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ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤

ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。

いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。

今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。

初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!

ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(91〜100)

SomedayRobert Nighthawk

戦前はスライドギターを多用したアコースティック・ブルースを演奏していたロバート・ナイトホークですが、戦後にエレキ・ギターを用いたバンド・ブルースを演奏するようになり、これがブルースでのエレキ・ギターの最初の使用といわれています。

Taj Mahal

Leaving TrunkTAJ MAHAL

ブルースの未来を切り開いた革新的なサウンドを、ぜひ体感してみてください!

1968年にデビューを飾ったTaj Mahalさんの自身初となるアルバム『Taj Mahal』は、従来のブルースに新しい息吹を吹き込んだ傑作です。

Blind Willie McTellやSleepy John Estesといった先人たちの楽曲を大胆にアレンジし、エレクトリックブルースやフォークブルースの要素を取り入れた斬新な音作りが話題を呼びました。

Jesse Ed DavisさんやRy Cooderさんといった実力派ギタリストの参加も、アルバムの魅力を一層引き立てています。

ブルースの伝統を重んじつつも、新しい表現を模索する姿勢は多くのミュージシャンに影響を与え、現代のブルースシーンの礎を築いたと言えるでしょう。

I can’t quit you, babyWillie Dixon

元プロボクサーだった経歴もあるブルースシンガーのウィリー・ディクスン。

彼の作曲作品は多くのミュージシャンに取り上げられ、カバーされました。

こちらの名曲も、ウィリーが作曲し、オーティス・ラッシュによってレコーディングされた経歴があります。

こちらは「I Am the Bloues」に収録されています。

Fixing To Die BluesBuck White

Bukka White(ブッカホワイト)は、1909年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州アバディーン-ヒューストンの中間あたり出身のデルタブルースのギタリスト、シンガーで、通称「Bukka(ブッカ)」とも言われています。

B.B.キングの母親と従兄関係で、ナショナルストリングインストゥルメンツコーポレーション製のスティールギターを愛用、またピアノも時々、演奏していたという。

1930年にビクターレコードで最初のレコーディングをし、1939年前後に録音されたSheke’Em on Down”やPo’Boyが最もよく知られている曲とのこと。

また1962年にBob Dylanがホワイトの1940年リリースされたFixin’ to Die Bluesをカバーし、1963年にギタリストのJohn FaheyやED Densonによってホワイトが再発見されています。

その後もRobert Plant、G loveがカバーしており、Fixin’ to Die Bluesは、2012年にグラミーの殿堂賞の受賞曲リストに加えられています。

At lastEtta James

Etta James – Wallflower (Roll with me Henry)
At lastEtta James

Etta James(エタジェイムス)は、1938年生まれ、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス出身の、力強いブルースヴォイスが特徴的なR&Bシンガーです。

ゴスペルの天才児として、L.A.の教会の聖歌隊で、わずか5歳の時にラジオで歌い、15歳で、ピーチズという女性トリオのオーディションを受け、ジョニーオーティスに注目され、1954年にL.A.のモダンレコードへ連れていき、レコーディングをし、The Wallflowerという曲が1955年のR&Bチャート第1位を獲得しました。

At Last、Tell mama、I’d Rather Be Blindのヒット曲で知られ、1993年にロックの殿堂入りを果たし、1994年にビリーホリデイに捧げる作品 Mystery Ladyをリリースし、グラミー賞を受賞しています。

2008年には、チェスレコードとブルースミュージシャンを描いた映画キャデラックレコードでビヨンセがジェイムス役を演じています。

Crazy BluesMamie Smith

Mamie Smith(メイミースミス)は、1883年生まれ、アメリカ・オハイオ州シンシナチ生まれ、ボードビル出身の女性シンガーで、ホーンを配したJazzバンドとともにツアーやレコーディングを行いました。

Crazy Bluesは、1920年にオーケーレベルで初録音し、ブルースを初めてレコーディングした黒人女性として、当時として驚異的なヒットも記録した曲です。

歴史的文化財として、グラミーホールオブフェイムにブルースの女王の称号を刻み、米国立国会図書館に音源が保存されています。

人種差別の真っ只中にあった時代にメイミーの活躍は、同じ女性や有色人種から大きな支持を得、その成功をきっかけに黒人女性シンガーをフィーチャーしたブルースの黄金時代もはじまります。

Cross RoadRobert Johnson

Robert Johnson \ King Of The Delta Blues Singers Vol. I, 1961 [Full Album]
Cross RoadRobert Johnson

Robert Johnson(ロバートジョンソン)は、1911年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州ヘイズルハースト出身のアフリカ系アメリカ人の伝説的なブルース歌手です。

アコースティックギター一本で、ブルースの弾き語りをし、十字路の伝説をモチーフにしたクロスロード伝説としても知られており、アメリカ大陸中を渡り歩きました。

生涯に残したレコーディングは29曲だけで、27歳の若さでこの世を去っています。

1961年にKing of Delta Blues SingersがLPでコロンビアレコードよりリリースされ、再注目されました。

Love in VainやStop Breaking downは、ローリングストーンズがLet It Bread、メインストリートのならず者のアルバムでカバーしています。