ウィスパー系シンガーのお手本のような作りになっていると思います。

ウィスパーボイスについての詳しい解説を見たい方は、こちらあたりをご参考にしてみてください。

https://aqua-cube.jp/1546/

fragile持田香織(Every Little Thing)

2001年1月リリース、Every Little Thing、17枚目のシングル。

テレビ番組「あいのり」の主題歌にもなっていましたね。

本稿のテーマは「歌が上手い。

歌唱力が高い日本の女性歌手」となっていますが、このELTのボーカルの持田香織のシンガーとしての魅力は、決して本格派シンガーと感じさせない、いい意味での素人っぽさにあるのでは?と思います。

決して歌うためにきっちり作られた声ではなく、ともすればどこにでもいるカラオケ好きのお姉さん的な声での歌唱でありながら、芯の部分の力強さは十分にあり、その力強さに支えられた安定した歌唱は、デビュー後からずっと第一線を走り続けてきた彼女のキャリアに裏打ちされたものなのかもしれません。

「安易にマネしようとするとケガするよ?」とでも言いたげな自信にあふれた歌声ですね。

童神島袋寛子

2013年7月リリース、島袋寛子の15枚目のシングル。

アーティストネームをSPEEDのデビュー当時から使用していたhiroから本名の島袋寛子に変更して初のシングルでもあります。

SPEEDでデビューした12歳の頃から、その年齢に似合わない高い歌唱力には定評のあった島袋ですが、この曲ではさらに「大人のシンガー」に成長した彼女の歌が存分に楽しめるものとなっています。

「童神」(わらびがみ)は、沖縄県の女性歌手、古謝美佐子(こじゃ みさこ)のカバー曲ですが、島袋の出身地でもある沖縄色の濃いメロディーや歌詞を十二分に表現しています。

曲の高い音の部分で聴かせる、おそらくは沖縄民謡の歌唱を引用したものと思われる声使いなどは本当に見事ですね。

本当の恋May J.

May J. / 『本当の恋 [Orchestra ver.]』(10/8 発売 アルバム『Imperfection』より)
本当の恋May J.

May J.は8歳の時にオペラの初舞台を踏んだという歌手です。

「本当の恋」は2014年にリリースされた楽曲で、オリコンでトップ10にはいった初のシングルとなりました。

テレビドラマ「同窓生 〜人は、三度、恋をする〜」の挿入歌として使われています。