ピコピコ音が鳴り響いていた時代から、オーケストラ演奏もされるほどの芸術性を獲得したゲーム音楽。
ファミコンやスーパーファミコン、プレイステーションで遊んだあの日々を思い出すと、メロディと一緒に当時の興奮が蘇ってきますよね!
コントローラーを握りしめながら夢中になった冒険の数々を彩ったゲームBGMたち。
この記事では、昭和から00年代半ばまでに生まれた懐かしのゲーム音楽を厳選してお届けします。
海外でも芸術作品として高い評価を受けているものからカルト的人気を誇る曲まで、ゲームサントラの魅力を存分に味わってください!
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地上BGM近藤浩治

空前の大ブームを巻き起こした『スーパーマリオブラザーズ』において、ワールド1-1の最初の一歩から流れる楽曲こそ、近藤浩治さんが手がけたシリーズを象徴するテーマです。
ファミコンのわずか4音源という制約の中で、カリプソやラテン音楽に由来するシンコペーションを駆使し、マリオが走りジャンプする躍動感と見事にシンクロするサウンドに仕上がっています。
2023年にはビデオゲーム音楽として初めてアメリカ議会図書館のナショナル・レコーディング・レジストリに登録され、文化的価値が公式に認められました。
本作はテレビCMやテーマパーク、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』など、あらゆるメディアで使用されています。
チップチューンの原点に触れたい方はもちろん、ゲーム音楽の歴史を感じたいすべての方におすすめの一曲です!
序曲すぎやまこういち

ゲーム音楽の歴史を語るうえで欠かせない、壮大なファンファーレと行進曲で構成された『ドラゴンクエスト』シリーズの象徴的なテーマ曲。
すぎやまこういちさんが手がけた本作は、1986年5月にファミリーコンピュータ用ソフトのタイトル画面BGMとして世に出て以来、シリーズ全作品で愛され続けています。
同年10月には『組曲「ドラゴンクエスト」』としてオーケストラ版が収録され、ゲーム音楽がクラシックと同列に評価される転換点となりました。
2021年7月の東京五輪開会式では選手入場曲として起用され、世界中にその旋律が響き渡ったことも記憶に新しいですよね。
冒険の始まりを予感させる高揚感あふれる本作は、ゲームをプレイした方はもちろん、壮大なオーケストラサウンドを楽しみたい方にもおすすめの一曲です。
CHRONO CROSS ~時の傷痕~光田康典

1999年11月にPlayStationで発売されたRPG『クロノ・クロス』のオープニングを飾るメインテーマです。
作曲を手がけたのは『クロノ・トリガー』や『ゼノギアス』でも知られる光田康典さん。
ケルト音楽やバルカン半島の民族音楽を融合させた「ラジカル・トラッド」と呼ばれる独自のサウンドが堪能できます。
ティン・ホイッスルやアイリッシュ・ブズーキ、フィドルといった民族楽器に加え、尺八の響きも重なり、エキゾチックな雰囲気を醸し出しているのが印象的ですね。
ファン投票企画「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」では第1位に輝いた実績もあり、ゲーム音楽史に残る名曲として愛され続けています。
起動直後に流れる美しいCG映像とともに耳にした記憶がある方も多いのではないでしょうか。
壮大な冒険の予感を胸に抱きたいとき、ぜひ聴いていただきたい一曲です。
太陽は昇る近藤嶺

カプコンのアクションアドベンチャー『大神』のクライマックスを彩る壮大なバトル曲として、近藤嶺さんが手がけた和風シンフォニックの傑作です。
和太鼓や篠笛といった和楽器の響きと、オーケストラの重厚なサウンドが見事に融合し、物語の最終決戦にふさわしい高揚感を生み出していますよね。
静かな笛の導入から徐々に楽器が重なり、サビで一気に開けるような展開は、闇を払う太陽の光を音で表現しているかのよう。
2006年5月発売のアルバム『大神 オリジナル・サウンドトラック』に収録され、2019年の『週刊ファミ通』読者投票では「ゲーム音楽最高の1曲」第1位に輝きました。
ピアノアレンジやジャズバージョンなど多彩な形で展開されている点も魅力です。
和の世界観に浸りたい方や、ゲーム音楽の奥深さを体感したい方におすすめの一曲です。
Bloody Tears松原健一

1987年8月にファミリーコンピュータ ディスクシステム向けに発売された『ドラキュラII 呪いの封印』の昼間のフィールドで流れるBGMとして、ゲーム音楽史に名を刻んだ一曲です。
松原健一さんが手がけたこの楽曲は、パイプオルガンを思わせる荘厳なイントロから、疾走感あふれるリズムへとなだれ込む構成が圧巻。
マイナーキーを基調とした哀愁漂う旋律と、前へ突き進むような力強いビートが、呪いを解くため戦い続ける主人公の宿命と決意を見事に描き出しています。
8ビット音源の制約の中で、これほど劇的なドラマを紡ぎ出した手腕には脱帽するほかありません。
本作はシリーズを代表するテーマとして、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でも新アレンジが収録されました。
ゴシックホラーの世界観に浸りたい方、レトロゲームの音楽に興味がある方にぜひ聴いてほしい名曲です。
Ryu’s Theme下村陽子

1991年3月、ゲームセンターに衝撃が走りました。
カプコンのアーケードゲーム『ストリートファイターII -The World Warrior-』が稼働を開始し、対戦格闘ゲームの歴史が大きく動き出したのです。
日本ステージで流れるリュウのテーマは、下村陽子さんが手がけた楽曲の中でも象徴的な一曲。
和太鼓や拍子木を思わせる打楽器のアタック音から始まり、エレキギターやシンセリードが力強いメロディを奏でます。
「求道者」としてのストイックさを表現しつつ、どこか哀愁を帯びた旋律も和風要素を感じさせるのが素晴らしいですね。
本作はスーパーファミコン版やメガドライブ版など数多くの移植作品でアレンジされ続け、2015年にはアルバム『Street Fighter II The Definitive Soundtrack』にも収録されました。
格闘ゲームファンはもちろん、90年代のアーケード文化に思い入れのある方にぜひ聴いていただきたい名曲です。
片翼の天使植松伸夫

1997年に発売された『ファイナルファンタジーVII』の最終決戦を彩る、植松伸夫さんによる壮大な楽曲です。
フルオーケストラとラテン語の合唱が織りなすサウンドは、当時のゲーム音楽としては類を見ない挑戦的な試みでした。
イーゴリ・ストラヴィンスキーの『春の祭典』やジミ・ヘンドリックスからの影響を受けたという本作は、不穏な和音とロック的なリフが融合した独特の緊張感を生み出しています。
カール・オルフの『カルミナ・ブラーナ』から引用されたラテン語詞が、ラスボスの神々しくも恐ろしい存在感を際立たせていますね。
アルバム『FINAL FANTASY VII Original Soundtrack』に収録されたほか、CG映画『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN』ではヘヴィなアレンジで再構築されました。
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にも採用されるなど、シリーズの枠を超えて愛されています。
壮大なオーケストラ作品が好きな方にぜひ聴いていただきたい一曲です。


