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歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手

ひと口に「歌が上手い」と言っても、その方向はさまざま。

驚異的にピッチ(音程)が安定していたり、超人的な音域があったり、絶妙なリズム感を持っていたり、圧倒的な歌声であったり。

今回は、そんな様々な方向から「歌が上手い」と定評のある女性シンガーさんたち、また僕が長年のボーカルプロデューサー、ボイストレーナーとしての経験から「この人は上手い!」と思う女性シンガーさんたちをピックアップしてみました。

もちろん、シンガー、ボーカリストの魅力は必ずしも「歌の上手さ」にだけあるわけではありませんが、たまには「上手さ」にこだわって聴いてみるのも良いのではないでしょうか?

シンガーを目指す方のご参考にもしていただけると幸いです。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(11〜20)

片翼の鳥志方あきこ

志方あきこ 「片翼の鳥」 歌詞付
片翼の鳥志方あきこ

志方あきこは同人音楽サークルでも活動しているシンガーソングライターです。

「片翼の鳥」は2009年にリリースされたファーストシングルで、テレビアニメ「うみねこのなく頃に」のオープニング曲として使われました。

オリコンでは11位にランクインしています。

RE RESCUEREOL

Reol – ‘RE RESCUE’ Music Video
RE RESCUEREOL

キレのあるダンスミュージックで人気を集める女性シンガーソングライター、Reolさん。

『第六感』で人気を博し、以降もビッグチューンを連発しているので、ご存じの方は多いと思います。

そんな彼女は大衆ウケしているアーティストとしては、珍しくしっかりとした歌唱力を持っています。

ジャンルがジャンルなので注目されませんが、フェイクも完成度が高く、自分の声質を最大限に活かしたスピード感にあふれたボーカルは圧巻です。

キャリアを重ねるごとに歌唱力に磨きがかかっているので、5~10年後の彼女に期待が高まりますね。

ロマンスの神様広瀬香美

広瀬香美さんの3作目のシングルで、1993年12月リリース。

スキー用品店「アルペン」のCMソングとしてタイアップを獲得したことも手伝って、170万枚を超えるセールスを記録し、ビッグヒット曲となり、ウィンターソングの代表曲の一つとして数えられる名曲となりました。

その90年代J-POPの名曲をより名曲たらしめているのは、なんと言っても、広瀬さんのパワフルで突き抜けるようなハイトーンボイスによる歌唱でしょう。

決して喉を締め付けているような発声にならずに、とても伸びやかにこのハイトーンを楽々と歌いこなしているところは「さすが!!」の一言ですね!

Your LoveFurui Riho

Furui Riho – Your Love (Official Music Video)
Your LoveFurui Riho

2020年代に入ってから人気を高めつつある女性シンガーソングライター、Furui Rihoさん。

15年間、ゴスペルクワイアの一員として活動していたということもあり、R&B、ソウル、ゴスペルの基礎的な歌唱テクニックは一通り習得している彼女。

ややポップな音楽性のため、その真髄を味わうことはなかなかできませんが、こちらの『Your Love』では良質なフェイクやフォールをいくつか聴かせてくれます。

最近は尖った音楽性の作品もチラホラとリリースしているので、今後はさらなるボーカル表現が見られるかもしれませんね。

瓦礫に咲く花南條愛乃

南條愛乃 – 瓦礫に咲く花 (Audio)
瓦礫に咲く花南條愛乃

声優、女優、シンガー、音楽ユニットのボーカリスト……と多彩なフィールドで活躍されている南條愛乃さん。

今回ここでご紹介している『瓦礫に咲く花』は、PCゲーム『グリザイア クロノスリベリオン』エンディングテーマとして制作されたものですが、さすが「声」を扱うプロフェッショナル!

楽曲全編に渡ってとても魅力的で安定した歌声、歌唱を聴かせてくれています。

この安定した歌声と安定したピッチは、特筆に値するのではないでしょうか。

決戦は金曜日吉田美和(DREAMS COME TRUE)

DREAMS COME TRUE – 決戦は金曜日 (from THE DREAM QUEST TOUR 2017 Live Ver.)
決戦は金曜日吉田美和(DREAMS COME TRUE)

近年では日本人シンガーの中にも本場の黒人シンガー顔負けの歌を唄う方も多いですが、吉田美和さんのボーカルは、そんなパワフルさを持ちつつも、日本人的な繊細さ、日本人の琴線に触れるポップさを失っていないところが多くの人に支持される理由なのでは?と思います。

そんな「日本人ぽさ」は残しつつも、この曲では、なかなかリズム……。

特にR&Bのような16ビート系のノリには乗せるのが、難しい日本語の歌詞を見事に歌いこなしてグルーブを作り出しています。

そんな「リズム感」と「グルーヴ感」に注目してぜひ聴いてみてください。

歌が上手い。歌唱力が高い日本の女性歌手(21〜30)

長く短い祭椎名林檎

日本の女性シンガーソングライター、椎名林檎さん、今回ここでご紹介している『長く短い祭』で椎名林檎さんとデュエットしているのはex.東京事変の浮雲さんです。

デビュー当時からとてもトンがった曲作りと個性的な歌唱で評価の高い椎名林檎さんですが、この曲でもその方向性は存分に発揮されていて、AUTO TUNEという自動的に歌の音程を修正するエフェクトをあえてフルオートモードでボーカル全体にかけて、生歌とも機械ともつかない不思議なボーカルの演出がなされています。

一般に「ピッチ修正」と言うと下手な歌手の歌を上手く聞こえさせるために使うものと認識されているかもしれませんが、素の歌唱力でも高い実力のある椎名のような歌手が積極的に使うと、こんなに面白くなると言う好例でしょう。