ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤
ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。
いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。
今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。
初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!
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ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(81〜90)
unlucky boyChicken Shack

60年代から活動するスタン・ウェッブ率いるチキン・シャックも英国ブルースバンドでは必ず語られる存在です。
サックスが効果的なこの曲はブルースをベースにしつつ、かなりロック寄りにアプローチしており、彼らの代表作といえます。
Fixing To Die BluesBuck White

Bukka White(ブッカホワイト)は、1909年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州アバディーン-ヒューストンの中間あたり出身のデルタブルースのギタリスト、シンガーで、通称「Bukka(ブッカ)」とも言われています。
B.B.キングの母親と従兄関係で、ナショナルストリングインストゥルメンツコーポレーション製のスティールギターを愛用、またピアノも時々、演奏していたという。
1930年にビクターレコードで最初のレコーディングをし、1939年前後に録音されたSheke’Em on Down”やPo’Boyが最もよく知られている曲とのこと。
また1962年にBob Dylanがホワイトの1940年リリースされたFixin’ to Die Bluesをカバーし、1963年にギタリストのJohn FaheyやED Densonによってホワイトが再発見されています。
その後もRobert Plant、G loveがカバーしており、Fixin’ to Die Bluesは、2012年にグラミーの殿堂賞の受賞曲リストに加えられています。
SomedayRobert Nighthawk

戦前はスライドギターを多用したアコースティック・ブルースを演奏していたロバート・ナイトホークですが、戦後にエレキ・ギターを用いたバンド・ブルースを演奏するようになり、これがブルースでのエレキ・ギターの最初の使用といわれています。
Poor Boy Long Way from HomeBukka White

戦前のアコースティック・ブルースの中には、スライド・ギターの名プレイヤーが多数存在しますが、その代表格がブッカ・ホワイトです。
スライド・ギターは特殊なチューニングをする事がありますが、これが戦前ブルースの独特な響きにも繋がっています。
At lastEtta James

Etta James(エタジェイムス)は、1938年生まれ、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス出身の、力強いブルースヴォイスが特徴的なR&Bシンガーです。
ゴスペルの天才児として、L.A.の教会の聖歌隊で、わずか5歳の時にラジオで歌い、15歳で、ピーチズという女性トリオのオーディションを受け、ジョニーオーティスに注目され、1954年にL.A.のモダンレコードへ連れていき、レコーディングをし、The Wallflowerという曲が1955年のR&Bチャート第1位を獲得しました。
At Last、Tell mama、I’d Rather Be Blindのヒット曲で知られ、1993年にロックの殿堂入りを果たし、1994年にビリーホリデイに捧げる作品 Mystery Ladyをリリースし、グラミー賞を受賞しています。
2008年には、チェスレコードとブルースミュージシャンを描いた映画キャデラックレコードでビヨンセがジェイムス役を演じています。
Crazy BluesMamie Smith

Mamie Smith(メイミースミス)は、1883年生まれ、アメリカ・オハイオ州シンシナチ生まれ、ボードビル出身の女性シンガーで、ホーンを配したJazzバンドとともにツアーやレコーディングを行いました。
Crazy Bluesは、1920年にオーケーレベルで初録音し、ブルースを初めてレコーディングした黒人女性として、当時として驚異的なヒットも記録した曲です。
歴史的文化財として、グラミーホールオブフェイムにブルースの女王の称号を刻み、米国立国会図書館に音源が保存されています。
人種差別の真っ只中にあった時代にメイミーの活躍は、同じ女性や有色人種から大きな支持を得、その成功をきっかけに黒人女性シンガーをフィーチャーしたブルースの黄金時代もはじまります。
ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(91〜100)
Good MorningMemphis Minnie

Memphis Minnie(メンフィスミニー)は、1897年生まれ、アメリカ・ルイジアナ州アルジャーズ出身の女性ブルースシンガー、ギタリストで、男性優位のブルース界で大スターの地位を確立しています。
幼い頃にミシシッピ州ウォーズでギター、バンジョーをマスターし、13歳の頃にメンフィスのストリートで歌い、メディスンショウやサーカスに加わり、南部を旅して回るようなりました。
1939年にMe and My Chaufferがヒットし、強烈な声や豪快なギターは聴き手を圧倒し、レコーディング曲は250曲以上にも及びます。
Good Morningは、1936年にシカゴで録音された曲です。





