ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤
ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。
いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。
今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。
初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!
ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(21〜30)
Rats In My KitchenSleepy John Estes

しゃがれた声と落ち着いた演奏で、非常にレイドバックしたアコースティック・ブルースを聴かせるブルースマンが、スリーピー・ジョン・エステスです。
盲人が自分のご飯をネズミに食べられてしまうという詞のこの曲は、彼の代表曲のひとつです。
Baby, Please Don’t GoLightnin’ Hopkins

ライトニン・ホプキンスは今でも非常に人気の高いブルースマンです。
ある時期からエレクトリック・ギターを用いたバンド・ブルースも演奏しましたが、戦前はアコースティック・ブルースを演奏していました。
この曲は、ブルースの名曲のひとつです。
ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(31〜40)
Boom BoomJohn Lee Hooker

50年以上のキャリアを持ち、独特のリズム感覚でブギー・スタイルを確立した「キング・オブ・ブギー」の名を持つジョン・リー・フッカー。
後のロック、フォークにも多大な影響を与えたブルース界の巨人です。
代表曲としても有名なこの楽曲は同タイトルのアルバム「Boom Boom」に収録されています。
T’aint nobodys businessOtis Spann

ブルースピアノといえばこの人ですね。
マディ・ウォータースとの活動や他のブルースマンのバックでの演奏が有名ですがが、ソロでも素晴らしいブルースを聴かせる名手。
特にスローブルースの味わいは絶品で、素朴なボーカルも味があります。
Kind of blueMiles Davis

「ブルースは教えられて演奏するものじゃない。
気ままに演奏するんだ」という名言を残しているマイルス・デイビス。
ジャズトランペッターとしての領域に留まらない彼流のブルースを堪能することができます。
1959年にリリースされた同タイトルのアルバム「カインド・オブ・ブルー」より。
Dust My BroomElmore James

Elmore James(エルモアジェームズ)は、1918年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州リッチランド出身のブルースのギタリストです。
エレキギターによるボトルネック奏法というテクニックをメインとした野生的な音が特徴的であり、後のロックギタリストに大きな影響を与えています。
10代の頃からクリーンヘッド、ジョーウィリージェームスなどの名前で音楽活動をスタートし、ロバートジョンソンらと共演しています。
1951年にリリースされたDust My Bromがヒットし、ブルースロックのミュージシャンにカバーされてきています。
Boogie ChillenJohn Lee Hooker

John Lee Hooker(ジョンリーフッカー)は、1917年生まれ、ミシシッピ州クラークスデイル出身で、ブルースシンガー、ギタリストです。
独特なリズム感覚を持ったブギスタイルを確立し、King of Boogieともいわれています。
デルタで継父よりギターを習い、メンフィスでゴスペルの経験を積み、デトロイトでレコーディングをスタート、1948年のデビュー曲Boggie Chillenがミリオンセラー、I’m In The Mood、Boom Boomなどがあります。
1989年、72歳でThe Healerをリリースし、グラミー賞を獲得し、1991年にロックの殿堂入りを果たしています。