ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤
ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。
いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。
今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。
初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!
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ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(81〜90)
Spider in my stewBuster Benton

バスター・ベントンと言えばこの曲。
御大ウイリー・ディクソンがプロデュースしたデビュー作収録。
場末のバーにぴったりないなたいドロドロのスローブルースで、彼の特徴であるゴスペル仕込みのパワフルなダミ声と粘り気のあるギターが余す処なく聴ける名曲です。
Sweet Love and Evil WomenJohnny Winter

イギリスのホワイトブルースの代表格がエリック・クラプトンとすれば、本国アメリカの白人ブルースの代表がジョニー・ウインターです。
スライドギターもドブロも見事に弾きこなす彼が、マディ・ウォーターズのバンドと共演した曲がこれです。
Everything be alrightBig Mama Thornton

女性ブルースシンガーの第一人者ビッグママ・ソーントンの代表曲。
ハスキーでソウルフルなボーカルは「ブルース界のゴッドマザー」との称号がふさわしく、貫禄たっぷり。
あのロバート・プラントも彼女のファンだったとか。
Blues PowerEric Clapton

1970年にリリースされたアルバム「Eric Clapton Solo」に収録されている一曲です。
このアルバムは当時のエリック・クラプトンが心酔していたデュオ歌手のデラニー・ブラムレットをプロデューサに起用して制作された初のソロアバムでした。
The Sky Is CryingSonny Boy Williamson II

他の音楽ではあまり使われないのに、ブルースでは多用される楽器にハーモニカがあります。
ブルースで使われるハーモニカのうち、クロマチックでないものはブルースハープと呼ばれる事がありますが、その名手のひとりがソニー・ボーイ・ウイリアムソン2世です。
unlucky boyChicken Shack

60年代から活動するスタン・ウェッブ率いるチキン・シャックも英国ブルースバンドでは必ず語られる存在です。
サックスが効果的なこの曲はブルースをベースにしつつ、かなりロック寄りにアプローチしており、彼らの代表作といえます。
Fixing To Die BluesBuck White

Bukka White(ブッカホワイト)は、1909年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州アバディーン-ヒューストンの中間あたり出身のデルタブルースのギタリスト、シンガーで、通称「Bukka(ブッカ)」とも言われています。
B.B.キングの母親と従兄関係で、ナショナルストリングインストゥルメンツコーポレーション製のスティールギターを愛用、またピアノも時々、演奏していたという。
1930年にビクターレコードで最初のレコーディングをし、1939年前後に録音されたSheke’Em on Down”やPo’Boyが最もよく知られている曲とのこと。
また1962年にBob Dylanがホワイトの1940年リリースされたFixin’ to Die Bluesをカバーし、1963年にギタリストのJohn FaheyやED Densonによってホワイトが再発見されています。
その後もRobert Plant、G loveがカバーしており、Fixin’ to Die Bluesは、2012年にグラミーの殿堂賞の受賞曲リストに加えられています。
At lastEtta James

Etta James(エタジェイムス)は、1938年生まれ、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス出身の、力強いブルースヴォイスが特徴的なR&Bシンガーです。
ゴスペルの天才児として、L.A.の教会の聖歌隊で、わずか5歳の時にラジオで歌い、15歳で、ピーチズという女性トリオのオーディションを受け、ジョニーオーティスに注目され、1954年にL.A.のモダンレコードへ連れていき、レコーディングをし、The Wallflowerという曲が1955年のR&Bチャート第1位を獲得しました。
At Last、Tell mama、I’d Rather Be Blindのヒット曲で知られ、1993年にロックの殿堂入りを果たし、1994年にビリーホリデイに捧げる作品 Mystery Ladyをリリースし、グラミー賞を受賞しています。
2008年には、チェスレコードとブルースミュージシャンを描いた映画キャデラックレコードでビヨンセがジェイムス役を演じています。
Crazy BluesMamie Smith

Mamie Smith(メイミースミス)は、1883年生まれ、アメリカ・オハイオ州シンシナチ生まれ、ボードビル出身の女性シンガーで、ホーンを配したJazzバンドとともにツアーやレコーディングを行いました。
Crazy Bluesは、1920年にオーケーレベルで初録音し、ブルースを初めてレコーディングした黒人女性として、当時として驚異的なヒットも記録した曲です。
歴史的文化財として、グラミーホールオブフェイムにブルースの女王の称号を刻み、米国立国会図書館に音源が保存されています。
人種差別の真っ只中にあった時代にメイミーの活躍は、同じ女性や有色人種から大きな支持を得、その成功をきっかけに黒人女性シンガーをフィーチャーしたブルースの黄金時代もはじまります。
Good MorningMemphis Minnie

Memphis Minnie(メンフィスミニー)は、1897年生まれ、アメリカ・ルイジアナ州アルジャーズ出身の女性ブルースシンガー、ギタリストで、男性優位のブルース界で大スターの地位を確立しています。
幼い頃にミシシッピ州ウォーズでギター、バンジョーをマスターし、13歳の頃にメンフィスのストリートで歌い、メディスンショウやサーカスに加わり、南部を旅して回るようなりました。
1939年にMe and My Chaufferがヒットし、強烈な声や豪快なギターは聴き手を圧倒し、レコーディング曲は250曲以上にも及びます。
Good Morningは、1936年にシカゴで録音された曲です。
ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(91〜100)
Avalon BluesMississippi John Hurt

