『日本の伝統』純邦楽の日本の祭ばやし
日本のお祭りにはかかせない祭りばやし。
和太鼓や笛、すりがねなど、日本人ならどこかで必ず耳にしたことがある和楽器の音で奏でられる音楽です。
純邦楽としてくくられる祭りばやしは、古くから全国各地のお祭りで演奏され、親しまれてきました。
この記事では、そんな各地の祭りばやしをたっぷりと紹介していきます!
あなたの地元の祭りばやしは載っているでしょうか?
「こんな祭りばやしもあるよ!」などの情報があれば、ぜひ教えてくださいね!
『日本の伝統』純邦楽の日本の祭ばやし(1〜10)
神田囃子

神田流の祭り囃子は、昭和34年以降ずっと中断していました。
しかし昭和54年1月に『神田囃子』が復活。
現在では小、中学生が中心的に活動しており、祭囃子を盛り上げています。
その伝統的な祭囃子は、いまなお大切に受け継がれています。
岸和田だんじり祭ばやし

毎年9月に大阪の岸和田市でおこなわれるだんじり祭りで奏でられるこちらのお囃子。
この『だんじり囃子』は「鳴り物」と呼ばれ、だんじり祭りになくてはならない存在です。
普通の音楽的な拍子の取り方とは少し異なる部分があり、その独特なリズム感がお祭りを盛り上げる一つの要因でもあります。
太鼓もカネもしの笛も全てが勢いと迫力を持っていて、だんじり祭りのあの勢いを象徴しているようですね。
昼間は青年団の方がお囃子を奏で、夜には子供たちが太鼓をたたくというスタイルのため、昼と夜で違った味わいが楽しめるのも特徴です。
平群囃子

祭りの興奮と熱気を伝える『平群囃子』。
太鼓と笛が織りなす独特のリズムとメロディは、地域の人々の心に深く根付いています。
江戸時代末期、伊勢参りの帰途に見た京都の豪華な山車に影響を受けて作られたというエピソードも、この音楽の魅力をより深めてくれます。
地域の文化遺産として大切に守られ、千葉県の無形民俗文化財にも指定された伝統の祭ばやし。
祭りの雰囲気を肌で感じたい方や、日本の伝統音楽に興味がある方は、ぜひじっくり耳を傾けてみてください。
馬鹿囃子

ユニークな名前が印象的なこちらの『馬鹿囃子』。
その名前の理由は、ひょっとこやおかめなどといった、ちょっとおどけたようなお面を被って踊る踊り手がつくからと言われています。
そのほかにも、もともと『若囃子』や『和歌囃子』と呼ばれていたものが変化したとも言われています。
太鼓や笛、カネといった楽器を使ってたくさんの曲目が演奏されるのも特徴です。
お囃子の華やかさもさることながら、目を引いてしまうのがお面をかぶった踊り手の方の激しい踊り。
お囃子の盛り上がりとともにどんどん激しくなる踊りは、リズミカルなお囃子とともに楽しんでほしいものです。
石岡い組囃子

祭りの様子が目に浮かぶような、活気に満ちたおはやしです。
茨城県石岡市の常陸國總社宮例大祭で演奏される伝統音楽で、太鼓や笛、しょうの音色が織りなす独特のリズムが魅力的。
「さんぎり」「ひょっとこ」「おかめ」など、さまざまな曲目があり、それぞれに合わせた踊りも見どころです。
毎年9月に行われる祭りで披露されるこの曲を聴くと、日本の伝統文化の奥深さを感じられますね。
地域の人々によって大切に受け継がれているこの曲、純邦楽がお好きな方なら、一度は生で聴いてみたいと思われることでしょう。