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【初級】初めての練習曲はコレ!大人のピアノ初心者におすすめの定番練習曲

ピアノ初心者にとって、悩みの種となる「練習曲選び」。

特に、大人になってから独学で始められる場合、どのような曲を選べば練習を楽しくスムーズに進められるだろうかと悩まれることも多いでしょう。

独学でピアノを学ぶ場合、特定の曲に絞って集中的に練習する方法と、さまざまなテクニック要素が含まれた曲をバランスよく練習し、ピアノの弾き方や楽譜の読み方を基礎から学ぶ方法が考えられます。

本記事では、基礎力も身につけていきたい後者の方に向けて、おすすめの練習曲をご紹介します!

クラシックからポピュラーなものまで、幅広く選曲していますので、ぜひ興味が湧いた曲から練習してみてくださいね。

【初級】初めての練習曲はコレ!大人のピアノ初心者におすすめの定番練習曲(41〜50)

勇敢な兵士Cornelius Gurlitt

勇敢な兵士/グルリット Wilder Soldat/C.Gurlitt【ピアノ発表会おすすめ】
勇敢な兵士Cornelius Gurlitt

少年の心をくすぐる行進曲風の力強いリズムは、聴いていると元気がいっぱいになれる作品です。

アルバム『こどものためのアルバム』に収録された本作は、明快なメロディーと一定のリズムを刻む左手の伴奏が特徴的で、聴く人の心をつかんで離しません。

舞台映えする響きとどもに、演奏する楽しさも十分に味わえます。

右手のメロディーがドラマチックに展開し、左手のリズムがしっかりと支える構成は、練習にも最適な1曲。

かっこよさと楽しさを兼ね備えた本作は、ピアノを学ぶ男の子たちにぴったりの作品といえるでしょう。

フランス組曲 第2番 BWV 813 クーラントJ.S.Bach

Bach French Suite No.2 “Courante” (take 4) P. Barton, FEURICH 133 piano
フランス組曲 第2番 BWV 813 クーラントJ.S.Bach

フランス組曲のなかでも舞曲らしい魅力がつまったこの楽曲は、3拍子の優雅なリズムと流れるような旋律が印象的です。

1722年から1725年の間に作曲されたバロック音楽の傑作で、フランス風とイタリア風の舞曲スタイルを融合させた洗練された作品となっています。

歌詞はありませんが、楽曲そのものが語りかけるような表現力が豊かな旋律によって、宮廷での優雅な舞踏の情景が浮かび上がります。

ゆったりとしたテンポながらも複雑なリズムが織り込まれているため、演奏技術と音楽理論の習得を目指す方や、バロック音楽の魅力を味わいたい方におすすめです。

教育目的で作曲された本作は、弾きやすさと芸術性を兼ね備えた一曲です。

フランス組曲 第2番 BWV 813 メヌエットⅡJ.S.Bach

J.S. Bach: French Suite No. 2 in C Minor, BWV 813: VI. Menuet II (BWV 813a)
フランス組曲 第2番 BWV 813 メヌエットⅡJ.S.Bach

バロック音楽の美しさが詰まったフランス組曲の中の優雅な舞曲です。

1722年頃に作曲されたハ短調の調性が持つ厳粛さとメヌエット特有の品格があるリズムが見事に融合していて、バッハが築き上げたポリフォニーの世界を存分に味わえます。

技術的な難易度が比較的控えめなため、バロック音楽に挑戦してみたい方や装飾音の表現を学びたい方には絶好の教材となるでしょう。

本作はABA形式で構成されていて、演奏者の解釈やフレージングの工夫によって多彩な表情を見せてくれます。

チェンバロで書かれた原曲をピアノで弾く際の音色の探求も楽しめますよ!

ダヴィッド同盟舞曲集 第18曲 Non presto ハ長調 速くなくRobert Schumann

『Davidsbündlertänze』の最終曲にある静謐な小品は、ロベルト・シューマンの詩情があふれる世界に誘います。

「速くなく」という指示通り、穏やかに流れるメロディと優しいハーモニーが心を落ち着かせるような温かみを感じさせます。

1838年1月に初版が出版された作品の中でも、特に内省的な雰囲気が漂い、シューマンの繊細な感性が表れています。

穏やかな終止を迎える本作は、入門レベルのピアノ学習者にも取り組みやすい曲で、ロマン派の情感を手軽に味わえる魅力があります。

ゆったりとしたテンポで演奏することで、シューマン独特の詩的表現を楽しめるでしょう。

朝の歌 第1曲 Im ruhigen TempoRobert Schumann

Jörg Demus plays Schumann Morning Songs Op.133 – No.1
朝の歌 第1曲 Im ruhigen TempoRobert Schumann

穏やかなテンポで始まるこの曲は、ロベルト・シューマンの晩年である1853年10月に作曲されたピアノ独奏曲集『朝の歌』の冒頭を飾る作品です。

静謐で内省的な雰囲気が漂い、コラールのような主題と透明感があるテクスチャーが特徴的。

不協和音が織り交ぜられながらも、D長調の温かな響きが心に染み入ります。

終盤では主旋律がストレッタとして現れ、深みと緊張感を生み出しています。

初心者の方でも無理なく取り組める難易度で、朝の静けさや希望を表現したい方におすすめ。

シューマンらしい詩的な世界観と、豊かな感情表現を味わいながら、ゆったりと弾いてみてはいかがでしょうか。

無言歌集 第1巻 Op.19 第4曲 ないしょの話Felix Mendelssohn

Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.19 No.4 in A Major
無言歌集 第1巻 Op.19 第4曲 ないしょの話Felix Mendelssohn

穏やかで優雅な旋律が心に染み入る優しい小品です。

1830年に書かれたこの楽曲は、メロディーが歌うように流れていき、まるで誰かに密かな思いを語りかけているような印象を受けます。

本作は楽譜が読める程度の演奏スキルがあれば十分に取り組める作品で、左手のシンプルな伴奏と右手の表情が豊かな旋律で構成されています。

ゆっくりとしたテンポで物語を紡ぐような雰囲気が魅力的で、歌詞がないにもかかわらず豊かな感情表現が込められています。

ロマン派音楽の優美さを味わいたい方や、表現力を磨きたい方におすすめの一曲です。

穏やかな時間の流れを楽しみながら、じっくりと練習に取り組んでみてはいかがでしょうか。

『謝肉祭』Op.9 第2曲 ピエロRobert Schumann

Schumann. Carnaval Op. 9. 2. Pierrot. Partitura. Audición.
『謝肉祭』Op.9 第2曲 ピエロRobert Schumann

作品集『謝肉祭』から、ロベルト・シューマンが道化師ピエロを表現した小品をご紹介します。

内向的で哀愁を帯びた雰囲気が印象的な本作は、単調なリズムと突然の跳躍的な動きが特徴です。

変ホ長調でわずか2分程度の小品ながら、ペダルを効果的に使った音響効果により、ピエロの繊細な心情が静かに描かれています。

シューマンは1834年から1835年にかけてこの組曲を作曲しており、当時の恋愛関係や内面世界を曲に反映させました。

ピアノを始めたばかりの方や、短い曲から挑戦したい方におすすめです。

難しいテクニックを必要としないため、しっかりと表現力を意識して弾けば、ロマン派音楽の魅力を存分に味わえる一曲です。