【2025】イギリスの人気アーティスト、オススメのシンガーソングライター
イギリスのミュージシャンが作り出す音楽は、不思議と日本人の耳と心にフィットするものが多いですよね。
どこか湿り気を帯びた歌声やメロディ、内省的な歌詞、耽美的な雰囲気など……デビュー初期は本国よりも高い人気と知名度を誇ったクイーンなどの例に挙げるまでもなく、UKロックと日本人の愛称は抜群と断言してもいいのではないでしょうか。
今回は、日本とは同じ島国で共通点も多いイギリスが生んだ人気のソロアーティスト、ラッパーやシンガーソングライターをピックアップ。
今を時めく若手を中心として伝説的なベテランも含めて時代を問わず幅広いラインアップでお届けします。
あなたのお好きな邦楽のアーティストに影響源を知るきっかけとなるかも?
ぜひご覧ください!
【2025】イギリスの人気アーティスト、オススメのシンガーソングライター(1〜10)
Man I NeedOlivia Dean

ロンドン生まれのオリヴィア・ディーンさんは、イギリス人の父とジャマイカ系ガイアナ人の母を持ち、ネオソウルやR&B、ポップス、ジャズを融合させた音楽性で注目を集めるシンガーソングライターです。
15歳でアデルさんやエイミー・ワインハウスさんを輩出した名門BRIT Schoolに入学し、17歳でルディメンタルのバックボーカルとしてキャリアをスタート。
2019年にEP『OK Love You Bye』でソロデビューを果たします。
2023年6月にリリースしたデビュー・アルバム『Messy』はマーキュリー賞にノミネートされ、恋愛や自己愛、喪失といった普遍的なテーマを、ソウルフルなボーカルと感情豊かな歌詞で表現しています。
2021年にはAmazon Musicによって「Breakthrough Artist of the Year」に選出されるなど、その実力は折り紙付き。
2025年にはシングル『Man I Need』で大ブレイクを果たし、セカンドアルバム『The Art of Loving』も高い評価を受けています。
ローリン・ヒルさんやキャロル・キングさんといったレジェンドから影響を受けた彼女の音楽は、内省的な歌詞とどこか湿り気を帯びたメロディを好む方にぴったりですよ。
MessyLola Young

2019年から本格的に活動を開始したローラ・ヤングさんは、ロンドン南部出身の2001年生まれで、多文化的なルーツを持つシンガーソングライターです。
名門BRITスクールで才能を磨き、R&Bやネオソウル、ポップロックなどさまざまなジャンルを横断しながら、ボーカル、ギター、ピアノを自在に操る多才ぶりを発揮しています。
2021年にはブリット・アワードのライジング・スター賞にノミネートされ、BBCの「Sound of 2022」では4位に選ばれるなど、早くから業界内外で高い評価を獲得してきました。
2024年には楽曲『Messy』で初の全英シングルチャート1位を記録し、タイラー・ザ・クリエイターのアルバム『Chromakopia』への参加でも存在感を示しています。
統合失調感情障害という経験を公にしながら、感情豊かな歌詞と独特のメロディーラインで聴く者の心を掴むヤングさんの音楽は、自己表現と他者からの期待との葛藤に共感する方々へ強く響くことでしょう。
Pink LemonadeLeoStayTrill

ジンバブエにルーツを持ち、サウスロンドンで育った2006年生まれの若き才能レオステイトリルさんは、2020年代前半にデビューした現在非常に注目されているラッパー/シンガーソングライターです。
UKドリルとアフロビーツを自在にブレンドした独自のサウンドで注目を集め、2023年にはプロデューサーXerettoさんと組んだ楽曲『Honeybun』がTikTokでバイラルヒット、一気にその名を知られる存在となりました。
続く『2s n 3s』ではClean Banditの名曲をサンプリングし、ストリーミングで6500万回以上という驚異的な数字を記録。
2025年にはMOBO Awardsで新人賞と年間最優秀楽曲の2部門にノミネートされるなど、10代にしてUKラップシーンの中心へと駆け上がりました。
自らビートを作り、歌い、ラップするマルチな才能を持つレオステイトリルさんは、ストリート感覚とメロディアスなフックを兼ね備えた楽曲で、新世代のUKサウンドを体感したい方にこそおすすめしたいアーティストです。
I Think They Call This LoveElliot James Reay

