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ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤

ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。

いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。

今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。

初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!

ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(71〜80)

Alabama trainLouisiana Red

ルイジアナ・レッドはブルースハープ、ギターも弾くブルースマン。

ソウルフルなシャウトと弾き語り風ブルースがいなたさ満点です。

80年代以降は活躍の場をヨーロッパに移し、最後はドイツで亡くなったという珍しい経歴を持っています。

Nina Simone Sings The Blues

Do I Move YouNina Simone

Nina Simone – Do I Move You (Audio)
Do I Move YouNina Simone

本稿で紹介するアルバムは、ブルースの名盤という意味ではやや変化球と言えるかもしれません。

高名なジャズ・シンガーであり、幅広いジャンルにおいて活躍した伝説的な歌手、ニーナ・シモンさんが1967年に発表した『Nina Simone Sings The Blues』を紹介します。

RCAレーベル移籍後の第一弾となったアルバムで、スタンダードなブルース・ナンバーはもちろん、アニマルズのヒットで知られているトラディッショナルなフォーク・バラード『朝日のあたる家』などが取り上げられています。

アルバム・ジャケットのシモンさんの鋭いまなざしだけで本作の音さえも想像できそうですが、ブルースのみならずジャズやゴスペルといったジャンルのフィーリングも濃厚に際立つ歌声が実に素晴らしい。

ギタリストのエリック・ゲイルさん、ドラマーのバーナード・パーディさんといった、伝説的なセッション・ミュージシャンによる演奏も聴き応え十分ですし、とくにドラムスが生み出すグルーブはクラブ世代へも強くアピールするのではないでしょうか。

公民権活動家や市民運動家としても知られるシモンさんのバックグラウンドを知った上で、オリジナル曲の『Backlash Blues』などを聴けば、彼女の歌声のすごみがどこから出てくるのかが理解できるはずです。

Littele Boy BlueOtis Spann

1930年ミシシッピー州生まれのオーティス・スパンはアメリカンブルースの伝説的ピアニストです。

スパンの父親も有名なピアニストでした。

こちらの楽曲は1960年にリリースされたアルバム「オーティス・スパン イズ・ザ・ブルース」に収録されています。

The Bottom of The TopPhillip Walker

フィリップ・ウォーカーは1959年からロサンゼルスを拠点に活動しているブルース・ギタリスト、シンガーです。

スタイルはテキサス・ブルースをベースに、スウィング感に満ちた渋いブルースを演奏しました。

こちらの楽曲は1973年にリリースされました。

Ain’t going to worry, about tomorrowRoosevelt ”Booba” Barnes

Roosevelt ”Booba” Barnes ~ ”Ain’t Going To Worry About Tomorrow” 1990
Ain’t going to worry, about tomorrowRoosevelt ''Booba'' Barnes

ディープサウスのブルースマン。

この匂い立つような泥臭さ満点のデルタブルースは南部で生まれ育った人間しか表現できない味わいですね。

クラブでデビューしてアルバムを出すまで30年間もかかった職人肌の人です。

こんな渋い実力派ブルースマンが無名であること自体、アメリカは広いです。

Till Your Lovin’ Makes Me BlueAynsley Dunbar Retaliation

The Aynsley Dunbar Retaliation – Till’ Your Lovin’ Makes Me Blue
Till Your Lovin' Makes Me BlueAynsley Dunbar Retaliation

セッションドラマーとして有名だったアインスレー・ダンバーがバンド名義で活動していた時期のオリジナル曲。

聴き疲れするほど重いスローブルースが聴きどころ。

結局セールス的な成功はつかめませんでしたが、ファンならこれくらいまでは押さえておきたいところです。

Have You Ever Loved A WomanEric Clapton

Eric Clapton – Have You Ever Loved A Woman (Live from the Fillmore) [Nothing But the Blues]
Have You Ever Loved A WomanEric Clapton

黒人音楽であったブルースは、イギリスの若者に注目されてフォロワーを生みました。

白人の演奏したブルースをホワイトブルースと呼ぶことがありますが、エリック・クラプトンはその中でもっとも優れたプレイヤーのひとりでした。