転調が気持ちいい曲。自然&印象が変わるJ-POPや邦楽の名曲
曲の場面、雰囲気を中途でガラッと変える時に使う技法に「転調」という手法があります。
転調について詳しく説明を始めると、音楽理論書を一冊書けるぐらいの量になっちゃいますので、ここでは詳しい説明については割愛しますが、一番よくあるパターンが、曲の最後のサビでキーを上げて、より盛り上げる!!みたいなパターンですね。
その他、曲中で例えばBメロだけ転調させて聴く人をハッとさせるというような曲もあったり、また巧みに転調を繰り返しつつも不自然さを感じさせないような、さりげない転調のテクニックを駆使した曲もあります。
今回は、そんな転調が心地いい曲、巧みな曲をいくつかピックアップしてみました。
この記事で「転調」にご興味を持たれた方は、ぜひネット検索などで探求してみてください。
曲の仕組みがわかることで、きっとまた新しい楽しみに出会えますよ!
転調が気持ちいい曲。自然&印象が変わるJ-POPや邦楽の名曲(31〜40)
イエスタデイOfficial髭男dism

2019年9月リリースのOfficial髭男dismの楽曲で、映画『HELLO WORLD』主題歌にも採用されています。
非常にオシャレなアレンジの曲が多いOfficial髭男dismですが、この曲でもBメロでF#メジャーキーからFmキーへと同主調転調をすることで、とてもセンスのいい「オシャレ感」を曲に持たせることに成功しています。
あまりにスムーズに転調しているので、転調に気づかない人もおられるかもしれませんね。
本稿のテーマの趣旨とはちょっと外れてしまうかもしれませんが、ハッとさせるような方向ばかりが転調の使用法ではないということをご理解いただけるように選曲してみました。
こんな転調もおもしろいですね。
一途King Gnu

King Gnuの4作目のCDシングルで、2021年12月29日リリース。
2021年12月24日に劇場公開されたアニメ映画『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌に採用されています。
アップテンポなリズムの中で、軽快なギターのカッティングが非常に心地いい楽曲ですね。
この曲ではサビパートでキーが上がるコードアレンジを採用して、楽曲をよりドラマティックに演出していますね。
また、2コーラス終了後に少しメジャー展開を感じさせるようなCメロを挟んでいることも特筆に値する楽曲の構成手法なのではないかなと思いました。
バンドをやってる方は、この曲をコピーしてみれば得るものがたくさんあると思いますよ!
本能椎名林檎

「この曲で好きになった」という方も多いんじゃないでしょうか、シンガーソングライター椎名林檎さんの代表曲の一つ『本能』。
1999年に4枚目のシングルとしてリリースされ、大ヒットした作品です。
ナース服を着た椎名林檎さんがガラスを割る、インパクトのあるMVも当時話題になりましたね。
ラストのサビでしゃくり上げるような歌声とともに転調。
迫力とアダルトな魅力が見事に合わさった、今聴いてもめちゃくちゃにかっこいい楽曲です。
Secret of my heart倉木麻衣

倉木麻衣さんの3作目のシングルとして2000年に発売されました。
読売テレビ・日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』エンディングテーマに起用された曲で、「誰にも言えない秘密」がテーマとなった楽曲で、デビュー当時、自分が倉木麻衣であることを友人に打ち明けられずにいた時のことを歌った曲です。
倉木麻衣のシングルでは2番目の売上を記録しました。
サビに入った瞬間の転調は何度聞いても気持ちいですよね。
Love so sweet嵐

嵐の18枚目のシングルで2007年2月リリース。
この曲の転調のパターンはいわゆる「サビだけ転調」ですが、おもしろいところは、大抵の場合このパターンはラストのサビ、あるいはラストのサビのリピート時に半音や全音上がることがほとんどであることに対して、最初のサビからキーが上がっていること。
そして、また2コーラス目からは元のキーに戻っているところも面白いところです。
歌詞の内容とともに曲にある種の「期待感」を持たせる手法で、これは作曲者のアイディアが素晴らしいですね!