【懐かしい童謡・民謡・わらべうた】歌い継がれる日本のこころ
懐かしい童謡や民謡、わらべうたの優しいメロディを耳にすると、まるで時空をこえたように、幼い頃の思い出が鮮やかによみがえってきます。
皆さんにも、幼少期から心に残り続ける「懐かしの歌」があるのではないでしょうか。
本記事では、日本を象徴する童謡唱歌や、各地で大切に歌い継がれてきた民謡、わらべうた、そして、お遊戯会やレクリエーションなどさまざまなシーンで親しまれている童謡をご紹介します。
日本の四季と文化、そして人々の日常を優しく映し出す童謡の世界へ、心温まる音の旅に出かけてみませんか?
【懐かしい童謡・民謡・わらべうた】歌い継がれる日本のこころ(41〜50)
山寺の和尚さん

コミカルで楽しい曲ですが、今内容を知ると「何てことする坊主だ!」と思うかもしれません。
鞠をつきたいけど、鞠がないので、代わりに猫を袋にいれてなどとんでもないですが、これはあくまでも想像の歌で、こんな事したらおおもしろいと大人の世相歌なので、お坊さんが実際に行っていたわけではありません。
聖職であるお坊さんが駆り出されたのでしょうが、迷惑なわらべ歌となってしまいました。
【懐かしい童謡・民謡・わらべうた】歌い継がれる日本のこころ(51〜60)
春よこい

この歌は雪深い新潟県の糸魚川市が舞台となっていて、歩きはじめた幼児の女の子が雪が溶けて春になったら赤いジョジョ(草履)履いて外を歩きたいという希望を歌った物で、春待ちするみぃちゃんだけでなく雪国に住んでいる人は皆雪どけの春を待っていたと思います。
背くらべ

柱に傷をつけて身長を計った事は結構いる方も多いと思いますが、住宅事情で今では柱に傷などとんでもないという時代になってしまいました。
端午の節句で子どもの成長を歌っている曲なのですが、お兄さんが計ってくれたのが”おととし”となっているのが気になります。
事情があって昨年は実家に帰れなかったので、ひとしおうれしい弟の気持ちも感じます。
赤い靴

小さい時は赤い靴を履いている女の子というイメージでどちらかというと、羨ましいイメージだったのですが、この歌は本当に悲しい物語が隠されている歌でした。
女の子の名前は”きみちゃん”といい事情がありきみちゃんを引き取れなかったお母さんがアメリカ人の宣教師夫妻に託したのですが、アメリカ行の寸前にきみちゃんは当時では不治の病の結核にかかってしまい、孤児院に引き取られたきみちゃんは闘病の末9才でこの世を去りました。
お母さんはきみちゃんが死んだ事を知りません。
ある縁でこの話を知った野口雨情がお母さんの心情を詞にしたのですが、本当にせつないですね。
鞠と殿様

”てんてんてんまり”と子どもの頃は無邪気にこの歌の意味など全く気にせず口ずさみながら鞠つきをしたものでした。
今一度歌の意味を読んでみると、かなり深く歴史の残酷な面が含まれているのでは?
と思いました。
紀州の殿様とされているので、和歌山県のお殿様の大名行列において、時代劇でよく見る農民たちの土下座姿は身分の違いを充分に表している物で殿様の篭の上に鞠などのっけてしまったら大変な時代なのに、なぜこの歌はこんなにお気楽なのか?
それとも私が考え過ぎなのでしょうか?
よもぎじょうぶのわらべうた

子供たちの笑顔が目に浮かぶような、愛らしいわらべうた。
菖蒲やよもぎといった植物の名前を取り入れた歌詞からは、日本の四季の豊かさが感じられます。
「しりたたき」という遊びを通して、子供たちの健やかな成長を願う気持ちが込められているのでしょう。
新潟県の一部地域に伝わるこの曲は、地域の文化や風習を今に伝える貴重な作品。
春の訪れを感じる季節に、家族や友人と一緒に歌って遊んでみるのはいかがでしょうか。
きっと、懐かしさと新鮮さが同居した、温かな時間を過ごせるはずです。
おもちゃのチャチャチャ作詞:野坂昭如、吉岡治/作曲:越部信義

おもちゃをテーマにした子供から大人気の童謡です。
「眠っている間におもちゃが行進していたらどうしよう……」そんなふうにイメージを膨らませられるのも、この曲のおもしろいところですね。
「チャチャチャ」に合わせて手をたたいたり、曲全体に振り付けをしたり、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。