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ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤

ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。

いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。

今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。

初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!

ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(91〜100)

Stand Back! Here Comes Charley Musselwhite’s Southside Band

Christo RedemptorCharley Musselwhite

ブルースの伝統を受け継ぎつつ、新しい音楽を探求し続けるチャーリー・マッスルホワイトさん。

1967年にリリースされたデビュー作『Stand Back! Here Comes Charley Musselwhite’s Southside Band』は、彼の音楽キャリアの礎を築いた重要なアルバムです。

シカゴ・ブルースやエレクトリック・ブルースなど、さまざまなブルーススタイルを特徴とし、マッスルホワイトさんの滑らかなハーモニカ演奏とハスキーなボーカルが魅力的。

白人ブルースバンドの最高傑作の一つとして高く評価され、ブルースとロックンロールの架け橋となりました。

ブルースファンはもちろん、ロック好きの方にもおすすめの一枚です。

Somebody Loan Me A Dime

Somebody Loan Me A DimeFenton Robinson

Fenton Robinson – “Somebody Loan Me A Dime” (1974)
Somebody Loan Me A DimeFenton Robinson

フェントン・ロビンソンさん、ご存じですか?

1935年生まれのブルース界の重鎮で、シカゴを中心に活躍したギタリスト兼シンガーです。

ジャズ風のギタープレイと深みのあるバリトンボイスが魅力的。

1974年にリリースされた『Somebody Loan Me A Dime』は、彼の代表作の一つ。

タイトル曲は映画『ブルース・ブラザーズ』でも使用されるなど、多くのアーティストにカバーされた名曲です。

ロビンソンさんの音楽は、ブルースの伝統を守りつつも、ジャズやソウルの要素を取り入れた独自のスタイル。

滑らかなギターと情感豊かなボーカルが織りなす音世界は、ブルース好きはもちろん、ロックファンの心も掴んでしまうはず!

Super Session

Season of the WitchMike Bloomfield, Al Kooper and Stephen Still

Season of the Witch – Mike Bloomfield, Al Kooper, Steve Stills
Season of the WitchMike Bloomfield, Al Kooper and Stephen Still

マイク・ブルームフィールドさん、アル・クーパーさん、スティーヴン・スティルスさんという3人の大物ミュージシャンが集結して1968年にリリースしたアルバム『Super Session』。

ブルース・ロックの名盤として知られるこの作品は、即興演奏を中心に据えた斬新な試みでした。

収録曲「Season of the Witch」では、スティルスさんのワウワウギターとクーパーさんのオルガンが絶妙な掛け合いを披露。

ビルボードのアルバムチャートで12位を記録し、ゴールドディスクにも認定された本作は、ブルースの魂を受け継ぐ後世のミュージシャンたちにも大きな影響を与えています。

ロックファンの方にもおすすめの一枚です。

Straighten Up & Fly RightNat King Cole

1930年代からピアニストとして活動していたナット・キング・コールの人気曲です。

それまではピアノ演奏だけでしたが、1944年に歌手としてもこの「ストレイトン・アップ・アンド・フライ・ライト(Straighten Up and Fly Right)」をリリースし大ヒットしました。

こちらの楽曲は「ナット・キング・コールのすべて(THE EXTRAORDINARY & UNISSUED)」に収録されています。

Suger mamaPeter Green’s Fleetwood Mac

英国の白人ブルースギタリスト最高の名手といえば、ピーター・グリーン。

アップもスローも自在にプレイする彼の影響を受けたギタリストははかりしれません。

彼がリーダの初期FLEETWOOD MACも白人ブルースバンドの最高峰とおいえるバンドです。

All Of My Life (Official Music Video 1990)Phil Collins

イギリスのミュージシャン、フィル・コリンズによるムーディな名曲です。

80年代から90年代までバンド活動と共にソロ活動でも活躍しました。

中でもこの曲は89年にリリースされたアルバム「バット・シリアスリー」に収録されています。

Taj Mahal

Leaving TrunkTAJ MAHAL

ブルースの未来を切り開いた革新的なサウンドを、ぜひ体感してみてください!

1968年にデビューを飾ったTaj Mahalさんの自身初となるアルバム『Taj Mahal』は、従来のブルースに新しい息吹を吹き込んだ傑作です。

Blind Willie McTellやSleepy John Estesといった先人たちの楽曲を大胆にアレンジし、エレクトリックブルースやフォークブルースの要素を取り入れた斬新な音作りが話題を呼びました。

Jesse Ed DavisさんやRy Cooderさんといった実力派ギタリストの参加も、アルバムの魅力を一層引き立てています。

ブルースの伝統を重んじつつも、新しい表現を模索する姿勢は多くのミュージシャンに影響を与え、現代のブルースシーンの礎を築いたと言えるでしょう。