【ジャズの王道】モダンジャズの名曲。一度は聴きたい人気曲
ジャズの中でもよく耳にする「モダンジャズ」って何のことだろう……そんな疑問を持たれているジャズ初心者の方、いらっしゃいませんか。
モダンジャズは、主にジャズの歴史の中でも1940年代半ばから後半にかけて生まれた「ビバップ」から、1950年代後半に登場したモードジャズまでのことを総称したものなのですね。
モダンジャズはいわゆる「王道のジャズ」と言い換えても間違いではないですし、ジャズの歴史に残る名盤や名曲の数々はモダンジャズ時代に多く生まれています。
今回の記事では、そんなモダンジャズの名曲たちをまとめてご紹介しています。
ジャズを聴いてみたいという方、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。
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【ジャズの王道】モダンジャズの名曲。一度は聴きたい人気曲(11〜20)
Joy SpringClifford Brown & Max Roach

自動車事故に巻き込まれて25歳の若さでこの世を去った不世出のジャズトランペット奏者、クリフォード・ブラウンさん。
短い活動期間の中で残した彼のパフォーマンスはどれも天才の名にふさわしい素晴らしいものばかりですが、作曲家としてもスタンダードナンバーを生み出しており、最も有名なものがこちらの『Joy Spring』です。
ドラマーのマックス・ローチさんとの見事なコンビネーションで知られる「クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ・クインテット」名義のアルバム『Clifford Brown & Max Roach』に収録されている楽曲で、発表当初から好評を博して多くのアーティストがカバー、後にジャズのスタンダードナンバーとして多くの人に愛され続けている名曲なのですね。
余談ですが、この楽曲のタイトルはクリフォードさんの奥さまであるラルー・アンダーソンさんの愛称なのだとか。
Cleopatra’s DreamBud Powell

テンポの速いピアノの曲が好きという音楽ファンも多いと思います。
そこで紹介したいのが、バド・パウエルさん。
彼は独自の演奏法方法を駆使して、超高速でけん盤を弾くピアノ奏者なんです。
彼の手掛けた多くの曲で、超高速の演奏を楽しめるのですが、中でもオススメなのが『Cleopatra’s Dream』です。
このタイトルは、直訳すると、クレオパトラの夢という意味。
ここからイメージするように、エキゾチックな雰囲気の楽曲に仕上がっています。
超高速でかなでるエキゾチックな曲がどんなものなのか。
ぜひ確かめてみてくださいね。
A Night In TunisiaDizzy Gillespie

ジャズの中には、多くの演奏者がカバーしたり、アレンジしたりしているスタンダードと呼ばれるような曲があります。
いいかえると、誰もが知る曲ということですね。
そんなジャズのスタンダードの一つが、『A Night In Tunisia』。
この楽曲を手掛けたのはトランペッターのディジー・ガレスピーさん。
彼はこの曲でグラミーの殿堂入りも果たしているんですよ。
曲の内容は、序盤は静かで、後半はガラッと雰囲気が変わり激しくなるというもの。
この王道ながら盛り上がる構成も、スタンダードと呼ばれるゆえんです。
Spring Is HereBill Evans

淡い光を織りなすように、アメリカのピアニスト、ビル・エヴァンスさんがピアノで紡ぎ出す繊細な音色が心に染み入ります。
1959年12月にニューヨークで録音されたアルバム『Portrait in Jazz』に収められた本作は、春の訪れを喜ぶ気持ちと、なぜかその喜びを素直に受け入れられない繊細な感情を見事に表現しています。
スコット・ラファロさんのベースとポール・モチアンさんのドラムスが織りなす対話的な演奏は、孤独や失恋の痛みをより深く描き出しています。
春の光と影が交錯する季節の変わり目に、静かな部屋でゆっくりと耳を傾けたい一曲です。
人生の機微に触れたい方におすすめしたい珠玉の演奏となっています。
Round MidnightThelonious Monk

個性的なピアニスト、作曲者としてモダンジャズに大きな影響を及ぼしたセロニアス・モンクさん。
独特な風貌、演奏スタイルはジャズに詳しくない人が聴いても聴き分けられるほどです。
1917年にノースカロライナで生まれた彼は子供の頃に家族でニューヨークに移り住み、10代のころからジャズピアノの仕事をしていました。
彼の曲は彼の死後に再評価され、今もジャズのスタンダード曲として愛されています。
こちらの曲は、歌詞もつけられ、ジャズボーカリストにも愛されています。
ConfirmationCharlie Parker

モダンジャズのオリジネイターにしてジャズ界の伝説、チャーリー・パーカーさん。
ビバップスタイルを作り上げたミュージシャンの1人であり、天才的なプレイヤーながらも荒れた生活を繰り返して34歳の若さで亡くなってしまいましたが、後にあのクリント・イーストウッドさんがパーカーさんの生涯を『バード』というタイトルで映画化するなど、その影響力は音楽のみならずカルチャー全般において大きなものがあるのですね。
そんな「バード」ことパーカーさんは作曲家としてもスタンダードナンバーをいくつかものにしており、今回紹介している楽曲『Confirmation』もその1つです。
1945年に作曲され、ビバップの形成に大いに貢献した王道のビバップスタイルのナンバー。
モダンジャズの「粋」を味わいたい方は、ぜひパーカーさん自身が演奏するライブ・バージョンの『Confirmation』を聴いてみてください!
【ジャズの王道】モダンジャズの名曲。一度は聴きたい人気曲(21〜30)
DesafinadoStan Getz feat. João Gilberto

春の日差しのように温かく洗練された音色が心を包み込みます。
アメリカのジャズサックス奏者スタン・ゲッツさんとブラジルのギタリスト、ジョアン・ジルベルトさんが紡ぎ出す優美なメロディは、愛の不協和音の美しさを巧みに表現しています。
ボサノヴァへの批判に対する反論として生まれた本作は、1964年のアルバム『Getz/Gilberto』に収録され、シンコペーションと複雑な和音進行が織りなす独特の浮遊感で聴く人を魅了します。
ゲッツさんの滑らかなテナーサックスとジルベルトさんの繊細なギター、そして囁くようなボーカルが見事に調和した一曲は、新しい季節の始まりを感じる朝の散歩や、穏やかな午後のティータイムにぴったりです。