1950年代から60年代のロックンロールやオールディーズに深い影響を受けたマンチェスター出身のシンガーソングライター、エリオット・ジェームズ・レイさん。
14歳から路上ライブを始め、2024年7月に満を持してデビューシングル『I Think They Call This Love』をリリースしました。
生楽器とヴィンテージ機材を駆使した温かみのあるサウンドが特徴で、TikTokでリリース前から1000万回以上再生されるなど、SNSを中心に世界的な注目を集めています。
エルヴィス・プレスリーやロイ・オービソンといった往年の名手たちへのリスペクトを感じさせる彼の歌声とスタイルは、若い世代には新鮮に、ベテランリスナーには懐かしく響くはず。
デジタル全盛の時代にアナログの魅力を蘇らせる彼の音楽は、本物のロックンロールを求める方にぜひ聴いていただきたい逸品です。
Mr. Sun (miss da sun)Greentea Peng

R&B、ソウル、レゲエ、ダブ、ヒップホップ、ブレイクビートなど多彩な要素を有機的に溶かし込んだサウンドで知られる、1994年生まれのGreentea Pengことアリア・ウェルズさん。
自らの音楽を「サイケデリックR&B」と呼ぶ彼女は、2018年のEP『Sensi』でキャリアをスタートさせ、2019年には楽曲『Downers』のライブパフォーマンス動画が数百万回再生を記録して一気に知名度を高めます。
2021年にリリースされたデビュー・アルバム『Man Made』は432Hzという「ヒーリング周波数」にチューニングされた作品として話題を呼び、BBCの「Sound of 2021」で4位に選出されるなど高い評価を獲得しました。
スモーキーで催眠的なボーカルとスピリチュアルなメッセージ、そして強い個性を放つビジュアルを兼ね備えた彼女の表現は、UKネオソウルシーンにおいて独自の立ち位置を築いています。
内省的で霊性を感じさせる歌詞世界に惹かれる方には、ぜひチェックしていただきたいアーティストですよ!
Wall Of GlassLiam Gallagher

90年代ブリットポップを代表するバンド、オアシスのフロントマンとして世界的な名声を獲得したリアム・ギャラガーさん。
1991年にバンドのボーカルとして加入し、1994年のデビュー・アルバム『Definitely Maybe』が当時の英国史上最速セールスを記録、続く『(What’s the Story) Morning Glory?』とともにブリットポップ時代を決定づけました。
BRIT Awardsでの6冠をはじめ、NME Awards 17冠、Q Awards 9冠など圧倒的な受賞歴を誇り、2010年には「史上最高のフロントマン」に選出されています。
オアシス解散後も、2017年からのソロ活動ではアルバム5作連続で全英1位を獲得し、完全復活を果たしていたことも記憶に新しいですね。
2025年にはついにオアシス再結成ツアーが実現し、マンチェスターでの5デイズ公演には毎晩8万人が詰めかけるなど、ロック・アイコンとしての存在感を見せつけています。
ブリティッシュ・ロックの王道を愛する方には、ぜひ聴いていただきたいアーティストですね!
fatherJim Legxacy

2019年から活動を始めた南東ロンドン出身のラッパー/シンガー・ソングライター、ジム・レガシーさん。
UKラップを軸にしながら、ローファイ、エモ、オルタナロック、R&B、アフロビーツを自在に横断するジャンルレスなサウンドが持ち味です。
2023年のミックステープ『Homeless N*gga Pop Music』でインディシーンから評価を高め、翌年にはXL Recordingsと契約。
2025年にリリースしたミックステープ『Black British Music』は全英31位を記録し、ブラック・ブリティッシュとしてのアイデンティティを刻み込んだ作品として高く評価されています。
ほぼすべての楽曲をセルフプロデュースし、サンプリングやコラージュ感覚で多様な音を縫い合わせる手法は、アートスクールで学んだデザインの経験が活きているのだとか。
家族の喪失や自身のホームレス経験といった重いテーマを抱えながらも、ポップで実験的な音楽へと昇華させる彼の作品は、新しい表現を求める方にこそ聴いてほしいですね。







