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【ジャズの王道】モダンジャズの名曲。一度は聴きたい人気曲

ジャズの中でもよく耳にする「モダンジャズ」って何のことだろう……そんな疑問を持たれているジャズ初心者の方、いらっしゃいませんか。

モダンジャズは、主にジャズの歴史の中でも1940年代半ばから後半にかけて生まれた「ビバップ」から、1950年代後半に登場したモードジャズまでのことを総称したものなのですね。

モダンジャズはいわゆる「王道のジャズ」と言い換えても間違いではないですし、ジャズの歴史に残る名盤や名曲の数々はモダンジャズ時代に多く生まれています。

今回の記事では、そんなモダンジャズの名曲たちをまとめてご紹介しています。

ジャズを聴いてみたいという方、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。

【ジャズの王道】モダンジャズの名曲。一度は聴きたい人気曲(1〜20)

Cleopatra’s DreamBud Powell

テンポの速いピアノの曲が好きという音楽ファンも多いと思います。

そこで紹介したいのが、バド・パウエルさん。

彼は独自の演奏法方法を駆使して、超高速でけん盤を弾くピアノ奏者なんです。

彼の手掛けた多くの曲で、超高速の演奏を楽しめるのですが、中でもオススメなのが『Cleopatra’s Dream』です。

このタイトルは、直訳すると、クレオパトラの夢という意味。

ここからイメージするように、エキゾチックな雰囲気の楽曲に仕上がっています。

超高速でかなでるエキゾチックな曲がどんなものなのか。

ぜひ確かめてみてくださいね。

DesafinadoStan Getz feat. João Gilberto

Stan Getz feat. João Gilberto – Desafinado (Visualizer)
DesafinadoStan Getz feat. João Gilberto

春の日差しのように温かく洗練された音色が心を包み込みます。

アメリカのジャズサックス奏者スタン・ゲッツさんとブラジルのギタリスト、ジョアン・ジルベルトさんが紡ぎ出す優美なメロディは、愛の不協和音の美しさを巧みに表現しています。

ボサノヴァへの批判に対する反論として生まれた本作は、1964年のアルバム『Getz/Gilberto』に収録され、シンコペーションと複雑な和音進行が織りなす独特の浮遊感で聴く人を魅了します。

ゲッツさんの滑らかなテナーサックスとジルベルトさんの繊細なギター、そして囁くようなボーカルが見事に調和した一曲は、新しい季節の始まりを感じる朝の散歩や、穏やかな午後のティータイムにぴったりです。

A Night In TunisiaDizzy Gillespie

Dizzy Gillespie feat. Charlie Parker – A Night In Tunisia
A Night In TunisiaDizzy Gillespie

ジャズの中には、多くの演奏者がカバーしたり、アレンジしたりしているスタンダードと呼ばれるような曲があります。

いいかえると、誰もが知る曲ということですね。

そんなジャズのスタンダードの一つが、『A Night In Tunisia』。

この楽曲を手掛けたのはトランペッターのディジー・ガレスピーさん。

彼はこの曲でグラミーの殿堂入りも果たしているんですよ。

曲の内容は、序盤は静かで、後半はガラッと雰囲気が変わり激しくなるというもの。

この王道ながら盛り上がる構成も、スタンダードと呼ばれるゆえんです。

Round MidnightThelonious Monk

Thelonious Monk Quartet – ‘Round Midnight
Round MidnightThelonious Monk

個性的なピアニスト、作曲者としてモダンジャズに大きな影響を及ぼしたセロニアス・モンクさん。

独特な風貌、演奏スタイルはジャズに詳しくない人が聴いても聴き分けられるほどです。

1917年にノースカロライナで生まれた彼は子供の頃に家族でニューヨークに移り住み、10代のころからジャズピアノの仕事をしていました。

彼の曲は彼の死後に再評価され、今もジャズのスタンダード曲として愛されています。

こちらの曲は、歌詞もつけられ、ジャズボーカリストにも愛されています。

St. ThomasSonny Rollins

Sonny Rollins Quartet – St. Thomas
St. ThomasSonny Rollins

思わず踊り出したくなってしまうような、軽快なリズムとメロディが素晴らしいジャズのスタンダードナンバーです!

こちらの『St. Thomas』はジャズ界の代表的なサックス奏者であるソニー・ロリンズさんが作曲を手掛け、1956年に発表した傑作アルバム『Saxophone Colossus』のオープニングを飾るナンバーです。

実はイギリスの伝承歌曲『The Lincolnshire Poacher』を下敷きとした楽曲であり、カリブ海に浮かぶヴァージン諸島へと伝わって童謡へと変化し、ヴァージン諸島出身のロリンズさんの母親が子守唄として聴かせたという幼き日の記憶からこちらの楽曲『St. Thomas』のヒントが生まれたとされているのですね。

そういった経緯もあって、この楽曲はいわゆるカリプソの躍動的なリズムを導入しています。

ジャズにカリプソの要素を取り入れたのは、この楽曲が初めてとも言われているそうですよ。