60年代バンドの革新的サウンドと歴史を彩る名曲を探る

Proud MaryCreedence Clearwater Revival

Creedence Clearwater Revival: Proud Mary

ジョン・フォガティを中心人物として、アメリカ南部の音楽のさまざまな要素を交えたロックンロールを創造したのがクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルです。

彼らの代表曲である「Proud Mary」は、発売同年に黒人シンガーのソロモン・バークにカバーされるなど黒人達にも愛されるソウルフルなナンバーで、南部の港町を思わせるようなご機嫌な雰囲気に満ちています。

California Dreamin’The Mamas & The Papas

The Mamas & the Papas – California Dreamin’

ベトナム反戦運動とヒッピー達が彩ったフラワー・ムーブメントの代表的な一曲。

男女4人のメンバーによるどこか懐かしいコーラス・ハーモニーは、激動の時代における理想郷への憧れが感じられ、戦争や社会から逃避する60年代の若者達の心情を表しています。

GloriaThem

Van Morrison – Gloria (live at the Hollywood Bowl, 2008)

現在はソロ・アーティストとして活躍するヴァン・モリソンが在籍したバンドの最大のヒット曲。

北アイルランドで活動しながらも、黒人のソウル、R&Bの要素を感じさせるサウンドで、ブルー・アイド・ソウル、ホワイトリズム＆ブルースなどと呼ばれて流行しました。

地に足の着いた重たいビートと白人とは思えないヴァン・モリソンのボーカルが印象的な名曲です。

Dear Mr.FantasyTraffic

TRAFFIC Dear Mr.Fantasy

スティーブ・ウィンウッドがスペンサー・デイヴィス・グループ脱退後に結成したバンドの処女作の収録曲。

60年代特有のサイケデリックな感覚と泥臭いブルース・ロックの感覚が同居しており、熱い演奏が展開されながらどこか浮遊感漂う雰囲気が癖になる楽曲です。

Joy of a ToySoft Machine

Joy of a Toy – The Soft Machine

イギリスで結成され、カンタベリー派プログレッシブ・ロックバンドと評されたソフト・マシーン。

ジャズとブルースの感覚とサイケデリックに音を歪ませたキーボードが絡み合って唯一無二の世界を形成しています。

アバンギャルドなだけではなく、どこかポップな感覚も持っており、さらりと聴けてしまうのも彼らの魅力です。

BoureeJethro Tull

Jethro Tull – Bourée

ジェスロ・タルは、ブルース・ロックにもかかわらずフルートを駆使して妖しげなサウンドを奏でるイアン・アンダーソンを中心とするバンド。

デビュー当時から他のブルース・バンドとは一線を画する異色さが売りでしたが、この曲はバッハの曲を下敷きに独自の世界を構築、ロックだけにとどまらず、ジャズや英国トラッドの風味も感じられます。

70年代に入り、バンドはプログレッシブ・ロックに音楽性を拡大していきますが、その萌芽が十分に感じられる名曲です。