【ジャズの王道】モダンジャズの名曲。一度は聴きたい人気曲
ジャズの中でもよく耳にする「モダンジャズ」って何のことだろう……そんな疑問を持たれているジャズ初心者の方、いらっしゃいませんか。
モダンジャズは、主にジャズの歴史の中でも1940年代半ばから後半にかけて生まれた「ビバップ」から、1950年代後半に登場したモードジャズまでのことを総称したものなのですね。
モダンジャズはいわゆる「王道のジャズ」と言い換えても間違いではないですし、ジャズの歴史に残る名盤や名曲の数々はモダンジャズ時代に多く生まれています。
今回の記事では、そんなモダンジャズの名曲たちをまとめてご紹介しています。
ジャズを聴いてみたいという方、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。
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【ジャズの王道】モダンジャズの名曲。一度は聴きたい人気曲(1〜10)
Moanin’Art Blakey

最も偉大なジャズドラマーは誰かときかれれば、多くの方がアート・ブレイキーさんの名前をあげるのではないでしょうか。
彼は、細かくドラムを連打する演奏方法、通称ナイアガラロールの生みの親としても知られているんです、そんなアート・ブレイキーさんのドラムスキルが、これでもかと発揮されているのが、『Moanin’』という楽曲。
ドラムをメインにしているので、弾むようなサウンドに仕上がっています。
聴いていると、ついつい体を揺らしたくなってしまいますよ。
You’d Be So Nice to Come Home ToArt Pepper

ヘレン・メリルさんの歌唱でも知られているこちらの曲は日本でもCMに使用されていたので、聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。
1942年にコール・ポーターさんが作曲した曲で、有名なジャズのスタンダードナンバーとしてたくさんのアーティストによって演奏されています。
そのなかでもこちらのアート・ペッパーさんによる演奏はよく知られている名演です。
アート・ペッパーさんは1925年カリフォルニア生まれ。
彼の演奏はウエストコースト・ジャズと呼ばれていてどちらかというと知的であっさりとしたクールなスタイルです。
Autumn LeavesCannonball Adderley

ジャズ好きならずとも誰もが一度は耳にしたことのある『Autumn Leaves』、邦題『枯葉』は世界中の人々に愛され続けているスタンダードナンバーですよね。
もともとはフランスで生まれたシャンソンなのですが、ジャズアーティストたちが好んで取り上げてジャズのスタンダードナンバーとしても世界的に知られるようになったのですね。
ジャズのスタンダードナンバーとしての『枯葉』で最も有名なのはビル・エヴァンスさんのバージョンか、アルトサックス奏者のキャノンボール・アダレイさんによる1958年の名盤『Somethin’ Else』に収録されたバージョンでしょう。
いち早く『枯葉』をジャズの世界に持ち込んだバージョンとしても知られており、アルバムにおいて実質的なリーダーを務めたと言われるマイルス・デイヴィスさんとキャノンボール・アダレイさんとの掛け合いが実にクールですね!
【ジャズの王道】モダンジャズの名曲。一度は聴きたい人気曲(11〜20)
Full HouseWes Montgomery

こちらの曲はウエス・モンゴメリーさんが作曲した曲で、動画は彼自身による演奏です。
彼の代表作ともいえるこちらの曲は彼が得意とするオクターブ奏法を堪能できます。
彼は1923年に生まれましたが、兄弟もジャズミュージシャンという音楽一家です。
こちらの曲のタイトルはトランプのポーカーの役からつけられたと思われますが、実際彼は子だくさんで、家もフルハウスだといわれていました。
家計を支えるため、昼は工場で、夜はクラブで演奏するという過酷な生活を送っていました。
Left AloneMal Waldron

いわゆるハードバップやソウルジャズといったジャンルで著名なピアニストであり、あのビリー・ホリデイさんの晩年の伴奏を務めたことでも知られているのがマル・ウォルドロンさんです。
今回紹介している楽曲『Left Alone』は、マルさんが1959年に他界したビリー・ホリデイさんに捧げたアルバムの表題曲で、日本では1986年の映画『キャバレー』でジャズシンガーのマリーンさんが歌ったことでも知られている名曲です。
作詞を手掛けたのはビリーさん本人なのですが、残念ながら彼女のボーカルによる録音は残されてないのですね。
そんな『Left Alone』は、メインのメロディラインをジャッキー・マクリーンさんによるアルト・サックスで表現しています。
哀愁を帯びた旋律と洗練されたバンド・アンサンブルが心に残る、まさに「夜」を感じさせるモダンジャズの名曲です!
St. ThomasSonny Rollins

思わず踊り出したくなってしまうような、軽快なリズムとメロディが素晴らしいジャズのスタンダードナンバーです!
こちらの『St. Thomas』はジャズ界の代表的なサックス奏者であるソニー・ロリンズさんが作曲を手掛け、1956年に発表した傑作アルバム『Saxophone Colossus』のオープニングを飾るナンバーです。
実はイギリスの伝承歌曲『The Lincolnshire Poacher』を下敷きとした楽曲であり、カリブ海に浮かぶヴァージン諸島へと伝わって童謡へと変化し、ヴァージン諸島出身のロリンズさんの母親が子守唄として聴かせたという幼き日の記憶からこちらの楽曲『St. Thomas』のヒントが生まれたとされているのですね。
そういった経緯もあって、この楽曲はいわゆるカリプソの躍動的なリズムを導入しています。
ジャズにカリプソの要素を取り入れたのは、この楽曲が初めてとも言われているそうですよ。
My Favorite ThingsJohn Coltrane

モダンジャズの発展に大きく貢献した、サックス奏者、ジョン・コルトレーンさん。
彼の代表曲は、1961年にリリースされたアルバム『My Favorite Things』に収録されている同名曲。
こちらを初めて聴く方も、どこかで聴いたことのあるような感覚を覚えるかもしれません。
というのも、この曲は『サウンド・オブ・ミュージック』の挿入歌のアレンジバージョンだからです。
ただし、かなり複雑なアレンジが加えられているので、雰囲気はガラッと変わっています。
ぜひ、両作品を聴き比べてみてはいかがでしょうか。