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【ジャズの王道】モダンジャズの名曲。一度は聴きたい人気曲

ジャズの中でもよく耳にする「モダンジャズ」って何のことだろう……そんな疑問を持たれているジャズ初心者の方、いらっしゃいませんか。

モダンジャズは、主にジャズの歴史の中でも1940年代半ばから後半にかけて生まれた「ビバップ」から、1950年代後半に登場したモードジャズまでのことを総称したものなのですね。

モダンジャズはいわゆる「王道のジャズ」と言い換えても間違いではないですし、ジャズの歴史に残る名盤や名曲の数々はモダンジャズ時代に多く生まれています。

今回の記事では、そんなモダンジャズの名曲たちをまとめてご紹介しています。

ジャズを聴いてみたいという方、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。

【ジャズの王道】モダンジャズの名曲。一度は聴きたい人気曲(11〜20)

Cleopatra’s DreamBud Powell

テンポの速いピアノの曲が好きという音楽ファンも多いと思います。

そこで紹介したいのが、バド・パウエルさん。

彼は独自の演奏法方法を駆使して、超高速でけん盤を弾くピアノ奏者なんです。

彼の手掛けた多くの曲で、超高速の演奏を楽しめるのですが、中でもオススメなのが『Cleopatra’s Dream』です。

このタイトルは、直訳すると、クレオパトラの夢という意味。

ここからイメージするように、エキゾチックな雰囲気の楽曲に仕上がっています。

超高速でかなでるエキゾチックな曲がどんなものなのか。

ぜひ確かめてみてくださいね。

A Night In TunisiaDizzy Gillespie

Dizzy Gillespie feat. Charlie Parker – A Night In Tunisia
A Night In TunisiaDizzy Gillespie

ジャズの中には、多くの演奏者がカバーしたり、アレンジしたりしているスタンダードと呼ばれるような曲があります。

いいかえると、誰もが知る曲ということですね。

そんなジャズのスタンダードの一つが、『A Night In Tunisia』。

この楽曲を手掛けたのはトランペッターのディジー・ガレスピーさん。

彼はこの曲でグラミーの殿堂入りも果たしているんですよ。

曲の内容は、序盤は静かで、後半はガラッと雰囲気が変わり激しくなるというもの。

この王道ながら盛り上がる構成も、スタンダードと呼ばれるゆえんです。

Round MidnightThelonious Monk

Thelonious Monk Quartet – ‘Round Midnight
Round MidnightThelonious Monk

個性的なピアニスト、作曲者としてモダンジャズに大きな影響を及ぼしたセロニアス・モンクさん。

独特な風貌、演奏スタイルはジャズに詳しくない人が聴いても聴き分けられるほどです。

1917年にノースカロライナで生まれた彼は子供の頃に家族でニューヨークに移り住み、10代のころからジャズピアノの仕事をしていました。

彼の曲は彼の死後に再評価され、今もジャズのスタンダード曲として愛されています。

こちらの曲は、歌詞もつけられ、ジャズボーカリストにも愛されています。

Spring Is HereBill Evans

淡い光を織りなすように、アメリカのピアニスト、ビル・エヴァンスさんがピアノで紡ぎ出す繊細な音色が心に染み入ります。

1959年12月にニューヨークで録音されたアルバム『Portrait in Jazz』に収められた本作は、春の訪れを喜ぶ気持ちと、なぜかその喜びを素直に受け入れられない繊細な感情を見事に表現しています。

スコット・ラファロさんのベースとポール・モチアンさんのドラムスが織りなす対話的な演奏は、孤独や失恋の痛みをより深く描き出しています。

春の光と影が交錯する季節の変わり目に、静かな部屋でゆっくりと耳を傾けたい一曲です。

人生の機微に触れたい方におすすめしたい珠玉の演奏となっています。

St. ThomasSonny Rollins

Sonny Rollins Quartet – St. Thomas
St. ThomasSonny Rollins

思わず踊り出したくなってしまうような、軽快なリズムとメロディが素晴らしいジャズのスタンダードナンバーです!

こちらの『St. Thomas』はジャズ界の代表的なサックス奏者であるソニー・ロリンズさんが作曲を手掛け、1956年に発表した傑作アルバム『Saxophone Colossus』のオープニングを飾るナンバーです。

実はイギリスの伝承歌曲『The Lincolnshire Poacher』を下敷きとした楽曲であり、カリブ海に浮かぶヴァージン諸島へと伝わって童謡へと変化し、ヴァージン諸島出身のロリンズさんの母親が子守唄として聴かせたという幼き日の記憶からこちらの楽曲『St. Thomas』のヒントが生まれたとされているのですね。

そういった経緯もあって、この楽曲はいわゆるカリプソの躍動的なリズムを導入しています。

ジャズにカリプソの要素を取り入れたのは、この楽曲が初めてとも言われているそうですよ。

ConfirmationCharlie Parker

モダンジャズのオリジネイターにしてジャズ界の伝説、チャーリー・パーカーさん。

ビバップスタイルを作り上げたミュージシャンの1人であり、天才的なプレイヤーながらも荒れた生活を繰り返して34歳の若さで亡くなってしまいましたが、後にあのクリント・イーストウッドさんがパーカーさんの生涯を『バード』というタイトルで映画化するなど、その影響力は音楽のみならずカルチャー全般において大きなものがあるのですね。

そんな「バード」ことパーカーさんは作曲家としてもスタンダードナンバーをいくつかものにしており、今回紹介している楽曲『Confirmation』もその1つです。

1945年に作曲され、ビバップの形成に大いに貢献した王道のビバップスタイルのナンバー。

モダンジャズの「粋」を味わいたい方は、ぜひパーカーさん自身が演奏するライブ・バージョンの『Confirmation』を聴いてみてください!

【ジャズの王道】モダンジャズの名曲。一度は聴きたい人気曲(21〜30)

Maiden VoyageHerbie Hancock

ハービー・ハンコックさんと言えば、既存のジャンルにとらわれない自由な発想で多くの意欲的な作品をリリース、言葉通りの「フュージョン」を提示して2020年代の今もバリバリの現役として活躍するジャズ界の巨人です。

そんなハンコックさんもデビュー当時は名門ブルーノートに所属して、いわゆるハードバップとされるジャンルの作品を発表していました。

本稿で取り上げている楽曲『Maiden Voyage』は、その時期の代表的なアルバムにして高い評価を受けた1965年リリースの名盤の表題曲です。

『処女航海』という邦題でも有名なこちらの楽曲は、ハンコックさんのソングライターとしての実力が遺憾なく発揮され、名うてのジャズメンたちによる最高のアンサンブルによって初期のファンキージャズ路線から一歩踏み出したサウンドへと昇華、後続のアーティストの多くがカバーするスタンダードな名曲として今も愛され続けています。