RAG MusicHit Song
素敵なヒットソング
search

60年代バンドの革新的サウンドと歴史を彩る名曲を探る

1960年代は、音楽史に輝く革新的なサウンドの黄金期でした。

ザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズを筆頭に、ビーチ・ボーイズ、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルなど、伝説的なバンドの名曲が次々と生まれました。

実験的なサイケデリックサウンドから、社会への問題提起を込めたプロテストソングまで、音楽表現の可能性が大きく広がったこの時代。

今なお色褪せることのない珠玉の名曲の数々を、その時代背景とともにご紹介します。

60年代バンドの革新的サウンドと歴史を彩る名曲を探る(21〜30)

Jumpin’ Jack FlashThe Rolling Stones

The Rolling Stones – Jumpin’ Jack Flash (Official Lyric Video)
Jumpin’ Jack FlashThe Rolling Stones

1962年の本格的な始動から実に60年以上、一度も解散せずに現役のバンドとして活動を続ける世界最高峰のロックバンド、ザ・ローリン・ストーンズ。

2023年のオリジナルアルバム『Hackney Diamonds』が第67回グラミー賞における最優秀ロックアルバム賞を受賞したことも記憶に新しいストーンズですが、代表曲の一つである1968年に発表された名曲『Jumpin’ Jack Flash』が『ジョジョの奇妙な冒険』の第六部「ストーンオーシャン」においてラング・ラングラーが用いるスタンドの名前として引用されていますよ。

軽快なリフがかっこいいストレートなロックナンバーですから、ぜひ聴いてみてください!

Dazed and ConfusedLed Zeppelin

Led Zeppelin – Dazed And Confused (Official Audio)
Dazed and ConfusedLed Zeppelin

ヤードバーズの晩年を率いていたジミー・ペイジが、スタジオ・ミュージシャンのジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムとロバート・プラントという2人の無名の若手を得て、ブルースを超えた未知の音楽を作ろうと画策したのがレッド・ツェッペリンです。

わずか9日間で録音された1stアルバムの中で、一際妖しく光るのが、アメリカン・フォークを改作したこの曲で、不穏なベースラインと人々の叫びのように響き重なるギター、鬼気迫るドラミングと高音域のボーカルという4人の個性が拮抗した凄まじい一曲に仕上がっています。

Fun, Fun, FunThe Beach Boys

アメリカの音楽史における最も偉大なグループの一つ、ザ・ビーチ・ボーイズ。

歴史的な傑作『Pet Sounds』に至る以前、1964年に発表されたアルバム『Shut Down Vol.2』に収録されている『Fun Fun Fun』は、カリフォルニアの若者たちを無邪気に描いた初期のサーフロック風のサウンドとキャッチーなメロディとコーラス、豊かなハーモニーといった初期の音楽性を代表する楽曲として現在も高い人気を誇る名曲です。

『ジョジョの奇妙な冒険』の第8部「ジョジョリオン」において、笹目桜二郎のスタンド名として引用されていますね。

A Whiter Shade Of PaleProcol Harum

PROCOL HARUM – A Whiter Shade Of Pale – promo film #1 (Official Video)
A Whiter Shade Of PaleProcol Harum

1960年代の革新的なサウンドを象徴する名曲が、英国のプログレッシブ・ロックバンド、プロコル・ハルムから1967年5月に生まれました。

バロック音楽の要素を見事に取り入れたメロディは、ヨハン・セバスチャン・バッハの『管弦楽組曲第3番』からインスピレーションを得ており、幻想的なオルガンの旋律が印象的です。

抽象的で詩的な歌詞世界も相まって、本作は英国シングルチャートで6週連続1位を獲得。

のちに1977年のブリット・アワードでは、クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』と並んで25年間の最優秀英国ポップ・シングルに選ばれました。

クラシックとロックの融合という新たな音楽の可能性を切り開いた傑作で、静かな夜にじっくりと聴きたい一曲です。

Summer in the CityThe Lovin’ Spoonful

1960年代を代表するアメリカのフォークロックバンド、ザ・ラヴィン・スプーンフルが生み出した都会のサウンドスケープは、今なお色褪せない輝きを放っています。

1966年7月に公開された本作は、都市の喧騒を象徴する車のクラクションや削岩機の音を巧みに織り込んだ革新的なアレンジで、ビルボードチャートで3週連続1位を獲得。

アルバム『Hums of the Lovin’ Spoonful』に収録された本作は、暑い夏の街の情景を鮮やかに描き出しています。

ハードなロックサウンドとオルガンが織りなす疾走感あふれるメロディは、1995年の映画『ダイ・ハード3』のオープニングシーンでも使用され、夏の暑さと活気を感じさせる一曲として親しまれています。

Hesitation BluesHOLY MODAL ROUNDERS

60年代を代表する傑作といえば、この曲!

1964年にリリースされた、ザ・ホリー・モダル・ラウンダーズのデビューアルバムに収録されているんです。

伝統的なメロディーをベースに、サイケデリックな要素を取り入れた斬新な作品。

アルバム『The Holy Modal Rounders』は、サミュエル・チャーターズさんがプロデュースを手がけました。

「サイケデリック」という言葉をポピュラー音楽で初めて使用したことでも有名な本作。

主人公の躊躇いや不確かさを歌った歌詞が、当時の社会背景とリンクしていて、思わず聴き入ってしまいますよね。

フォークとロックの融合が絶妙な一曲、ぜひプレイリストに加えてみてはいかがでしょうか。

Monday MondayThe Mamas & The Papas

フォークロックの革新的なハーモニーで知られるアメリカのマママス&パパスが放つ、ビルボードチャートでグループ唯一の1位を記録した名曲です。

月曜日に去っていく恋人への想いを、複雑なボーカルワークで紡ぎ上げた本作は、心を掴んで離さない魅力的なメロディーと印象的なコーラスワークが特徴です。

1966年3月にリリースされ、アルバム『If You Can Believe Your Eyes and Ears』にも収録。

2010年の映画『The Other Guys』や2017年のESPN『Monday Night Football』でも使用されており、世代を超えて愛され続けています。

仕事や学校の始まりに気持ちを上向きにしたい時、また大切な人との別れを乗り越えたい時にお勧めの一曲です。