Mississippi John Hurt(ミシシッピージョンハート)は、1893年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州テオク出身のブルースシンガー、ギタリストで、9歳でギターを学び、1920年代に入るまでは、オールドタイム音楽を演奏して過ごし、オーケーレーベルに13曲を残しています。
その後、録音のチャンスに恵まれず、田舎で小作農として暮らしていたものの、1963年に再発見され70歳を過ぎてから第2の人生がスタートし、1960年代に再発見された伝説のブルースマンの中で最も愛された人物となりました。
Avalon Bluesは1928年にOkeh レーベルでレコーディングされた曲で、再発見されたきっかけの一つです。
Big Road BluesTommy Johnson

Tommy Johnson(トミージョンスン)は、1896年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州テリー出身のギタリスト、シンガーです。
戦前のジャクスンブルースの創始者の一人とされ、チャーリーパットンと共に並ぶ、ミシシッピ・デルタブルースにあげられる重要人物です。
1928年のメンフィスでビクターのフィールドレコーディングで8曲、1930年にパラマウントで6曲レコーディングしています。
ファルセットを使ったボーカルが個性的で、1928年のBig Road Bluesは代表曲であり、多くのブルースマンにカバーされています。
Blues PowerAlbert King

アルバート・キングさんは、独自のギタースタイルで3世代にわたるミュージシャンに影響を与えた伝説的なブルース・ギタリスト。
左利きながらも通常のギターを逆さまにして演奏する独特のスタイルで知られています。
1968年にリリースされた『Live Wire / Blues Power』は、サンフランシスコのフィルモア・オーディトリアムでのライブ録音。
エレクトリック・ブルースやソウル・ブルースの要素が強く、キングさんの感情豊かなギターソロが光ります。
白人ロックオーディエンスに自身の音楽を紹介するきっかけとなったこのアルバムは、ビルボード200で最高150位を記録。
ブルースファンはもちろん、ロック好きの方にもおすすめの1枚です。
Nobody Knows You When You’re Down And OutBessie Smith

Bessie Smith(ベッシースミス)は、1894年生まれ、アメリカ・テネシー州チャタヌーガ出身のブルースシンガーです。
10代の頃にボードビルのダンサーとしてスタートし、マ・レイニーに歌の素質を見抜かれ、巡業なども経験し、1923年に初のレコードDown Hearted Bluesをリリース、6ヶ月で78万枚のセールスを記録し、その後、ヒットレコードも続きました。
Nobody Knows You When You’re Down And Outも1923年にニューヨークでレコーディングされており、卓越したフレージングを聴かせています。
ベッシースミスは、ブルースの女帝という称号を得るほど成功し、クラシックブルース時代の最高のシンガーとされています。
Death Valley BluesBlack Cat Bones

英国ブルースの歴史を語るうえで外せない重要バンド。
ブルースを基調とし、ひきずるような重いリフと絡みつくようなギターのトーンはまさに「ヘヴィブルース」という印象。
アングラ的な雰囲気もあり、まさに70年代でないと出せない時代の空気感を濃厚に感じとれます。
On The Road AgainCanned Heat

米国ブルースバンドの代表格。
メンバー全員が実力者揃いで、正統派ブルースからブギー、ケイジャン、ハードロックなど「米国音楽」をすべてカヴァーする幅広い音楽性が特徴です。
過去には大物ブルースマンとの共演盤も多く録音しており、全盛期の主要メンバーが亡くなった現在もメンバーを変えて活動しています。
It’s all rightCanned Heat & John Lee Hooker

大御所ジョン・リー・フッカーと米国ブルースロックの雄キャンド・ヒートの競演作ですが、オリジナル盤でなく、アウトテイクとしてリリースされた曲。
ジョン・リーの唸りもバンドのグルーヴ感も最高で、このコラボの最高傑作でしょう!
Chicken Shack BluesChampion Jack Dupree

チャンピオン・ジャック・デュプリーもピアノでブルースを演奏しました。
のちのリズム・アンド・ブルースに繋がるようなアップテンポ・ナンバー「チキンシャック・ブルース」は、後にこの名をバンド名にするグループがあらわれるほどヒットしました。
Christo RedemptorCharley Musselwhite

ブルースの伝統を受け継ぎつつ、新しい音楽を探求し続けるチャーリー・マッスルホワイトさん。
1967年にリリースされたデビュー作『Stand Back! Here Comes Charley Musselwhite’s Southside Band』は、彼の音楽キャリアの礎を築いた重要なアルバムです。
シカゴ・ブルースやエレクトリック・ブルースなど、さまざまなブルーススタイルを特徴とし、マッスルホワイトさんの滑らかなハーモニカ演奏とハスキーなボーカルが魅力的。
白人ブルースバンドの最高傑作の一つとして高く評価され、ブルースとロックンロールの架け橋となりました。
ブルースファンはもちろん、ロック好きの方にもおすすめの一枚です。
Somebody Loan Me A DimeFenton Robinson

フェントン・ロビンソンさん、ご存じですか?
1935年生まれのブルース界の重鎮で、シカゴを中心に活躍したギタリスト兼シンガーです。
ジャズ風のギタープレイと深みのあるバリトンボイスが魅力的。
1974年にリリースされた『Somebody Loan Me A Dime』は、彼の代表作の一つ。
タイトル曲は映画『ブルース・ブラザーズ』でも使用されるなど、多くのアーティストにカバーされた名曲です。
ロビンソンさんの音楽は、ブルースの伝統を守りつつも、ジャズやソウルの要素を取り入れた独自のスタイル。
滑らかなギターと情感豊かなボーカルが織りなす音世界は、ブルース好きはもちろん、ロックファンの心も掴んでしまうはず!


