RAG MusicRock
素敵なロック
search

【洋楽】ポストロックのすすめ~基本の名盤・オススメの1枚

従来のスタイルで鳴らされるロックの方法論とは違う、さまざまなアイデアや実験的な趣向を凝らして表現する音楽ジャンルがポストロックです。

定義としてはかなり曖昧な上にサブジャンルも多々あるのですが、ポストロックという括りの中でも世界的な成功を収めたバンドやアーティストは少なくありませんし、ここ日本でもポストロックの方法論に影響を受けた多く存在しているのです。

今回の記事では、最近ポストロックに興味を持ち始めた洋楽ファンに向けて「まずはこの1枚」な名盤の数々を一挙ご紹介します!

ポストロック全盛期の1990年代から2000年代のアルバムを中心としたラインアップとなっておりますから、ぜひチェックしてみてくださいね!

もくじ

【洋楽】ポストロックのすすめ~基本の名盤・オススメの1枚(1〜20)

Oui

Afternoon SpeakerThe Sea and Cake

インストゥルメンタル主体のバンドが多くを占めるポストロック勢の中でも、アメリカ産ポストロックの聖地であるシカゴ出身のザ・シー・アンド・ケイクは、明確に「歌もの」を意識したバンドとして人気を博した存在です。

サム・プレコップさんやアーチャー・プレウィットさん、そしてトータスのジョン・マッケンタイアさんといったシカゴを代表する腕利きのミュージシャンが参加、ジャズからの影響が顕著な上品なポップネスと柔らかくも先鋭的な音作りで、シーンの中でも独自のポジションで活躍しています。

マイペースながら良質な作品を届けてくれる彼らのディスコグラフィの中でも、今回は名盤の誉れ高い2000年リリースの『oui』を紹介しましょう。

バンドにとっては通算5枚目のアルバムであり、ジャズやソフトロック、ボサノバなどの要素を取り入れつつ、ゲスト・ミュージシャンによる管弦楽器も導入、控えめな電子音も確かな必然性を持って鳴らされる、それこそ昼下がりのカフェなどで流れても全く違和感のない最高にオシャレな味わいの作品となっています。

同時に、雰囲気重視のラウンジ・ミュージックとは一線を画す緻密なバンド・アンサンブルをあくまでさらりとこなすセンスに脱帽してしまいます!

Hex

A Street SceneBark Psychosis

「ポストロック」という音楽ジャンル名は、批評家であるサイモン・レイノルズさんがとあるバンドのアルバムを評する際に使った言葉が起源、とされています。

そのバンドこそがイギリスはロンドン出身のバーク・サイコシスであり、彼らが1994年にリリースしたデビュー・アルバム『Hex』が該当の作品なのですね。

ポストロックを定義付けた重要なアルバムと言えますし、ジャンルを掘り下げていく上では避けては通れない作品だと言えましょう。

バンド自体はデビュー・アルバムをリリース後に解散、2004年以降は中心人物にしてプロデューサーやミキサーとしても活躍しているグラハム・サットンさんのソロ・プロジェクトとして再始動しています。

こちらの『Hex』ですが、作品のリリース当初は残念ながら商業的な成功を収めることはできませんでしたが、その先鋭的な作風が高く評価され、前述したようにポストロックの歴史における金字塔的な作品として君臨し続けています。

ロック的なダイナミズムを意図的に排除、ジャズ的な要素を取り入れた緩やかなアンサンブルとアンニュイなボーカルを軸として、細部にまでこだわりを見せるアンビエントな音響空間、生楽器と打ち込みやサンプリングの絶妙な融合から生まれるインテリジェンスな音楽は、リリース時点では「ポストロック」としか呼べなかったというのも理解できるはず。

90年代英国ロックの裏名盤としても、ぜひ。

【洋楽】ポストロックのすすめ~基本の名盤・オススメの1枚(21〜40)

Their Helicopters’ SingGodspeed You! Black Emperor

Godspeed You! Black Emperor – Their Helicopters’ Sing
Their Helicopters' SingGodspeed You! Black Emperor

Godspeed You! Black Emperorは、1994年に結成されたカナダのエクスペリメンタル・ミュージック・グループです。

このトラックは2012年にリリースされたアルバム「’Allelujah! Don’t Bend! Ascend!」に収録されています。

このアルバムはPolaris Music Prizeを受賞しています。

Dream Signals In Full Circles

RespiraTristeza

叙情的なエレクトロニカやポストロックを融合させた美しい音楽で、ここ日本でも熱心なファンの多いジミー・ラヴェルさんのソロ・プロジェクト、アルバム・リーフ。

そのジミーさんがかつてギタリストとして在籍していたバンドが、ポストロックの名バンドであるトリステザです。

ポストロックやエモといったジャンルに詳しい方でないとあまり知られていないバンドかもしれませんが、とくにアルバム・リーフがお好きでトリステザを知らない、もしくは叙情性豊かなインストゥルメンタル・サウンドを鳴らすバンドを探しているという方であれば、ぜひ知っていただきたい存在なのですね。

今回は、ジミーさん在籍時の2000年にリリースされた傑作アルバム『Dream Signals In Full Circles』を紹介しましょう。

揺らめくようなギターのアルペジオと淡い音像で紡がれる音世界は心地良さを感じさせ、それでいて芯の強さを持ったリズム隊が生み出す反復するビートが、雰囲気重視のバンドとは一線を画す説得力を生み出しています。

この音をハードコアや激情エモーショナル・コアといったジャンル出身のミュージシャンたちが鳴らしている、ということ自体が素晴らしい。

2000年代以降の日本のポストロック系のバンドにも大いに影響を与えた名盤です!

Where Are The Timpani HeartbeatsThe Six Parts Seven

The Six Parts Seven – Where Are The Timpani Heartbeats
Where Are The Timpani HeartbeatsThe Six Parts Seven

The Six Parts Sevenは、1995年から2008年まで活動をしていたアメリカのポスト・ロック・バンドです。

このトラックは2002年にリリースされたアルバム「Things Shaped in Passing」に収録されています。

メランコリックなギターと壮大なコーラスを特徴としたトラックです。

The Audio PoolThe Album Leaf

The Album Leafは、1998年にカリフォルニア州サンディエゴで結成されたJimmy LaValleによるソロ・ミュージック・プロジェクトです。

このトラックは2001年にリリースされた2枚目のアルバム「One Day I’ll Be on Time」に収録されています。