滋賀を歌った名曲。歌い継がれる故郷のこころ
日本一大きな湖、琵琶湖をたたえる滋賀県。
縦に長い形をしており、北と南では気候が大きく違いますし、琵琶湖を挟んでの東西も、それぞれ別の土地柄、文化があります。
この記事では、そんな表情豊かな滋賀県をテーマにした歌の数々をご紹介。
県民の方、また近くにお住まいの人であれば、もしかしたら郷愁があおられるかもしれません。
これを機会に、滋賀県の魅力をあらためて発見してください。
琵琶湖についで多い、比叡山にまつわる作品にも注目ですよ。
滋賀を歌った名曲。歌い継がれる故郷のこころ(1〜10)
かけっことびっこ彦根児童合唱団

滋賀県民ご用達の地元スーパー、平和堂のイメージソングです。
おそらく滋賀県民はほとんどの方がこの曲を知っていると思います。
2014年夏の甲子園で滋賀県代表近江高校が応援歌としてこの曲を使い、話題に。
聴けば買い物に行きたくなるかもしれませんね?
琵琶湖周航の歌加藤登紀子

加藤登紀子さんの歌唱で知られるこちらの曲ですが、もともとは1917年に、当時流行していた『ひつじぐさ』という曲に小口太郎さんが歌詞をつけ、今津の宿で歌ったのが始まり。
ボートを愛する仲間から生まれた曲だったのですね。
その曲を現在の京都大学である三高のボート部が寮歌として歌い継ぎました。
今では滋賀県民の間でよく歌われる歌として愛されています。
琵琶湖大橋の堅田から守山に渡る側を車で走ると、この曲がタイヤの下から流れてきます。
ぜひ試してみてください。
琵琶湖哀歌山本あき

琵琶湖周辺のさまざまな景色が登場する、演歌歌手・山本あきさんの『琵琶湖哀歌』。
2015年にリリースされたこちらは、琵琶湖で起こったボートの事故を思い1941年にリリースされた追悼曲のカバーです。
哀歌とは言いつつも、事故に対する直接的な表現はなく、歌詞には琵琶湖から見える景色がたくさん描かれています。
『琵琶湖周航の歌』のメロディーもふんだんに使われたメロディーが、明るい三拍子で展開し。
琵琶湖の素晴らしい景色とともに、亡くなってしまった人たちを忘れないでねという思いが込められているのかもしれませんね。
琵琶湖の少女愛田健二

愛田健二さんの代表曲と言える『琵琶湖の少女』は、失恋曲でもあるのですが、若い頃の思い出のようにさわやかさ満載です。
名前も知らない初恋の人と乗った、琵琶湖のボート……比叡おろしが吹く季節に琵琶湖にたたずんで回想している男性の姿が目に浮かびます。
やっちくれ音頭志賀國天寿師匠

滋賀県甲賀市信楽町長野の新宮神社で毎年おこなわれる納涼祭で歌われているのが、こちら郷土民謡『やっちくれ音頭』。
歌い回し、節は非常にシンプルなんですが、一度聴いたら耳から離れない、とても印象に残る音頭です。
琵琶湖慕情三田佳子

女性の悲しみを琵琶湖の風景になぞらえて歌う、三田佳子さんの『琵琶湖慕情』。
1971年にリリースされたこの曲は、三田佳子さんが主演を務めた、滋賀を舞台にしたドラマ『ぼてじゃこ物語』の主題歌に起用されていました。
マザーレイクとも呼ばれる琵琶湖なら、女性の気持ちを理解し寄り添ってくれるのではないか、そんな希望がこめられているようにも感じられますね。
母なる湖にあなたの苦しみをいやしてもらいたいときは、この曲を聴いてみてはいかがでしょうか。
淡海節下谷二三子

滋賀県を代表する民謡の一つです。
志賀廼家淡海が大正6年に熊本の大和座の劇中で『ヨイショコショ節』を披露し、それが『淡海節』と呼ばれるようになりました。
ちょっと艶っぽい小唄調の曲です。
現在は滋賀県大津市堅田周辺で親しまれています。