転調が気持ちいい曲。自然&印象が変わるJ-POPや邦楽の名曲
曲の場面、雰囲気を中途でガラッと変える時に使う技法に「転調」という手法があります。
転調について詳しく説明を始めると、音楽理論書を一冊書けるぐらいの量になっちゃいますので、ここでは詳しい説明については割愛しますが、一番よくあるパターンが、曲の最後のサビでキーを上げて、より盛り上げる!!みたいなパターンですね。
その他、曲中で例えばBメロだけ転調させて聴く人をハッとさせるというような曲もあったり、また巧みに転調を繰り返しつつも不自然さを感じさせないような、さりげない転調のテクニックを駆使した曲もあります。
今回は、そんな転調が心地いい曲、巧みな曲をいくつかピックアップしてみました。
この記事で「転調」にご興味を持たれた方は、ぜひネット検索などで探求してみてください。
曲の仕組みがわかることで、きっとまた新しい楽しみに出会えますよ!
転調が気持ちいい曲。自然&印象が変わるJ-POPや邦楽の名曲(41〜60)
Start over!櫻坂46

イントロのジャンピングによるライブ性の高さ、櫻坂の強みであるパフォーマンスが色濃く打ち出されたナンバー。
2023年に6枚目のシングルとしてリリースされました。
欅坂時代も含めたグループとのタッグで数々の名曲を届けたナスカによる作曲。
反響の大きさとともにグループの転機とも言えるきっかけになった曲で、クラシカルとロックポップの融合が美しく響くメッセージソングです。
短調を中心に遠い距離を行き来するような転調が目まぐるしい印象を受けます。
ラスサビの上がる箇所は明るい印象となり、メンバーの表情とともにグッと胸を打たれますね……。
再スタートを後押ししてくれるチャレンジングな楽曲です。
新時代Ado

Adoさんの『新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)』も転調が効果的に使われているかっこいい曲です。
イントロはGメジャーで始まり、AメロでGメジャーの平行調であるEマイナーに転調します。
平行調の性質上、♯の数は同じなのであまり大きな変化があったという印象は感じませんが、その分さりげないアクセントになっていて楽曲の自然な流れを邪魔しません。
ちなみに曲をコピーする時にも調号が変わらない平行調の転調は弾きやすいので、転調を含む曲をコピーしてみたい初心者さんにはオススメですよ!
MarionetteBOØWY

BOØWYの6枚目のシングルとして1987年に発売されました。
「BOØWYの楽曲なら何でも売れるというならこれでも食らえという意識で書いた曲」とボーカルの氷室京介は語っており、その言葉通り、オリコンチャートで1位を獲得し、BOØWYの代表曲の一つとなりました。
笑顔いきものがかり

いきものがかりの26作目のシングルで2013年7月リリース。
明るくてまさに『笑顔』があふれるような、とても彼女らしい楽曲で、聴いていてとても楽しい気分にさせてくれますね。
その明るさの表現をより強調しているのが、動画の2分30秒あたりからのラストサビでの転調。
これも転調で場面をチェンジさせる好例と言える手法ですね。
ラストサビでのキーが上がる転調、よくある手法といえばそうなんですが、その効果を実感させてくれる楽曲です。
明日もSHISHAMO

キュートな歌声で、等身大の悩み歌い、リスナーに「また明日からも頑張ろう」と思わせてくれるのがガールズバンド、SHISHAMOの『明日も』です。
とてもシンプルで覚えやすく、聴きやすい楽曲ですが、転調の観点からこの曲を見てみると、実は結構複雑なことをしているのです。
サビで転調しているのですが、JPOPには珍しい、6音上げなんです。
転調するためには前後のキーと共通しているコードを使うのですが、6音上げとなるとほとんどない状態になります。
なので、あえてガラッと雰囲気を変えることでリスナーにインパクトを与えているようですね!