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ムソルグスキーの名曲。人気のクラシック音楽

組曲『展覧会の絵』、『禿山の聖ヨハネ祭の夜』で有名なモデスト・ムソルグスキーの名曲を紹介します。

「展覧会の絵」はラヴェルではないの?

「禿山の一夜」なら聞いたことがあるけどという方も多いかもしれませんが、原曲はもちろんムソルグスキーで、アレンジで演奏されて有名になりました。

実際のムソルグスキーは以外にも管弦楽単体の曲は少なく、歌曲やピアノ曲を多く残しています。

本来のムソルグスキーの音楽をぜひ知って頂きたいと思い、今回はそのムソルグスキーの名曲を紹介していきます。

ムソルグスキーの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)

組曲「展覧会の絵」より、 カタコンブ (ローマ時代の墓)Modest Petrovich Mussorgsky

ロシアの民族性と墓地の暗い雰囲気を見事に描き出した名曲です。

響き渡るピアノの音色が、カタコンベの神秘的な空間を表現しています。

静寂と重苦しさの中にも、希望の兆しが垣間見える、深い哲学性を感じさせる曲想が魅力です。

1874年に作曲されたこの曲は、友人の画家ハルトマンの絵画からインスピレーションを得たとされています。

ピアノの技巧を駆使した表現力が豊かな演奏で、聴く人の想像力をかき立てます。

クラシック音楽の奥深さを味わいたい方や、音楽で描かれる情景に浸りたい方におすすめの一曲です。

組曲「展覧会の絵」より、死せる言葉による死者への話しかけModest Petrovich Mussorgsky

神秘的な雰囲気が漂う曲です。

静謐な旋律が、生者と死者の対話を想起させます。

モデスト・ムソルグスキーが友人の死をきっかけに作曲した本作は、深い感情が込められています。

1874年に発表されたピアノ組曲『展覧会の絵』の一部で、後にモーリス・ラヴェルによって管弦楽に編曲されました。

死者への呼びかけを表現した曲想は、聴く人の心に強く響きます。

静かな中にも力強さを感じさせる本作は、人生や死について深く考えたい方におすすめです。

クラシック音楽の奥深さを味わえる一曲となっています。

交響詩「禿山の一夜」Modest Petrovich Mussorgsky

交響詩「禿山の一夜(A Night on the Bare Mountain)」。

聖ヨハネ祭前夜、禿山に魔物や精霊達が現れ大騒ぎするが、夜明けとともに消え去っていくという民話を元にしています。

原典版は『禿山の聖ヨハネ祭の夜』というタイトルで、紹介している動画のようによく知られる「禿山の一夜」という名称は、ロシア五人組として知られる作曲家リムスキー=コルサコフによる改訂版です。

近年では原典版も演奏されますが、作曲者本人であるモデスト・ムソルグスキー生前では演奏されることはなく、何度もお蔵入りされた曲でした。

リムスキー=コルサコフによっての本曲の復活とともにムソルグスキーの名声も上がるようになりました。

今ではオーケストラのコンサートや吹奏楽版のアレンジもあり、吹奏楽コンクールや定期演奏会でも演奏される名曲となっています。

組曲「展覧会の絵」より、プロムナード1Modest Petrovich Mussorgsky

組曲「展覧会の絵」より、プロムナード(Promenade)。

「展覧会の絵」の中では「キエフの大門」とともに有名な曲です。

この曲はモデスト・ムソルグスキーが友人であったヴィクトル・ハルトマンの遺作展へ訪れた際の散歩の様子を作曲しました。

タイトルとなっているは10枚の絵ですが、プロムナードは第5まであり、合わせると16曲ほどになっています。

一番有名なのは組曲冒頭で演奏される第1プロムナードですが、比べて聞いていくと主題をさまざまな形で変奏されて雰囲気も変わっていく様子が味わい深く、また第4プロムナードでは短調になっており、親友であったハルトマンを悲しんでいる様子が音楽からも感じ取れます。

それぞれのプロムナードもぜひ聞いてほしいと思います。

組曲「展覧会の絵」より、ビドロModest Petrovich Mussorgsky

Yuri Botnari, MPO. M.Mussorgsky: “Pictures at an Exhibition” – Bydlo.
組曲「展覧会の絵」より、ビドロModest Petrovich Mussorgsky

組曲「展覧会の絵」より、ビドロ(牛車)。

ビドロ(Bydlo)は、ポーランド語で「牛車」という意味がありますが、その他に「(牛のように)虐げられた人」の意味があります。

作曲された際にタイトルを決めた後にナイフで削った跡があり、モチーフとなっているハルトマンの遺作展を開いたロシアの芸術評論家ウラディーミル・スターソフがモデスト・ムソルグスキーへ尋ねた際、「われわれの間では『牛車』ということにしておこう。」と答えたそうです。

実際にハルトマンの絵には「ポーランドの反乱」と題された作品があり、この絵があることにより2つの意味があるものだと推測されました。

有名なラヴェル編曲版ではピアニッシモで始まりますが、原曲では力強く、かつ重い演奏で始まることが多くイメージの違いを感じ取れます。

ラヴェル版ではテューバのソロがあるのですが、テューバにしてはとても高い音域でソロを吹くので必聴です。

組曲「展覧会の絵」より、小人Modest Petrovich Mussorgsky

組曲「展覧会の絵」より、小人(グノーム)です。

組曲としての「展覧会の絵」では2曲目なのですが、絵のタイトルでは1曲目です。

曲名のグノーム(Gnomus)は、大地を司る精霊・妖精のことで、主に地中で生活し、老人のような容貌をした小人だそうです。

小人というとかわいらしいイメージがあると思いますが、この小人は地中にいるという設定なのか曲想は非常に重い曲になっています。

画像を検索すると実際に飾られた絵が見られますが、恐らく想像とは違う小人だと思うことでしょう。

一度実際の絵を検索してみてください。

音楽の曲想に納得がいきますよ。

ムソルグスキーの名曲。人気のクラシック音楽(21〜30)

組曲『展覧会の絵』より「キエフの大門」(The Great Gate of Kiev (Pictures at an Exhibition))Modest Mussorgsky

壮大な鐘の響きで始まり、堂々としたリズムが展開されるこの曲は、聴く者に深い感動を与えます。

荘厳な主題と静かなメロディが交錯し、キエフの大門の威厳と宗教的な敬虔さを見事に表現しています。

1874年に作曲されたこの作品は、ロシアの民族主義と西洋音楽の融合を象徴する重要な楽曲です。

壮大なスケールと色彩が豊かな音楽表現を楽しみたい方におすすめです。

また、ロシアの歴史や文化に興味がある方にとっても、魅力的な一曲となるでしょう。