『日本の伝統』純邦楽の日本の祭ばやし
日本のお祭りにはかかせない祭りばやし。
和太鼓や笛、すりがねなど、日本人ならどこかで必ず耳にしたことがある和楽器の音で奏でられる音楽です。
純邦楽としてくくられる祭りばやしは、古くから全国各地のお祭りで演奏され、親しまれてきました。
この記事では、そんな各地の祭りばやしをたっぷりと紹介していきます!
あなたの地元の祭りばやしは載っているでしょうか?
「こんな祭りばやしもあるよ!」などの情報があれば、ぜひ教えてくださいね!
『日本の伝統』純邦楽の日本の祭ばやし(31〜40)
川上祭りばやし

岐阜県中津川市に伝わる川上祭りばやしは、日本の祭りを象徴する伝統芸能で、少なくとも江戸時代から続いています。
特に獅子舞戯れ猿の段は、その曲芸のような技と力強さ、ユーモアあふれる演技が迫力満点であり、一見の価値ありといえるでしょう。
何度となく存続の危機に瀕しましたが、地域や祭りを愛する住民たちの協力により続けられ、今にいたります。
自分たちの祭りを守ろうという熱い気持ちで、いくつもの祭りはつづけられているんでしょうね。
そんな気持ちを含んだ深い響きをぜひ堪能してみてくださいね。
曳山祭囃子

滋賀県長浜市で毎年4月に開催されるお祭り・長浜曳山祭で演奏されるこちらのお囃子。
通称「シャギリ」とも呼ばれているこのお囃子は、お祭りの際に街を練り歩きながら演奏されます。
太鼓とカネによるリズムに乗せて、何十人もの人が奏でる笛の音は圧巻です。
このお囃子は曳山、つまり山車を動かす目的で演奏されているのですが、そのほかにもお祭りの中で開催される歌舞伎の前後や、お祭りに関係する方を起こす際にも奏でられています。
笛の演奏には多くの子供たちも参加し、街全体でお囃子を奏でているような印象を与えます。
茅ヶ崎祭り囃子

茅ヶ崎市内の「お囃子」を演奏するチームが一度につどう「茅ヶ崎お囃子まつり」が、毎年秋に開催されています。
毎年多くの観客がその演奏を一目見ようと演奏会に足を運んでいます。
迫力ある太鼓演奏、笛の音色はどこか郷愁を誘います。
チームによって音色を聴き比べるのも、おもしろいのではないでしょうか。
豊田囃子

リズミカルな演奏が特徴的な『豊田囃子』。
目黒の祭囃子を元にし、そこにアップテンポな要素が付け加えられているお囃子です。
東京都日野市にある若宮神社をはじめ、市内のさまざまな行事で演奏されています。
聴いていると体が自然にのってくるようなリズムで、楽しいお祭りの雰囲気をさらに盛り上げてくれます。
また獅子舞やひょっとこなどのお面をつけた人が登場し、楽しげに踊っている姿も印象的。
伝統的な音色に加え、楽しさやおもしろさも感じさせるお囃子です。
中山道祭囃子 垂井祭囃子
岐阜県垂井町の伝統的なお囃子は、曳車山が町内を練り歩く際や、子供歌舞伎を演じるときに欠かせない大切なものとなっています。
間尺笛篠、笛、大太鼓、締太鼓、かね、三味線の楽器を使用しています。
受け継がれる圧巻の演奏をぜひ楽しんでみてくださいね。
『日本の伝統』純邦楽の日本の祭ばやし(41〜50)
八幡祭りばやし

愛知県知多市にある八幡神社で奏でられるこちらのお囃子。
開催されるお祭りには、ダイナミックで華やかな大きな山車がたくさん登場します。
その華やかなお祭りで奏でられるお囃子は、太鼓と笛で奏でられるシンプルなもの。
じっくり伝統的なお囃子の音色に耳を傾けるもよし、華やかな山車とお囃子とのギャップを楽しむもよし、さまざまな楽しみ方をさせてくれるお囃子です。
耳と目を奪われるような体験をぜひ現地で味わってみてはいかがでしょうか。
尾花沢祭囃子

山形県尾花沢市の無形文化財に指定されている「尾花沢まつり囃子」は、大変華やかで毎年多くの人々が祭りに足を運びます。
毎年8月27日の花笠まつりの初日、尾花沢まつり囃子のメンバーがお祭りを盛り上げます。
その祭囃子は「おげんけい・やえん・すころ」と優雅な組曲が特徴的です。