グスタフ・マーラーの名曲。人気のクラシック音楽
交響曲と歌曲の大家として知られ、オーストリアのウィーンで活躍した作曲家、指揮者のグスタフ・マーラーの作品を紹介します。
今では交響曲1番『巨人』や2番の『復活』、交響曲8番『千人の交響曲』などこぞって演奏される作品が多いマーラーですが、当時は指揮者として高い地位を築いた一方で、作曲家としてはなかなか評価されることに時間がかかったそうです。
聴けば聞くほどマーラーの魅力にハマる作り上げた名曲の数々をピックアップしてみました。
ぜひチェックしてみてください。
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グスタフ・マーラーの名曲。人気のクラシック音楽(21〜30)
交響曲 第5番 嬰ハ短調 第4楽章「アダージェット」Gustav Mahler

静ひつな美しさと深い情感をたたえた名曲として知られるマーラーの作品。
1901年、ウィーン宮廷歌劇場の指揮者として多忙を極めていた彼が、夏の休暇中にオーストリア南部で着想を得たものです。
弦楽器とハープのみで構成された繊細な楽想は、愛する人への思いを込めて紡がれたとされ、聴く者の心に深く染みわたります。
ゆったりとしたテンポで奏でられる旋律は、まるで時が止まったかのような静寂の中で、聴く者を静かな感動の渦に巻き込みます。
心を落ち着かせたいとき、深い感情に浸りたいときにオススメの1曲です。
リュッケルトの詩による5つの歌曲から「真夜中に」Gustav Mahler

ジェシー・ノーマンはアメリカのソプラノ歌手で、「ソプラノ・ドラマティコ」と呼ばれるドラマティックな歌唱で定評があります。
かといって抒情的表現にも欠けることはなく主としてオペラで活躍しています。
陰鬱な楽想が深夜と絶望が描枯れて行きますが、金管楽器とともに歌われる終結部では一転オペラのようなドラマティックな展開となり曲を閉じます。
歌曲集「さすらう若人の歌」から「恋人の婚礼の時」Gustav Mahler

青年期の失恋の経験は人の一生に影響するものですが、この歌曲集もマーラーの失恋から生まれたと言われています。
作曲家自身が作詞しており、マーラーの人生の一時代をくっきりと描き出されている作品であると思います。
また初期の交響曲群との関連性が強く、歌謡性の強いマーラーの作曲技法の発展が予見されています。
歌曲集「さすらう若人の歌」から「恋人の青い目」Gustav Mahler

主人公の恋は成就することなく恋人は彼の元から去って行きました。
菩提樹の木陰に横たわり「何事も起こらなければよいのに、万事がうまくいくと良いのに、何かも……・・恋も……悲しみも……世界も……夢も……」と願いながら、花びらが体の上に覆いかぶさるのに任せます。
諦めと詠嘆、この曲も「巨人」第3楽章で使用されています。
歌曲集「さすらう若人の歌」から「朝の野を歩けば」Gustav Mahler

交響曲第1番「巨人」第1楽章の主要主題として知られる旋律がこの歌曲です。
「今朝、野を行くと、露がまだ草の上に残っていた」と快活に歌いだされるメロディーは青年らしい純粋さと活気に満ちています。
しかし「私の幸せは始まったのだろうか?
いや、私の望むものは決して花開くことはない」と否定的な心情が歌われ曲を閉じます。
マーラーの青春の歌と言えるでしょう。
歌曲集「亡き子をしのぶ歌」から「きみのお母さんが戸口から入ってくるとき」Gustav Mahler

多くのマーラーの歌曲集は、ピアノ伴奏で構想されその後管弦楽伴奏が付されたものと考えられます。
ピアノという楽器は色彩感ではもちろんオーケストラには匹敵しませんが、音域、和声などオーケストレーションする要素としては全てを備えておりピアニストは「一人オーケストラ」の指揮者であるとも言えるでしょう。
この動画ではピアノ伴奏でお聴きください。
歌曲集「子供の不思議な角笛」から「3人の天使がやさしい歌を歌う」Gustav Mahler

交響曲第3番第5楽章「天使たちが私に語ること」として有名なのがこの曲です。
歌曲としてよりも、シンフォニーの中で聴くことが圧倒的に多い作品です。
鐘の音を思わせる児童合唱に始まり、弦楽器、管楽器によるスピード感とメリハリのある伴奏に乗ってソプラノが歌い出します。
マーラーの楽器法や管弦楽法、高い音楽的な知性を感じさせる名曲です。





