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グスタフ・マーラーの名曲。人気のクラシック音楽

グスタフ・マーラーの名曲。人気のクラシック音楽
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交響曲と歌曲の大家として知られ、オーストリアのウィーンで活躍した作曲家、指揮者のグスタフ・マーラーの作品を紹介します。

今では交響曲1番『巨人』や2番の『復活』、交響曲8番『千人の交響曲』などこぞって演奏される作品が多いマーラーですが、当時は指揮者として高い地位を築いた一方で、作曲家としてはなかなか評価されることに時間がかかったそうです。

聴けば聞くほどマーラーの魅力にハマる作り上げた名曲の数々をピックアップしてみました。

ぜひチェックしてみてください。

もくじ

グスタフ・マーラーの名曲。人気のクラシック音楽(1〜20)

交響曲第9番 ニ長調Gustav Mahler

Mahler Symphony No.9 | Seiji Ozawa & Boston Symphony Orchestra | マーラー:交響曲第9番 小澤征爾 & ボストン交響楽団
交響曲第9番 ニ長調Gustav Mahler

グスタフ・マーラーの遺言とも言える壮大な交響曲が、この作品です。

生涯最後に完成されたこの曲は、マーラーの死生観が色濃く反映されています。

4楽章構成で、各楽章が独特の表情を持っています。

第1楽章では生と死の対比が描かれ、第2楽章はオーストリアの民俗舞踊を基調としています。

第3楽章ではユーモアと辛辣さが融合され、最終楽章は静謐で深遠な音楽が展開されます。

1909年に作曲されたこの曲は、マーラーの死後に初めて公開されました。

本作は、マーラーの音楽的集大成とも言える作品で、多くの音楽愛好家に深い感動を与え続けています。

静かに音楽に耳を傾けたい方におすすめの1曲です。

交響曲第5番 嬰ハ短調Gustav Mahler

レヴァイン指揮マーラー交響曲第5番
交響曲第5番 嬰ハ短調Gustav Mahler

オーストリアが生んだ音楽界の巨匠グスタフ・マーラーが残した壮大な交響曲です。

5つの楽章からなる約70分の大作で、弦楽器の美しい旋律と管楽器の力強い響きが織りなす豊かな音の世界が広がります。

特に第4楽章「アダージェット」は映画『ベニスに死す』で使用され、マーラー音楽の代名詞となりました。

本作は1902年に完成し、1904年10月18日に初演されました。

マーラー自らの人生や自然への思いが込められた本作は、聴く者の心に深く響く感動的な名曲です。

クラシック音楽に興味のある方はもちろん、壮大な音楽に触れたい方にもおすすめです。

交響曲第1番 ニ長調「巨人」Gustav Mahler

「巨人」の愛称で知られるグスタフ・マーラーが作曲した最初の交響曲です。

「青春」と改題しても良いのではないかと思う位、人間の青年期における心象風景を描き尽くしています。

チャイコフスキーやカリンニコフの交響曲第1番などと同じく若書きの作品でありながら完成度が極めて高い名曲です。

マーラーが作曲した交響曲の中では編成もちょうどよく、他の交響曲に比べて演奏時間も短いのでオーケストラのコンサートで演奏頻度が最も高い曲でもあります。

初演時には「交響詩」として発表され、1893年に上演された際にこの『巨人』というタイトルがつけられましたが、このタイトルはマーラーの愛読書であったジャン・パウルの小説『巨人』から取ったものとされています。

交響曲第3番 ニ短調Gustav Mahler

マーラー/交響曲第3番:ハイティンク/ベルリン・フィル
交響曲第3番 ニ短調Gustav Mahler

8本の勇壮なホルンで開始されるこの交響曲、始まった途端にオーストリアが誇る作曲家で、巨匠グスタフ・マーラーの世界に引き込まれてしまいます。

マーラーは作曲する度に長く、そして編成も肥大化しており、この曲では弦楽器だけで88人も必要で、演奏時間も交響曲1番の時は55分くらいだったのに対し、6楽章構成でなんと1時間40分に及びます。

かつては「世界最長の交響曲」としてギネスブックに掲載されていたほどの長さです。

しかし、人間の内面的ドラマを描いた前2作の交響曲と異なり、自然への強い共感と賛歌がこの作品には見られます。

当初は7楽章構成で構想されていたそうなので、いかにマーラーの作曲意欲の高さが伺える作品です。

交響曲 第2番 ハ短調「復活」Gustav Mahler

マーラー - 交響曲 第2番 ハ短調「復活」  マゼール ウィーンフィル
交響曲 第2番 ハ短調「復活」Gustav Mahler

グスタフ・マーラーの2番目の交響曲です。

愛称付きの作品は親しまれるのか、それとも親しみと共感があって愛称が付いたのか、「巨人」に続いて演奏頻度の高い交響曲です。

クラシック界の作曲家や偉大な演奏家の追悼公演でもよく取り上げられるこの「復活」ですが、マーラー本人はこの名称を使用したことはないそうです。

編成は交響曲1番に比べて大きくなっており、オルガンや舞台外の楽隊バンダの導入、4楽章と5楽章に声楽を取り入れるなど編成が肥大化していく時期でもありました。

マーラーの作曲した作品で『葬礼』というのがありますが、この1楽章の原型の曲ですのでぜひ『葬礼』も聞いてみてください。

交響曲第6番 イ短調Gustav Mahler

ショルティ指揮マーラー交響曲第6番
交響曲第6番 イ短調Gustav Mahler

後期ロマン派音楽の頂点に君臨する作品といえるでしょう。

本作は、人生の苦悩や運命との戦いを描いた壮大な交響曲です。

1903年に完成され、約80分の演奏時間を要します。

4つの楽章で構成され、特に最後の楽章では「運命の鉄槌」と呼ばれる衝撃的な打楽器音が印象的です。

力強い行進曲のリズムや、不規則な拍子を用いた複雑な音楽構造が特徴的で、聴く者の心を揺さぶります。

グスタフ・マーラーは本作を通じて、人間存在の深遠なテーマに迫っています。

クラシック音楽の醍醐味を味わいたい方や、音楽を通じて人生の真理を探求したい方におすすめの一曲です。