ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤
ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。
いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。
今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。
初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!
ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(71〜80)
I’ll Play The Blues For YouAlbert King

Albert King(アルバートキング)は、1923年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州インディアノーラ出身のギタリスト、ブルースシンガー、ドラマーです。
綿花畑で働きながら、独学でギターを習得し、ブルースをプレイするようになります。
B.B.キングと並んでロックアーティストに最も影響力があったとされ、チョーキングを多用したシンプルで豪快なギタープレイは、ジミーヘンドリックスやエリッククラプトンなどにも模倣されました。
195cm、110kgの大柄で、左利きのため、ギブソンのフライングVを右利き用に弦を張ったまま逆さに持って弾いていました。
Don’t Throw You Love On Me So Strongは1961年のR&Bチャート14位のヒット曲、Born Under A Bad Signはクリームにカバーされた曲で知られています。
1972年リリースのI’ll Play the Blues for Youは、彼の代表曲の1つとなりました。
2013年にロックの殿堂入りを果たしています。
Key to the HighwayBig Bill Broozy

Big Bill Broonzy(ビッグビルブルーンジー)は、1893年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州スコット郡出身のブルースシンガー、ギタリスト、作曲家で、生涯で300曲近くのブルースを作曲しており、シカゴブルーススタイルのパイオニアといわれています。
1924年にミシシッピ州からシカゴへ行き、パパチャーリージャクソンと出会い、ギターを教わり、1929年に最初にソロシンガーとして、録音し、その後1936年に小さなグループを使った最初のブルース歌手の一人となっています。
Key To the Highwayは、最も知られた曲の一つで、コロンビアレコーズからリリースされた曲です。
Members onlyBobby Bland

ゴスペルの影響を強く受けた深みのある歌唱力で人気を得た、ブルース歌手、ボビー・ブランドです。
楽器を引かず、歌一本で長いキャリアを築いた超実力派。
こちらの曲は1985年に発表された「Members Only」というアルバムに収録されています。
ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(81〜90)
Spider in my stewBuster Benton

バスター・ベントンと言えばこの曲。
御大ウイリー・ディクソンがプロデュースしたデビュー作収録。
場末のバーにぴったりないなたいドロドロのスローブルースで、彼の特徴であるゴスペル仕込みのパワフルなダミ声と粘り気のあるギターが余す処なく聴ける名曲です。
Sweet Love and Evil WomenJohnny Winter

イギリスのホワイトブルースの代表格がエリック・クラプトンとすれば、本国アメリカの白人ブルースの代表がジョニー・ウインターです。
スライドギターもドブロも見事に弾きこなす彼が、マディ・ウォーターズのバンドと共演した曲がこれです。
Everything be alrightBig Mama Thornton

女性ブルースシンガーの第一人者ビッグママ・ソーントンの代表曲。
ハスキーでソウルフルなボーカルは「ブルース界のゴッドマザー」との称号がふさわしく、貫禄たっぷり。
あのロバート・プラントも彼女のファンだったとか。
Blues PowerEric Clapton

1970年にリリースされたアルバム「Eric Clapton Solo」に収録されている一曲です。
このアルバムは当時のエリック・クラプトンが心酔していたデュオ歌手のデラニー・ブラムレットをプロデューサに起用して制作された初のソロアバムでした。