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【2025】イギリスの人気アーティスト、オススメのシンガーソングライター

イギリスのミュージシャンが作り出す音楽は、不思議と日本人の耳と心にフィットするものが多いですよね。

どこか湿り気を帯びた歌声やメロディ、内省的な歌詞、耽美的な雰囲気など……デビュー初期は本国よりも高い人気と知名度を誇ったクイーンなどの例に挙げるまでもなく、UKロックと日本人の愛称は抜群と断言してもいいのではないでしょうか。

今回は、日本とは同じ島国で共通点も多いイギリスが生んだ人気のアーティストやシンガーソングライターをピックアップ、今を時めく若手を中心として伝説的なベテランも含めて時代を問わず幅広いラインアップでお届けします。

あなたのお好きな邦楽のアーティストに影響源を知るきっかけとなるかも?

ぜひご覧ください!

【2025】イギリスの人気アーティスト、オススメのシンガーソングライター(1〜20)

Black MascaraRAYE

RAYE – Black Mascara. (Official Music Video)
Black MascaraRAYE

イギリス出身のシンガーソングライター、レイさんは、ネオソウルやR&Bの分野で活躍する新世代のアーティストです。

早くも14歳で楽曲を作り、その才能を発揮。

ビヨンセさんなど有名アーティストへの楽曲提供や、ジャックス・ジョーンズさんらとのコラボで注目を集めました。

しかし、大手レーベルとの契約問題で苦悩の時期も。

2023年2月、待望のデビューアルバム『My 21st century blues』をインディーズでリリースし、ついに本領発揮。

力強い歌声と繊細な歌詞で、自身の経験を赤裸々に綴った楽曲は、共感を呼んでいます。

音楽の本質を大切にする方におすすめのアーティストです。

MercyDuffy

ウェールズ出身のダフィーさんは、2000年代後半に登場したレトロ・ソウルの新世代を代表する歌姫です。

2008年にリリースされたデビュー・アルバム『Rockferry』は、英国アルバムチャート1位を獲得し、その年最も売れたアルバムとなりました。

グラミー賞最優秀ポップボーカルアルバム賞も受賞するなど、国際的な評価も高いアーティストです。

青い目をしたポップソウルの歌手として知られ、往年の名歌手ダスティ・スプリングフィールドさんとの比較も多いんです。

60年代のモータウン・サウンドを思わせるレトロな雰囲気と、力強くも繊細な歌声が魅力的で、クラシックな音楽を好む方にもおすすめですよ。

【2025】イギリスの人気アーティスト、オススメのシンガーソングライター(21〜40)

Back To BlackAmy Winehouse

素晴らしくソウルフルでハスキーな歌声を持ち、レトロなソウルやジャズ、R&Bを現代的に解釈したサウンドと、60年代的なビーハイブヘアも印象深い、本人の圧倒的な存在感で人気の歌姫となるも、27歳という音楽業界ではいわくつきとも言える年齢でこの世を去ってしまったエイミー・ワインハウスさん。

当時は、スキャンダラスな私生活が日本のお茶の間にまで知れ渡るほど話題を集めていたエイミーさんですが、2011年7月の死から10年近くが過ぎた今、あらためて彼女の残した音楽的な功績に目を向けていただきたいと願います。

アデルさんやダフィ―さんなど、60年代風のソウルなどから影響を受けた歌姫がデビューを果たした2000年代中盤以降の英国シーンにおいて、2003年にすでにデビューを果たしていたエイミー・ワインハウスさんは、先駆的な存在だったと言えるかもしれません。

生前に残したオリジナル・アルバムはたったの2枚ですが、その2枚の完成度の高さは折り紙付きで、いつ聴いても色あせるものではありません。

まずはデビュー・アルバム『Frank』とセカンド・アルバム『Back to Black』をどちらも聴いていただいて、その後未発表曲集『Lioness: Hidden Treasures』を聴くことをオススメします。

