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【2025】洋楽のワークソング。仕事にまつわる名曲まとめ

ワークソング、つまり「労働歌」とは農作業や工場労働など、仕事の現場で実際に歌われていた歌のことを指します。

畑を耕す手拍子に合わせた民謡や、工場の機械音に合わせて歌われた作業歌など、労働の歴史とともに受け継がれてきたのですね。

こちらの記事ではポピュラーミュージックシーンで生まれた「仕事」や「労働」をテーマにした洋楽の名ワークソングを新旧を問わず紹介しています。

さまざまな視点で仕事や労働者を歌った名曲の数々は、日々の仕事に向き合う私たちの心にきっと響くはずです。

【2025】洋楽のワークソング。仕事にまつわる名曲まとめ(1〜10)

Working Man BluesNEW!Merle Haggard

ベーカーズフィールド・サウンドの巨匠、マーリー・ハガードさんが1969年に放った珠玉のカントリー・ナンバーは、ブルーカラーの誇りと現実を鋭く歌い上げた労働者賛歌です。

9人の子どもと妻を支えるために働き続ける男の姿を、エレクトリック・ギターの鋭いリフとタイトなリズムに乗せて描いた本作は、Billboard Hot Country Songsで首位を獲得しハガードさんの通算7曲目のNo.1となりました。

ジェームズ・バートンさんによるチキン・ピッキングが印象的なイントロから、わずか2分33秒で労働者の矜持と疲弊を凝縮した構成は見事のひと言。

アルバム『A Portrait of Merle Haggard』に収録された本作は、今も「働く人びとのテーマ曲」として広く愛され続けています。

Manic MondayNEW!The Bangles

The Bangles – Manic Monday (Official Video)
Manic MondayNEW!The Bangles

Princeさんのペンによって書かれた楽曲を見事にアレンジして1986年に発表した、The Banglesによる月曜日の憂鬱を軽快に歌ったこちらの作品は、仕事に向かう朝の切実な想いを描いたワークソングの代表格といえるナンバーです。

日曜日の夢見心地から一転、月曜の現実に引き戻される主人公の姿は、働く誰もが共感できる普遍的なテーマですよね。

全米チャートで最高2位を記録した本作は、同時期にPrince自身の『Kiss』が1位を独占していたという皮肉な巡り合わせも興味深いエピソードです。

60年代コーラス・ポップを思わせるハーモニーと116拍/分のテンポで構成されたこの楽曲は、仕事前の気分転換や月曜の朝に聴きたくなる名曲として、今なおカバーされ続けています。

A Hard Day’s NightNEW!The Beatles

長時間労働に疲れ果てても、愛する人の顔を見ればすべてが報われる――そんな働く人々の心情を鮮やかに切り取った本作は、1964年7月に発売されたビートルズの代表曲のひとつです。

同年公開された同名映画のタイトルトラックとしても使われ、アルバムとシングルの両方で英米のチャートを制覇しました。

冒頭の印象的な12弦ギターのコードで始まり、軽快なリズムと明るいメロディーに乗せて「大変な一日の終わりに君に会えれば幸せ」という労働者の素直な喜びが歌われます。

疲れた体を癒してくれる存在への感謝を描いた本作は、日々仕事に向き合うすべての人の心に寄り添ってくれるナンバーではないでしょうか。

【2025】洋楽のワークソング。仕事にまつわる名曲まとめ(11〜20)

FactoryNEW!Bruce Springsteen

労働者階級の視点から仕事と家族を描き続けるブルース・スプリングスティーンさん。

1978年のアルバム『Darkness on the Edge of Town』に収録された本作は、工場で働く父親の姿を通して、厳しい肉体労働の現実と親子の絆を静かに見つめています。

早朝の工場のホイッスル、鉄の門、終わらない労働のルーチン。

スプリングスティーンさん自身の父親が工場労働者だった経験が反映されており、華やかさを排した抑制されたサウンドが、希望と挫折の狭間で生きる労働者たちのリアルな日常を描き出しています。

通勤前の朝や仕事終わりの帰り道に聴けば、日々の労働に向き合うすべての人の心に深く響くはずです。

The Working ManNEW!Creedence Clearwater Revival

1960年代から1970年代初頭にかけて活躍したスワンプ・ロックバンド、Creedence Clearwater Revivalの記念すべきデビューアルバム『Creedence Clearwater Revival』に収録された一曲。

本作は、ジョン・フォガティさんがバンドメンバーのプロになる前の経験をもとに書いた作品で、ガソリンスタンドやトラック運転手、清掃員として働いた日々がリアルに反映されています。

粗削りながらも力強いギター・リフと南部ルーツ・ロックのサウンドが、働く人々の日常と苦労を表現していますね。

1968年2月から4月にかけてサンフランシスコのライブハウスで毎週演奏され続けた、バンドにとっても思い入れ深い楽曲です。

プロを目指して下積み時代を過ごした経験がある方や、日々の労働に向き合う方の心に響くナンバーといえるでしょう。

Welcome To The Working WeekNEW!Elvis Costello

1970年代後半のパブロック・シーンからデビューしたエルヴィス・コステロさんが、1977年にリリースした記念すべきファーストアルバム『My Aim Is True』の冒頭を飾る楽曲です。

当時、コステロさんは音楽活動と並行してオフィスワークに従事する二足のわらじ生活を送っており、労働者階級の視点から特権的な立場にいる人々への皮肉を込めて書き上げました。

わずか1分22秒という短い尺の中に、パンクのエッジとポップなコーラスが同居し、「働く世界」へ放り込まれる現実を鋭く切り取っています。

ラフな演奏が即興性を生み、日々の仕事に追われる人々の心に響く一曲に仕上がっていますね。

毎週月曜の朝、これから仕事が始まるという瞬間に聴けば、皮肉めいた共感とともに気持ちを奮い立たせてくれるはずです。

Blue Collar Man (Long Nights)NEW!Styx

1970年代後半、プログレッシブ・ロックとアリーナ・ロックを融合させて人気を博したスティクスが、1978年に発売したアルバム『Pieces of Eight』に収録したハードロック・ナンバー。

ギタリストのトミー・ショウさんが、友人が鉄道会社を解雇された経験をもとに書き上げた本作は、夢を追い続ける労働者たちの心情を力強く歌い上げます。

ツアー中のサウンドチェックで偶然生まれたという重厚なギター・リフと、エネルギッシュなボーカルが織りなすストレートなロック・サウンドは、まさに働く人々への応援歌。

Billboard Hot 100で最高21位を記録し、現在もライブの定番曲として愛され続けている、仕事で疲れた時に聴きたい一曲です。