グスタフ・マーラーの名曲。人気のクラシック音楽
交響曲と歌曲の大家として知られ、オーストリアのウィーンで活躍した作曲家、指揮者のグスタフ・マーラーの作品を紹介します。
今では交響曲1番『巨人』や2番の『復活』、交響曲8番『千人の交響曲』などこぞって演奏される作品が多いマーラーですが、当時は指揮者として高い地位を築いた一方で、作曲家としてはなかなか評価されることに時間がかかったそうです。
聴けば聞くほどマーラーの魅力にハマる作り上げた名曲の数々をピックアップしてみました。
ぜひチェックしてみてください。
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もくじ
- グスタフ・マーラーの名曲。人気のクラシック音楽
- 交響曲第9番 ニ長調Gustav Mahler
- 交響曲第5番 嬰ハ短調Gustav Mahler
- 交響曲第1番 ニ長調「巨人」Gustav Mahler
- 交響曲第3番 ニ短調Gustav Mahler
- 交響曲 第2番 ハ短調「復活」Gustav Mahler
- 交響曲第6番 イ短調Gustav Mahler
- 交響曲第1番「巨人」 より「花の章」Gustav Mahler
- 交響曲第4番 ト長調Gustav Mahler
- 交響詩『葬礼』Gustav Mahler
- 少年の魔法の角笛 6.魚に説教するパドヴァの聖アントニウスGustav Mahler
- 歌曲集「亡き子をしのぶ歌」から「いま晴れやかに陽が昇る」Gustav Mahler
- 交響曲「大地の歌」Gustav Mahler
- カンタータ「嘆きの歌」Gustav Mahler
- 交響曲第10番 嬰ヘ長調Gustav Mahler
- 交響曲第7番 ホ短調Gustav Mahler
- 少年の魔法の角笛 10.トランペットが美しく鳴り響くところ (Wo die schönen Trompeten blasen)Gustav Mahler
- 歌曲集「さすらう若人の歌」から「僕の胸の中には燃える剣が 」Gustav Mahler
- 歌曲集「若き日の歌」から「春の朝」Gustav Mahler
- ピアノ四重奏曲 イ短調Gustav Mahler
- 交響曲第8番 変ホ長調Gustav Mahler
- 交響曲 第5番 嬰ハ短調 第4楽章「アダージェット」Gustav Mahler
- 交響曲 第5番より第4楽章 アダージェットGustav Mahler
- リュッケルトの詩による5つの歌曲から「私はこの世に捨てられて」Gustav Mahler
- リュッケルトの詩による5つの歌曲から「真夜中に」Gustav Mahler
- 交響曲第1番「巨人」Gustav Mahler
- 交響曲 第5番から「アダージェット」Gustav Mahler
- 歌曲集「さすらう若人の歌」から「恋人の婚礼の時」Gustav Mahler
- 歌曲集「さすらう若人の歌」から「恋人の青い目」Gustav Mahler
- 歌曲集「さすらう若人の歌」から「朝の野を歩けば」Gustav Mahler
- 歌曲集「亡き子をしのぶ歌」から「きみのお母さんが戸口から入ってくるとき」Gustav Mahler
- 歌曲集「子供の不思議な角笛」から「3人の天使がやさしい歌を歌う」Gustav Mahler
- 歌曲集「子供の不思議な角笛」から「この歌を作ったのは誰?」Gustav Mahler
- 歌曲集「子供の不思議な角笛」から「トランペットが美しく鳴り響くところ」Gustav Mahler
- 歌曲集「子供の不思議な角笛」から「ラインの伝説」Gustav Mahler
- 歌曲集「子供の不思議な角笛」から「死んだ鼓手」Gustav Mahler
- 歌曲集「子供の不思議な角笛」から「番兵の夜の歌」Gustav Mahler
- 歌曲集「子供の不思議な角笛」から「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」Gustav Mahler
- 交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」 第3楽章:緩慢なことなく、壮重に威厳をもってGustav Mahler
- 交響曲第2番「復活」Gustav Mahler
- 交響曲第3番 第1楽章Gustav Mahler
- 交響曲第5番Gustav Mahler
- 交響曲第5番第4楽章Gustav Mahler
- 交響曲第3番Gustav Mahler
グスタフ・マーラーの名曲。人気のクラシック音楽(21〜40)
歌曲集「子供の不思議な角笛」から「3人の天使がやさしい歌を歌う」Gustav Mahler

交響曲第3番第5楽章「天使たちが私に語ること」として有名なのがこの曲です。
歌曲としてよりも、シンフォニーの中で聴くことが圧倒的に多い作品です。
鐘の音を思わせる児童合唱に始まり、弦楽器、管楽器によるスピード感とメリハリのある伴奏に乗ってソプラノが歌い出します。
マーラーの楽器法や管弦楽法、高い音楽的な知性を感じさせる名曲です。
歌曲集「子供の不思議な角笛」から「この歌を作ったのは誰?」Gustav Mahler

ドイツリートの中でマーラーの存在は特異です。
シューマンやブラームス、遡ってベートーヴェンやシューベルトは、ピアノ伴奏付歌曲がほとんどです。
ところがマーラーは管弦楽伴奏版を多く残しました。
同じく後期ロマン派に属するリヒャルト・シュトラウスも同じ傾向にあり、表現の多様性や色彩感を求めた結果なのではないかと思います。
歌曲集「子供の不思議な角笛」から「トランペットが美しく鳴り響くところ」Gustav Mahler

うつむいいてゆったりと歩いていくマーラー青年の姿が見えるようです。
シューベルトの冬の旅に共通する詩情を感じます。
マーラーは強度の躁鬱病であったと言われていますが、心の振幅が人一倍広かったので、激情も憧憬も強烈だったのでしょう。
この曲でも、穏やかで静かな楽想の中から、強い憧れの歌が聴こえてきます。
歌曲集「子供の不思議な角笛」から「ラインの伝説」Gustav Mahler

ライン川はヨーロッパ、特にドイツにとって「父なる川」として重要な河川です。
ゆったりと流れるライン川の明るい水面を思わせる音形からソプラノが美しい歌を歌い出します。
短い歌曲の中に自然に田する尊敬や敬意、その中で生きる人間の幸福が歌われています。
悲観的だったと思われるマーラーですが、こんな楽天性も持っていたのですね。
歌曲集「子供の不思議な角笛」から「死んだ鼓手」Gustav Mahler

軍楽隊の行進を感じさせる重々しくも推進するリズムがほどよい緊張感を作り出しています。
歌っているジョゼ・ヴァン・ダムはベルギーのバリトン歌手で、オペラなどの舞台芸術やリートで活躍しています。
この演奏でも、リートの名手として存在感のある美しい歌声を聴かせてくれており、オーケストラとのアンサンブルも完璧です。
歌曲集「子供の不思議な角笛」から「番兵の夜の歌」Gustav Mahler

当初ピアノ伴奏で作曲されたこの歌曲集は、作曲者の初期交響曲群に大きな影響を与えています。
生家が軍隊の宿営地の近くだった彼は、作品に信号ラッパや兵隊達の行進を感じさせる楽想を多く書いています。
この曲にもその要素が多く見られますね。
指揮のバーンスタインはマーラーを得意とし、多くの優れた録音を残しています。