【カルテット】弦楽四重奏の名曲と人気曲
2017年放送のテレビドラマの『カルテット』で取り上げられ、クラシックファン以外からも注目を集めた弦楽四重奏。
ドラマでその魅力にハマった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
弦楽四重奏は、バイオリン2本、ビオラ,チェロの編成の室内楽重奏形式で、18世紀後半にフランツ・ヨゼフ・ハイドンが確立して以降、最も洗練された室内楽形式として親しまれてきました。
この記事では、そんな弦楽四重奏曲の魅力が詰まった名曲をご紹介します。
ぜひ、弦楽器の優雅で上品な響きをお楽しみください。
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【カルテット】弦楽四重奏の名曲と人気曲(11〜20)
G SongTerry Riley

アメリカ出身の作曲家であるテリー・ライリー。
彼は、音の動きを最小限に抑えパターン化された音型を反復させる音楽であるミニマル・ミュージックの代表的な作曲家の1人です。
この曲は、ライリーが弦楽四重奏団「クロノス・クァルテット」のために書いた初めての作品です。
ト短調の音階を含む冒頭16小節のテーマが何回も繰り返されながら音楽が進行していきますが、繰り返されるたびに音楽は少しずつ変化してゆき、いつのまにかテーマ自体が拡散しどこかへ行っています。
テーマの色や形が刻々と変化してゆく様子を感じながら聴いてみてください!
弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調「わが生涯より」第4楽章Bedřich Smetana

『わが祖国』の「モルダウ」で広く知られているスメタナが作曲した弦楽四重奏曲で、「わが生涯より」という副題がついています。
全4楽章の各楽章にはテーマが存在し、作曲者の半生を回想するように展開します。
この第1楽章は「私の青年時代の強い芸術への憧れ、ロマンティックな雰囲気」というテーマで書かれており、ボヘミアに生まれたスメタナのプラハへの強い憧れを表しています。
ビオラが奏でる情熱的であると同時に、不安や焦燥感のを感じさせる旋律やそうした緊張状態を和らげるようなバイオリンの流麗なハーモニーが印象的です。
フーガの技法 ニ短調 BWV1080 コントラプンクトゥス14J.S.Bach

「音楽の父」と呼ばれているバッハが作曲した『フーガの技法』。
彼の最晩年となる1740年代後半に作曲と並行して出版が準備されたが、作曲者自身の視力が急激に低下してしまい、この「コントラプンクトゥス14」は未完成の段階で作曲が中断されてしまいました。
それに加え、現代ではピアノや弦楽四重奏、オーケストラなどさまざまな編成で演奏されていますが、楽器指定がなされていないため多くの謎を持つ1曲です。
バッハらしい厳格な形式と重々しくも心地よい和声の響きが魅力的な作品です。
弦楽四重奏曲 第67番 ニ長調 作品64-5 Hob.III:63「ひばり」第2楽章Franz Joseph Haydn

古典派を代表するオーストリアの作曲家であるハイドン。
多くの交響曲や弦楽四重奏曲を作曲したため、「交響曲の父」や「弦楽四重奏曲の父」と呼ばれています。
この曲は、エステルハージ侯爵家の宮廷楽団のヴァイオリニスト、兼実業家のヨハン・トストからの依頼によって作曲されました。
「ひばり」という曲名は、第1楽章の冒頭に現現れる旋律がひばりさえずりに聞こえるために付けられました。
この第2楽章は、春の陽気のような穏やかで暖かい曲調です。
The Wind in High Places 第2曲「Maclaren Summit」John Luther Adams

アメリカ出身の作曲家であるジョン・ルーサー・アダムスの音楽は、自然、特に1978年から2014年まで住んでいたアラスカの風景に影響を受けています。
この曲もアラスカにある道路で2番目に高い道である「マクラーレン・サミット」をイメージした曲となっています。
マクラーレン・サミットはアラスカ山脈、マクラーレン氷河、マクラーレン川の壮大な景色や野生の花、ジリス、ライチョウなどが見られる絶好のスポットで、そんな標高が高く自然豊かな道に吹く風を表現した1曲です!
弦楽四重奏曲第2番 1楽章Alexander Borodin

叙情美があふれる名曲として知られるこの弦楽四重奏は、恋に落ちたかのような甘美なメロディと儚さが魅力です。
チェロのソロから始まり第1ヴァイオリンへと受け継がれる旋律、各楽器の掛け合いが聴きどころ。
演奏する側にとっても非常にやりがいのある曲といえるでしょう。
1881年7月に着手し9月に完成という異例の速さで書き上げられたこの作品には、愛に満ちた温かな響きが溢れています。
美しい旋律と豊かな表現力を味わいたい方におすすめの一曲です。
【カルテット】弦楽四重奏の名曲と人気曲(21〜30)
弦楽四重奏曲ト短調 Op.10Claude Debussy

冒頭から力強い4人の同じリズムのメロディーで始まる『弦楽四重奏曲』第1楽章。
それまで誰も書かなかったような斬新なハーモニー、独特なリズムの組み合わせ、そして4人の奏者の誰がメロディで誰が伴奏というのは決まっておらず、それぞれの楽器が伴奏もすれば時には主要なメロディを紡ぎだし、かつ、それらが実に目まぐるしくバトンタッチされるという、以後のドビュッシーの作品スタイルの定番となった技法がちりばめられています。
随所にあふれる緊張感と独特の音の響きが印象的な1曲です。





