ワークソング、つまり「労働歌」とは農作業や工場労働など、仕事の現場で実際に歌われていた歌のことを指します。
畑を耕す手拍子に合わせた民謡や、工場の機械音に合わせて歌われた作業歌など、労働の歴史とともに受け継がれてきたのですね。
こちらの記事ではポピュラーミュージックシーンで生まれた「仕事」や「労働」をテーマにした洋楽の名ワークソングを新旧を問わず紹介しています。
さまざまな視点で仕事や労働者を歌った名曲の数々は、日々の仕事に向き合う私たちの心にきっと響くはずです。
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【2025】洋楽のワークソング。仕事にまつわる名曲まとめ(1〜10)
Working Man’s SongMorgan Wallen

2025年5月に公開されたアルバム『I’m the Problem』の収録曲として、モーガン・ウォレンさんが現代の労働者たちへと捧げた楽曲があります。
朝9時から夕方5時まで働いても報われない日々、終身刑のように重く感じられる毎日の労働……そんなブルーカラーの苦悩と葛藤を、荒々しいギターリフと力強いビートに乗せて歌い上げる本作は、まさに働く者たちへのアンセムです。
カントリーとロックを融合させたグリッティなサウンドは、ライブでも盛り上がること間違いなし。
日々の仕事に疲れを感じているすべての人に、ぜひ聴いてほしい一曲ですね。
9 to 5Dolly Parton

1980年に公開された映画の主題歌として制作されたこの楽曲は、働く女性たちの日常や思いを力強く歌い上げたワークソングの代表作です。
タイプライターのリズムを模したパーカッションが印象的で、ドリー・パートンさん自身のアクリル製の爪を打ち鳴らして音を作ったというエピソードも有名ですね。
カントリーとポップが融合したキャッチーなメロディに、オフィスで働く人々の葛藤や希望がこめられています。
1981年2月にはBillboard Hot 100で1位を獲得し、グラミー賞でも「最優秀カントリー・ソング」を含む複数部門で栄冠に輝きました。
毎日の通勤や仕事前に聴けば、きっと前向きな気持ちになれるはずです。
Work SongHozier

愛する人のために這ってでも帰りたい──疲弊した身体を引きずりながらも、ただひたすら愛しい人の元へ還ることを願う祈りのような楽曲。
アイルランド出身のホジアさんが2014年のデビューアルバム『Hozier』に収めた本作は、ブルース、ソウル、ゴスペルの要素を織り交ぜ、教会風の手拍子やうなるようなヴォーカルが印象的な仕上がりです。
2015年3月にシングルとしてリリースされ、米国で3倍プラチナ認定を受けるなど高い評価を得ました。
墓も身体を抑えられないという歌詞は伝統ゴスペルの影響を受けており、労働による燃え尽きや喪失感の中で愛が死をも超えるという救済のメッセージが胸を打ちます。
仕事に疲れたとき、大切な人の存在に支えられている方にこそ響く一曲でしょう。
She Works Hard for the MoneyDonna Summer

「ディスコの女王」として知られるドナ・サマーさんが、1983年にリリースしたシングル曲です。
同名のアルバム『She Works Hard for the Money』からのリード曲として発売され、Billboard Hot 100で最高3位、R&Bチャートでは3週連続1位を記録する大ヒットとなりました。
レストランのトイレで疲れ切った清掃係の女性を見かけたことから着想を得たこの楽曲は、毎日懸命に働く女性たちへの応援歌として制作されました。
力強いドラムビートとシンセサイザー、ホーンセクションが織りなすサウンドに乗せて、労働者への敬意と尊重を訴えかけるメッセージが心に響きます。
日々仕事に奮闘するすべての人々の背中を押してくれる、勇気づけられる一曲です。
Workin’ For A Livin’Huey Lewis & The News

1982年にリリースされたアルバム『Picture This』に収録された本作は、働く人々のリアルな姿を描いたロックナンバーです。
バスボーイやバーテンダー、整備士といったさまざまな職業を列挙しながら、「なんとか生きるために働いている」という労働者の日常が力強く歌われます。
ヒューイ・ルイスさん自身がトラック運転手として働いていた経験をもとに書かれた楽曲で、ハーモニカとオルガンが印象的なバンドサウンドが、働く人々の憂鬱と諦観をポップに表現しています。
1988年公開の映画『Big』でも使用され、毎日の仕事に向き合うすべての人の心に響くアンセムとして愛され続けています。
UnderdogAlicia Keys

2020年1月にリリースされた7thアルバム『ALICIA』からのシングルで、エド・シーランさんらとの共作によるポップ寄りのR&Bナンバーです。
社会の片隅で懸命に働く人々、移民労働者や母子家庭など、日の当たらない場所で頑張る「アンダードッグ」たちへ贈るエールソングで、ピアノを軸にしたシンプルな構成ながら「自分の声を見つけ、力を認め、逆境を乗り越える」というメッセージが心に響きます。
ミュージックビデオでは経済的困難を抱えながら働く普通の人々の姿が映し出され、本作のテーマを視覚的にも伝えています。
2020年1月のグラミー賞でブリタニー・ハワードさんを迎えてパフォーマンスされ、その後プラチナ認定を獲得。
毎日仕事と向き合う私たちに、どんな立場であれ誇りを持って歩んでいこうと勇気をくれる作品です。
Manic MondayThe Bangles

Princeさんのペンによって書かれた楽曲を見事にアレンジして1986年に発表した、The Banglesによる月曜日の憂鬱を軽快に歌ったこちらの作品は、仕事に向かう朝の切実な想いを描いたワークソングの代表格といえるナンバーです。
日曜日の夢見心地から一転、月曜の現実に引き戻される主人公の姿は、働く誰もが共感できる普遍的なテーマですよね。
全米チャートで最高2位を記録した本作は、同時期にPrince自身の『Kiss』が1位を独占していたという皮肉な巡り合わせも興味深いエピソードです。
60年代コーラス・ポップを思わせるハーモニーと116拍/分のテンポで構成されたこの楽曲は、仕事前の気分転換や月曜の朝に聴きたくなる名曲として、今なおカバーされ続けています。






