【日本の心】三味線の名曲・人気曲まとめ
和楽器の代表格、三味線。
もちろん昔ながらの曲を演奏するのにも使われますが、ソロで激しい曲を披露出来たり、ロックバンドとコラボしたりと、伝統的かつパフォーマンス力の高い楽器です。
今回、この記事では三味線が使用されている楽曲をたくさんご紹介していきます。
古い作品から最新曲までそろえています!
もしかしたらこれから三味線を始めようと思っている人にとって参考になる内容かもしれませんので、ぜひ最後までチェックしていってください!
【日本の心】三味線の名曲・人気曲まとめ(1〜10)
-エン-NEW!上妻宏光

日本の「祭」が持つ独特の熱気と心地よい緊張感を、津軽三味線で鮮やかに描き出す上妻宏光さんの作品。
激しくかき鳴らされる三味線の旋律に、大地を揺るがすような太鼓のリズムが重なり合う様子は、聴く者の魂を奮い立たせる躍動感に満ちています。
この楽曲は、2006年8月に公開された名盤『○‑エン‑』の表題曲です。
人と音の「縁」をつなぐというテーマが込められた本作は、まさに圧巻のサウンドスケープを繰り広げます。
集中力を高めたい作業のお供や、気分を一気に盛り上げたいときにピッタリだと思いませんか?
よさこい節三萃園による試奏

高知県に伝わる民謡。
最後の囃子詞を曲名とし『よさこい節』として伝わっていますが、その言葉やこの歌そのものの起源も不明、経歴も特定されておらず、意外に謎の多い楽曲です。
それに加えて、歌詞も即興で歌われたものが広がって定着したりと、知れば知るほど正体がわからなくなる不思議な魅力を持っています。
お座敷唄として歌われてきた歴史が深いので、三味線のみの伴奏で歌われることも多く、そのシンプルな伴奏であってもしっかりと雰囲気を出せる民謡です。
地平線永村幸治

『地平線』は石川テレビのイベント特番テーマ曲に採用された曲で、バンド演奏とともに静と動を軽やかに表現したノリのいい作品です。
伝統を重んじながら進化する石川県の文化と、イベントの華やぎを見事に体現しています。
演奏している永村幸治さんは、津軽三味線集団「疾風」にも所属している実力派演奏家です。
【日本の心】三味線の名曲・人気曲まとめ(11〜20)
秋田荷方節はなわちえ

『秋田荷方節』は繊細なリズムで刻まれる高音が特徴的な秋田民謡の名曲です。
演奏者のはなわちえさんは、2000年の津軽三味線全国大会で17歳の若さで最年少優勝を果たした実力者。
音大在学中にアルバムデビューを果たし、皇居での御前演奏や、海外でのライブ活動、尺八・ヴァイオリンとのユニットなど幅広く活躍されています。
浪曲 南部坂雪の別れ三波春夫(口演)

浪曲は落語や講談とともに「日本三大話芸」の一つとされ、節と語りで物語を進める演芸です。
三味線は主に節のあるところで伴奏に使用されますが、この音色も浪曲には大切な要素。
この演目は『忠臣蔵』の中の一幕で、人気も高い場面です。
大石内蔵助と瑤泉院との別れの場面が描かれたもので、本心を隠しながら別れのあいさつをする、苦しい心情が表現されています。
三味線の伴奏によって、その場面の内蔵助の心情やその場の空気が伝わってくるようです。
Sweet Esquiva小山豊 meets 島裕介

津軽三味線の小山流三代目家元、小山豊さんと、トランペット奏者の島裕介さんによるセッション風のコラボ作品『小山豊 meets 島裕介』の中からの1曲。
ジャズと和楽器が奇跡的に融合していますね。
和楽器は西洋音楽の独特のリズム感に合わせるのが至難の技と言うことを耳にしますが、小山さんの三味線アレンジはまさに神業。
違和感を感じないどころか、これが本来の津軽三味線の弾き方なのかなと思ってしまうくらい聴き入ってしまいます!
十三の砂山三橋美智也

当楽曲の歴史は古く、江戸中期に制作され、元々は舟唄でしたが、津軽三味線界の巨匠、高橋竹山さんが演奏したことにより、現在の三味線アレンジが出来上がりました。
また、当楽曲は津軽三味線ではあまり弾かない半音が多く使われており、歌手で津軽三味線奏者の三橋美智也さんによる演奏も、現在の『十三の砂山』に貢献しています。
比較的簡単な楽曲なので、初心者、もしくは三味線を習いたい人はこの曲から練習するのもありです。