春の訪れを感じる珠玉のジャズ名曲と心温まるストーリー
春の優しい陽射しとともに、心に染み入るジャズの調べが聴こえてきませんか?
ニーナ・シモンの力強い歌声から、ビル・エヴァンスの繊細なピアノタッチまで、春の訪れを感じさせる珠玉のジャズナンバーをご紹介します。
桜の季節に寄り添う矢野沙織の温かな音色や、ジャンゴ・ラインハルトの陽気なメロディなど、新しい季節の始まりにぴったりな名曲の数々。
心温まるストーリーとともに、あなたの春を彩る特別な一曲を見つけてみませんか?
春の訪れを感じる珠玉のジャズ名曲と心温まるストーリー(41〜50)
Violets for Your FursMatt Dennis

作曲:マット・デニス、作詞」トム・アデールによる、トミー・ドーシー楽団のために書かれた楽曲です。
邦題を「コートにすみれを」といいます。
この曲が生まれたきっかけは、作詞家のトムがビリーホリデイのライブを見に行った際に見かけた彼女が毛皮をまとった姿だったといわれています。
Looking UpMICHEL PETRUCCIANI

フランス出身のジャズピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニさん。
ジャズピアニストに詳しい方であれば、誰でも知っているほどのプレイヤーで、その実力の高さから「フランス史上、最高のジャズピアニスト」と称されています。
ビル・エヴァンスさんやキース・ジャレットさんなどから影響を受けた音楽性が魅力的ですよね。
こちらの『Looking Up』はそんな彼の名曲で、春をテーマにした前向きなモダンジャズに仕上げられています。
The Shadow of Your SmileTony Bennett

1965年に公開された、エリザベス・テイラー&リチャード・バートン主演の映画「いそしぎ」の主題歌として作られた楽曲です。
映画はいまひとつパッとしなかったものの、曲は好評を得て、同年のアカデミー主題歌賞を受賞しています。
歌ったトニー・ベネットもグラミー賞を受賞しました。
Cool Struttin’Sonny Clark

1958年にリリースされた、ソニー・クラークの「Cool Struttin’」。
モダンジャズの定番中の定番として愛される名曲です。
ピアノはソニー・クラーク、トランペットにアート・ファーマー。
アルト・サックスには、ジャッキー・マクリーン、ベースがポール・チェンバースで、ドラムスがフィリー・ジョー・ジョーンズとなっています。
Sakura Stamp矢野沙織

2005年3月23日にリリースされた矢野沙織さんのアルバム『Sakura Stamp』は、春の訪れを告げる魅力あふれる作品です。
トランペット奏者のニコラス・ペイトンさんやテナーサックス奏者のエリック・アレクサンダーさんといった実力派ミュージシャンたちとのコラボも光る本作。
タイトル曲の『Sakura Stamp』は春の柔らかな風を感じさせるような、やさしくて温かい音色が印象的ですよ。
ジャズファンのみならず、春のドライブやピクニックのお供にもオススメのナンバーです。
矢野さんのみずみずしい演奏は日本の春を象徴するかのようで、思わず心が躍りますね!
Some Other SpringBillie Holiday

レディ・デイの愛称で親しまれたジャズシンガー、ビリー・ホリデイさん。
幼少時代を過酷な環境で育ったためか、晩年はそういったバックボーンを引きずり、荒れた生活を送っていましたが、現在でも彼女の楽曲やボーカルは高く評価されています。
そんな彼女の春をテーマにした曲が、こちらの『Some Other Spring』です。
春の歌といえば、明るいものをイメージするかもしれませんが、こちらの曲は別れた彼を完全に忘れて今年こそは恋をする、という大人な内容に仕上げられています。
A Lover’s ConcertoSarah Vaughan

1965年のアメリカのガールズボーカルグループ「The Toys」が歌ったものがこの曲のオリジナルです。
原曲は18世紀のクラシック曲「バッハのメヌエット」のメロディーだといわれています。
日本では、ビール会社のCM曲として有名になりました。