『日本の伝統』純邦楽の日本の祭ばやし
日本のお祭りにはかかせない祭りばやし。
和太鼓や笛、すりがねなど、日本人ならどこかで必ず耳にしたことがある和楽器の音で奏でられる音楽です。
純邦楽としてくくられる祭りばやしは、古くから全国各地のお祭りで演奏され、親しまれてきました。
この記事では、そんな各地の祭りばやしをたっぷりと紹介していきます!
あなたの地元の祭りばやしは載っているでしょうか?
「こんな祭りばやしもあるよ!」などの情報があれば、ぜひ教えてくださいね!
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『日本の伝統』純邦楽の日本の祭ばやし(21〜30)
遠州祭ばやし

静岡県遠州地方のお祭りで演奏されるこちらの祭り囃子。
笛の音色が際立つシーンが多く、お囃子のリズムに乗せて流れる勢いのある音色、繊細さを感じる音色に耳をひかれます。
その合間で入る掛け声がお囃子に勢いをもたせ、太鼓のリズムとともにその場を盛り上げます。
途中でお面を被った人が登場したり、ちょうちんを持って踊る人が出てきたりと、華やかさがあるのも特徴です。
お囃子が進むごとに自然に体がのって、楽しくなってきますよ!
葛西囃子

東京にお住まいの方であればとくに聴きなじみ深いお囃子かもしれませんね。
『葛西囃子』は葛飾区周辺で古くから親しまれてきた祭囃子です。
一説によると1700年代に葛西神社で生まれたもので「神田囃子など、東京の各地域に伝わっている祭り囃子の元祖」とされています。
演奏は5人で、大太鼓、締太鼓、締太鼓、笛、鉦によって構成され、基本的な曲目数は6つ。
聴けば夏の香りがただよってくる、軽快でスカッとするお囃子です。
ここから派生した囃子と聴き比べる楽しみ方もできますよ。
『日本の伝統』純邦楽の日本の祭ばやし(31〜40)
新井祭りの祭りばやし

千葉県安房でおこなわれている新井の祭りばやしは、ある意味全国の祭り音楽の中でも特別な存在と言えるでしょう。
男性たちが奏でる力強い音楽は、見る者の心に深く響き、太鼓と笛の一体感が生み出す何ともいえない調和は、祭りの雰囲気を盛り上げます。
単に耳で聴くだけでなく、体全体で太鼓のビートを同時に感じる体験は、日本の原風景を感じさせてくれます。
この日本の伝統と魂が息づいている荒井の祭囃子をぜひ一度聴いてみてくださいね。
新庄祭り 升形囃子若連

山形県の新庄市で開催される、ユネスコ無形文化遺産に登録されている新庄祭り。
そのお祭りで奏でられる『新庄囃子』の一つがこちらの『升形囃子』です。
もととなっている『新庄囃子』はこの『升形囃子』をはじめ主に4つの流派があり、奏でる団体によってお囃子が変わります。
どの流派も楽譜を使わず全て口伝えで伝承されていることから、それぞれの団体で奏で方に違いが生まれていると言われています。
『升形囃子』は力強い太鼓とカネの音色が特徴的で、お祭りの勢いを感じさせるお囃子です。
東別府祭りばやし

日本全国の祭りばやしの中でも、東別府祭りばやしは特別な音楽文化と言えます。
太鼓は江戸時代から受け継がれ、東別府神社の祭りで披露されているそう。
その太鼓の音は、地元住民だけでなく、訪れる方々にも感動を与え、踊り出したい衝動を抱かせます。
それもそのはず、このお囃子はみこしを担ぐときの力づけとしての役割をになっているからだそう。
市指定文化財にも指定されており、そのビートはアフリカ大陸のドラムのような力強さがありますよ。
宮田ぎおん祭 太鼓まつり囃子

長野県上伊那郡宮田村で行われる宮田ぎおん祭では、子供たちが担当する祭りばやしのパワフルな音色が見どころの一つです。
子供たちの熱い演奏、空間や体中に響く太鼓の振動は気持ちよく、そのリズム感を肌で感じられるのではないでしょうか。
祭りばやしは、地方や祭りごとに異なる特徴を持っています。
その歴史と伝統のある祭りばやしを聴かれる機会があれば、ぜひいろいろ聴いて、昔からの日本の文化に触れてみてください。
きっと楽しいはずですよ。
日野囃子

東京都日野市に伝わる無形民俗文化財にも指定されている『日野囃子』。
市内にある神社だけでなく、自治会のお祭りでも披露される地域の人と距離が近いお囃子です。
『鎌倉』や『仁羽』など7曲が演奏され、お囃子の最中には獅子舞やおかめのお面を被った人などが登場します。
長年にわたって大きく演奏スタイルを崩すことなく、伝統的な音色をそのまま奏でているのも特徴です。
お囃子のリズムに乗せて、各演者がストーリー性を持って動く様子は、お囃子の聴きごたえだけでなく、見ごたえもあります。






