80年代の邦楽ガールズバンド。~有名どころからマイナーまで
その名の通り女性だけで構成されたガールズバンドは、今や世界中で人気となった存在も多く、ここ日本においてもメジャーからインディーズにいたるまで、さまざまなタイプのバンドが活躍していますよね。
邦楽の歴史のおけるガールズバンドは、1970年代後半から1980年代前半にかけてデビューしたバンドたちがその道を切り開き、バンドブーム全盛期の80年代中盤にはヒットチャートを席巻するバンドも登場、ガールズバンドのブームが巻き起こりました。
今回は、邦楽ガールズバンドの歴史を語る上で外せない80年代のバンドをピックアップ、有名どころから知る人ぞ知るバンドまでをご紹介します!
- 1980年代に活躍したバンドの名曲&ヒットソング特集
- 【80年代洋楽】ガールズバンドのデビュー曲まとめ
- 80年代の邦楽ガールズバンドのデビュー曲
- 邦楽のおすすめ女性ボーカルバンド
- 90年代のガールズバンド。邦楽の人気バンド
- 80年代の女性シンガーソングライター・人気曲ランキング【2025】
- 懐かしくて新鮮!?1970年代、80年代の懐かしの邦楽ロックの名曲
- ガールズバンドの元気ソング。おすすめの名曲、人気曲
- ガールズバンドの切ない曲。おすすめの名曲、人気曲
- 昭和のかっこいい曲。色気や情熱、渋さが光る昭和の名曲
- 2000年代に活躍した女性ボーカルバンド【ガールズロック】
- 80年代のCMソング。これまでCMで使用された80年代邦楽まとめ
- 人気の女性ボーカルバンド【2025】
- 80年代の邦楽ロックバンドのデビュー曲
もくじ
- 80年代の邦楽ガールズバンド。~有名どころからマイナーまで
- 時折の色彩 Foolish GoerZELDA
- 限界LOVERSSHOW-YA
- スペシャル・ボーイフレンドGO-BANG’S
- きらいDAIきらいタンゴ・ヨーロッパ
- リンスPapaya Paranoia
- ロケットにのって少年ナイフ
- もっと自由に!’89THE NEWS
- Holy! Holy!Bárbara
- DiamondsPRINCESS PRINCESS
- DANGER ZONEPINK JAGUAR
- 笑いっぱなしの島メスカリン・ドライヴ
- GET A CHANCENORMA JEAN
- RAP OUT!RAP
- (I’m Sorry Mama) I’m a Wild OneThe 5.6.7.8’s
- ばなな3F=C
- 夕なぎNav Katze
- スパイラルダンスいんど猫
- かなしくてZELDA
- Dance!!Reg-Wink
- 島の生活サボテン
- PACHINKO赤痢
- 嘘月水玉消防団
- 太陽をつれてVELVET PΛW
- P.S. I LOVE YOUPINK SAPPHIRE
- COLDSWEATTHE NEWS
- ONE STEPPEARL
- ジュリアンPRINCESS PRINCESS
- 乙女の祈りはダッダッダッ!水玉消防団
- 無敵のビーナスGO-BANG’S
- PSY・Sspinning DEE-DEE
- 負けるもんかBARBEE BOYS
- フレンズREBECCA
- 今夜もきめようぴかぴか
- ナースTHE NURSE
- ウエディングベルSuger
- にちようびJITTERIN’JINN
- ジェニーはご機嫌ななめジューシィ・フルーツ
- 探してるのにぃFAIRCHILD
- 肉屋のようにヤプーズ
- BELIEVE IN LOVELINDBERG
- 愛は心の仕事ですラ・ムー
- 雨にヌレてもいーやマサ子さん
- ピラニアBOYキャ→
- 黒人と私アマリリス
- Boy BoyOXZ
80年代の邦楽ガールズバンド。~有名どころからマイナーまで(41〜60)
愛は心の仕事ですラ・ムー

もともとは映画「パンツの穴」のヒロインとして、そしてデビュー曲「青春のいじわる」の大ヒットとともに、全国をかけぬけて、どこの学校にも毎日居たかのような存在感すらあった菊地桃子。
同じレコード会社なのか事務所の方針なのか、あのとつとつと語るような優しいお姉さんタイプの語り口のまま、ロックバンドに移行しました。
これは日本国中を震撼させた事件でもありお笑いのネタや、番組の合いの手に「あ・い・は」などとつぶやかれるほど。
そんな時代を代表する楽曲をどうぞ。
雨にヌレてもいーやマサ子さん

一大ブームをまきおこした『三宅裕司のいかすバンド天国』に出場したガールズバンドの一つがこちらのマサ子さんです。
伝説のバンドといわれたマサ子さんは、マユタンと姉のサブリナの姉妹ボーカルユニットとして1986年に結成され、1989年より6人組のガールズバンドとなりました。
不思議キャラの姉妹で、リーダーはぬいぐるみというバンドでした。
メンバーには大正琴もいたという、異色の組み合わせでした。
姉の死去により、活動は終わってしまいましたが、マユタンはCMナレーション、イラストレーター、声優として今も活動しています。
ピラニアBOYキャ→

80年代インディーズパンクバンドの代表的存在だったガールズバンド、キャ→。
1983年に結成され、メンバーの入れ替わりがありましたが、当初はボーカルの純子さん、ギターのマコさん、ベースのエリさん、ドラムのうめさんからなる4人組でした。
ガールズバンドのパイオニアであるZELDAの影響を受けたと思われる、シンプルなパンクサウンドに思わず体が揺れますね。
代表作の『ピラニアBOY』はキャッチーで親しみやすいキュートさも魅力的です!
黒人と私アマリリス

京都で結成されたバンド、アマリリス。
勢いあふれるパンクサウンド、ゾクッとしちゃいそうなカルト的な世界観、そしてゆるさがいい感じに絡み合った雰囲気が特徴です。
あらゆるジャンルで呼ばれた作風とさまざまな対バンでまさに変幻自在、縦横無尽な活躍。
地下アイドルとしても活動していたリーダー、アリスセイラーさんのシャウトの迫力も印象的ですね。
現在では月に一度、喫茶店を開いているそうですよ。
アーティストとしての活動も続けられていてすさまじいです。
Boy BoyOXZ

3ピースのガールズバンドといえば少年ナイフですが、同時期にトリオで活動するバンドが存在していました。
1981年に結成されたOXZは、大阪と京都を拠点として活躍したポストパンク・バンドです。
少年ナイフとは真逆のアングラ感とダウナーな世界観が特徴で、プリミティブな演奏は技術的にはつたないのも事実ではありますが、同時代のポジパンにも通じるダークな音と独特の詩情を感じさせる歌詞が実に魅力的でカッコいい。
とくに洋楽ファンの方々には、彼女たちのようなガールズバンドが1980年代に存在していた、という事実だけでも知っていただきたいところ。
2020年2月には、老舗の米インディーズ・レーベルCAPTURED TRACKSより、彼女たちの8年間の軌跡を収めた『ALONG AGO: 1981-1989』がリリースされています!
おわりに
J-POP史に残る名曲を生んだバンドにせよ、地下シーンで活動を続けたバンドにせよ、本稿で紹介した彼女たちの努力と活躍があればこそ、現代の邦楽シーンにおけるガールズバンドの立ち位置が確立されたといっても過言ではありません。
とくにマイナーなバンドについては名前すら知らなかった、という方も多いのではないでしょうか。
今回の記事を足掛かりとして、ぜひガールズバンドの歴史を掘り下げてみてくださいね。