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グスタフ・マーラーの名曲。人気のクラシック音楽

交響曲と歌曲の大家として知られ、オーストリアのウィーンで活躍した作曲家、指揮者のグスタフ・マーラーの作品を紹介します。

今では交響曲1番『巨人』や2番の『復活』、交響曲8番『千人の交響曲』などこぞって演奏される作品が多いマーラーですが、当時は指揮者として高い地位を築いた一方で、作曲家としてはなかなか評価されることに時間がかかったそうです。

聴けば聞くほどマーラーの魅力にハマる作り上げた名曲の数々をピックアップしてみました。

ぜひチェックしてみてください。

もくじ

グスタフ・マーラーの名曲。人気のクラシック音楽(1〜20)

少年の魔法の角笛 10.トランペットが美しく鳴り響くところ (Wo die schönen Trompeten blasen)Gustav Mahler

愛と戦争を描いた歌曲で、優しさと切なさが交錯しています。

恋人たちの穏やかな会話と、戦争を象徴するトランペットをイメージした音が対照的に描かれ、深い感情を表現しています。

民謡的な要素と情熱的な表現が融合し、聴く人の心に響く作品となっています。

トランペットの号令をイメージしたモチーフが象徴的に使われ、戦争への召集を暗示しています。

1892年から1893年にかけて作曲されたこの曲は、マーラーの音楽的革新性が光る一曲です。

人生の儚さや無常を感じたい方、深い感動を求める音楽ファンにおすすめの一曲です。

歌曲集「さすらう若人の歌」から「僕の胸の中には燃える剣が 」Gustav Mahler

グスタフ・マーラーの作品には、珍しい編成のものがたくさんあります。

この曲は歌と管弦楽のために作られた作品で、声の美しさを引き出している名曲です。

通常の歌曲は伴奏にピアノが使われますが、オーケストラを用いることで豊かな音色と表現力を実現しています。

歌詞の内容も深く、失恋の痛みを鋭く描写しており、聞いても飽きません。

ハーモニーも素晴らしく、感情表現も豊かで、リスナーだけでなく実際に歌う歌手にもおすすめの作品です。

心の痛みを音楽で表現したい方や、マーラーの音楽世界に触れてみたい方にぴったりの曲ではないでしょうか。

歌曲集「若き日の歌」から「春の朝」Gustav Mahler

クラシック音楽の名曲、今回は若き日のグスタフ・マーラーが紡いだ美しい歌曲をご紹介します。

春の訪れを告げる菩提樹が、眠る人を優しく起こそうとする情景が描かれています。

3拍子から5拍子へと変化する軽やかなリズムが、春の朝の爽やかさを見事に表現しています。

マーラーの若々しい感性と自然への愛情が感じられる一曲です。

シューマンの影響を感じさせるロマンティックな旋律は、聴く人の心に春の喜びを運んでくれることでしょう。

クラシック音楽入門者の方にもおすすめの、親しみやすくも奥深い名作です。

ピアノ四重奏曲 イ短調Gustav Mahler

交響曲と歌曲に膨大な作品を残したグスタフ・マーラーですが、室内楽として残存している唯一の作品がこの「ピアノ四重奏曲」があります。

マーラーは15歳のときにウィーン楽友協会音楽院へ入学し、16歳の時に作曲科の試験に提出するために創作されました。

学生時代に作られたということもあり、内容も非常に和声を勉強し始めたような古典のクラシック音楽に寄っています。

学生時代に『ピアノ小品集』や『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ』などあったと言われるものの、卒業後のマーラーは交響曲や歌曲の作曲を主に行っているため、室内楽作品は作曲されませんでした。

この「ピアノ四重奏曲」以外は紛失しており、この作品でも1楽章しか残っておらず、『ピアノ四重奏断章』とも言われています。

学生時代の習作として書かれた作品です。

交響曲第8番 変ホ長調Gustav Mahler

Mahler – Symphony No. 8 in E-flat major – Jansons/BRSO
交響曲第8番 変ホ長調Gustav Mahler

クラシック界のバベル塔というべきグスタフ・マーラーが巨匠と言われる由縁となる交響曲です。

「千人の交響曲」の名で広く知られている作品で、8人の独唱者、2つの児童合唱団、チェレスタ、ピアノ、オルガン、ハルモニウム、ハープ 2パート、マンドリンとオーケストラという膨大な編成を持ち、ミュンヘンで行われた初演では実際に千人を超える演奏者で公演されました。

初演には1年がかりで進められ、一堂に会することが困難なために練習も分散して行われてました。

初演は大成功をおさめ、マーラーは生涯の中で最高の名声の絶頂に達したと言われています。

妻アルマ・マーラーに贈られました。

自らの作品を他者に献呈したのは、これが唯一の作品です。

マーラーは初演8カ月後にこの世から去りましたが、この作品を生むことが天命だったのかもしれません。

以降、1911年の秋から翌春にかけて、第8交響曲はウィーンだけで13回上演されました。