LaylaEric Clapton

「スローハンド」と呼ばれる、イギリスが世界に誇る最高のギタリストであり、シンガーソングライターとしても高い評価を受けるエリック・クラプトンさん。

イントロのリフがあまりにも有名な『Layla』辺りは、クラプトンさんを知らずとも聴いたことがあるという人がほとんどでしょう。

1960年代から始まったクラプトンさんの長く偉大な音楽キャリアをすべて把握するのは難しいですが、ソロとしてのキャリアをクラプトンさんがスタートさせたのは1970年代に入ってからです。

1960年代において、さまざまな伝説に残るバンドで活動したクラプトンさんは、アメリカに移住して1970年に初のソロ・アルバム『Eric Clapton』をリリースします。

同年、デレク・アンド・ザ・ドミノスとしてリリースしたのが、前述した『Layla』を収録した『いとしのレイラ』なのですね。

そんなロックの歴史の生き字引でもあるクラプトンさんの人生は決して順風満帆というわけではなく、多くのトラブルや悲劇、個人的な問題などにも悩まされながらも、素晴らしい音楽を生み出し続けているからこそ、偉大な存在としてリスペクトされ続けるのでしょう。

まずは有名曲が入ったベスト盤などを聴いていただいて、その後は多くのバンドで活躍した60年代のクラプトンさんのキャリアにもぜひ目を向けてみてくださいね!

HeroesDavid Bowie

一介のミュージシャンという枠内を軽々とこえて、文化的な影響力という意味でも突出した存在と言えるのがデヴィッド・ボウイさんです。

2016年の1月10日にボウイさんがこの世を去ったとき、音楽業界のみならずさまざまな分野から悲しみの声が上がったのも記憶に新しいですよね。

10代の頃から音楽活動を始めていたボウイさんは、1967年にソロ・デビューを果たしますが、実はなかなか売れずに商業的には苦戦を強いられていました。

名作映画『2001年宇宙の旅』をモチーフとしたセカンド・アルバム『スペイス・オディティ』で知名度を上げたボウイさんは、1972年には自身のペルソナである「ジギー・スターダスト」というキャラクターをテーマとしたコンセプチュアルなアルバムをリリースし、グラム・ロックの旗手として世界的なトップ・スターへと駆け上がります。

以降は、アメリカ時代やベルリン時代、80年代初頭における大胆なダンス・ポップ、ストレートなロックへの回帰など、時代と向き合いながら次々とスタイルを変え続け、亡くなる2日前に遺作となったアルバム『ブラックスター』がリリースされるなど、最後までアーティスト人生を全うした偉大な存在なのです。

ボウイさんは映画俳優としても有名な作品に出演しておりますし、彼のキャリアを知れば知るほど、音楽以外のカルチャーの知識も深まりますよ。

Boo’d UpElla Mai

現代イギリスのオルタナティブR&Bシーンの中でも、ジョルジャ・スミスさんらと並んで人気を集める存在が、イギリスはロンドン出身で1994年生まれのエラ・メイさんです。

ジャズ・ボーカリストの伝説、エラ・フィッツジェラルドさんからその名前が付けられたというエラ・メイさんは、12歳でロンドンからニューヨークに移り住んで、高校卒業後にイギリスに帰国したという経歴の持ち主。

イギリスで人気の高いオーディション番組「Xファクター」にグループの一員として出演するも、オーディションに落ちてそのまま解散してしまったそうです。

その後、2015年にSoundCloud上で公開した自主制作のEPが注目を集め、アメリカのレコード・レーベルと契約を果たします。

3枚目のEP『Ready』に収録されていた楽曲『Boo’d Up』が人気となり、2018年にはMVが公開され、アメリカのビルボード・チャートで最高5位という大ヒットを記録、内外で大絶賛を浴びました。

90年代的な空気感をまとったメロウな雰囲気ながらも、しっかりと2010年代後半のリアルが詰まった見事な楽曲は、そのまま彼女の代名詞となりました。

満を持してリリースされたデビュー・アルバム『Ella Mai』も期待を裏切らない素晴らしい作品となっています。

本国イギリスよりアメリカで受けている、というのもなんとなくわかる音ですね。