ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤
ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。
いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。
今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。
初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!
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ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(1〜10)
Born Under a Bad SignAlbert King

何はともあれ、アルバムの表題曲にしてオープニングを飾るナンバー『Born Under a Bad Sign』のインパクトが強烈です!
ソウル~R&Bの名門中の名門レーベル、STAXを代表する名盤の1つである本作は、ブルース・ギタリストの3大キングと称されるアルバート・キングさんが、レーベル専属のスタジオ・バンドであるブッカー・T&ザ・MG’sとともに発表した1967年のアルバムです。
ブルースを下敷きとしながらもホーン・セクションなども交えた洗練されたソウルフルなサウンドで、名曲ぞろいの本作はブルースを初めて聴くという方であっても抵抗感なく楽しめるはず。
アルバート・キングさんによるむせび泣くようなチョーキングが特徴的なギター・プレイは著名なロック・ギタリストにも大いにインスピレーションを与え、冒頭で触れた楽曲『Born Under A Bad Sign』はアルバムリリースの翌年、1968年に英国ブルース・ロックの代表的なバンドであるクリームがカバー。
ヒットを記録したことで、楽曲の知名度も上がりました。
そういった点を踏まえても、本作はロックがお好きな方にもぜひ聴いてほしいモダン・ブルース・アルバムの傑作だと言えるのです。
SpoonfulHowlin’ Wolf

一度聴いたら忘れられない強烈なだみ声と巨体の持ち主、黒人ブルース・シンガーの代表的な存在の1人であるハウリン・ウルフさん。
ウルフさんが1962年にリリースしたセカンド・アルバム『ハウリン・ウルフ』は、シカゴに拠点を置き、ブルースを語る上では絶対に避けては通れない名門中の名門レーベル、チェス・レコードのカタログの中でも名盤の誉れ高い1枚です!
アルバム・ジャケットのデザインから『ザ・ロッキン・チェア・アルバム』とも呼ばれる本作は、シカゴ・ブルースというジャンルの中で多くの名曲を作詞・作曲した名ソングライター、ウィリー・ディクスンさんの手掛けた楽曲を中心として構成され、ブルースの荒々しさとキャッチーさが同居した楽曲がずらりと並ぶ、ブルース入門編としてもハウリン・ウルフさんの音楽に初めて触れるという方にもオススメのアルバムです。
もちろん、そうは言ってもウルフさんの濃厚なブルース魂が宿る歌声はさらりと聴けるものではなく、R&Bナンバーであっても荒々しいブルースマンの姿が常に聴く人の心を揺さぶり続けるのです。
エリック・クラプトンさんが在籍したバンド、クリームも取り上げた有名曲『Spoonful』も収録!
Mojo HandLightnin’ Hopkins

「稲妻」と呼ばれ、黒のサングラスと葉巻がトレードマークのライトニン・ホプキンスさんは、まさに南部出身の不良おやじといった雰囲気が最高にカッコいいテキサス・ブルースのカリスマ的な存在です。
非常に多作なミュージシャンであり、生涯で残したレコードの数は100枚をこえるのだとか。
その生涯を現役のブルースマンとして貫き、酸いも甘いも知り尽くした彼の人生観そのものを表現した歌詞と歌声、そしてギター・プレイは、まさにブルースを体現したものだと言えるでしょう。
今回取り上げている『Mojo Hand』は1962年に発表されたアルバムで、弾き語りのカントリー・ブルースからバンドを従えたサウンドまでを楽しめる、ブルース史上屈指の傑作と名高い作品です。
あまりにも有名な拳のアルバム・ジャケットだけ見ても、何だか強烈な引力すら感じさせますよね。
いわゆるシカゴ・ブルースやソウル~R&B寄りのモダンなブルースと比べて、ブルースをあまり聴いたことがない方であれば取っ付きづらいと感じる面もあるかもしれませんが、匂い立つような男の色気と人生の悲哀が聴き手の心に響いた瞬間、きっとあなたもこのブルースの魅入られてしまうことでしょう。
ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(11〜20)
Stormy Monday BluesT-Bone Walker

1910年、アメリカはテキサス州で生まれたT-ボーン・ウォーカーさんは、ブルースという音楽ジャンルにおいて最初にエレクトリック・ギターを持ち込んだミュージシャンと言われる偉大なアーティストであり、モダン・ブルースを語る上では欠かせない存在の1人です。
足を思いっ切り広げてギターを頭の後ろに抱えた姿も有名なエンターテインメント精神あふれるウォーカーさんは、1940年代という時代にエレクトリック・ギターをブルースに用いて、あの3大ブルース・ギタリストの1人であるB.B.キングさんや、ロックンロール創成期の伝説的な存在チャック・ベリーさんといった偉大なミュージシャンへ影響を与えたというのですからすごいですよね。
ブルース、ロック双方の歴史において重要な存在と言えるウォーカーさんといえば、多くのバンドやアーティストにカバーされたスタンダード・ナンバー『Stormy Monday Blues』を挙げなくてはなりません。
もともとは1947年に録音されたトラックであり、後に「Stormy Monday進行」と呼ばれるコードを用いたバージョンを収録した同名のアルバムが1967年にリリースされております。
まずは楽曲単体を聴いてもらって、その後ぜひオリジナル・アルバムを探して聴いてみてくださいね!
JukeLittle Walter

ブルースという音楽ジャンルの中で、やはりハーモニカは欠かせない楽器です。
通常のハーモニカと違って10個の穴しかない「ブルースハープ」の音色は、演奏者の人となりがそのまま表現されるものですし、時にはギターや歌を差し置いて主役となるほどの存在感を放ちます。
そんなブルースハープの基本的な表現方法を生み出したとまで言われ、ローリング・ストーンズなどのイギリスのロック・バンド勢にも多大なる影響を及ぼしたのが、こちらのリトル・ウォーターさん。
1930年にルイジアナ州で生まれたウォルターさんは1946年よりシカゴへ移り住み、翌年にはレコード・デビューを果たしております。
シカゴ・ブルースの父と言われるマディ・ウォーターズさんのバンドにも参加、ソロ名義で名インスト曲『Juke』をヒットさせるなど順調なキャリアを歩んでおりましたが、1968年に37歳という若さでこの世を去ってしまいました。
まさにシカゴ・ブルース黎明期を支えたブルース・マンであり、伝説的なブルース・ハープ奏者のリトル・ウォルターさんの魅力満載の1997年にリリースされた編集盤『His Best』は、名門チェス・レコード時代の代表曲を余すところなく収めた文句なしのベスト・アルバムです。
ブルースハープの奥深さを知る上でも、まずは基本の1枚としてオススメです!
Bad News Is ComingLuther Allison

ルーサー・アリソンさんは、シカゴブルースの名手として知られるギタリストです。
1939年生まれのアリソンさんは、若くしてフレディ・キングやハウリン・ウルフといったブルースの巨匠たちと共演を重ね、その経験が彼の音楽性に大きな影響を与えました。
1972年にリリースされた『Bad News Is Coming』は、モータウンのゴーディーレーベルからの発表作。
シカゴブルースとモダンエレクトリックブルースのスタイルを融合させた意欲作で、力強いボーカルとギター演奏が特徴的です。
アリソンさんの代表作として高く評価され、ブルース愛好者の間で人気を集めました。
ロック好きの方にもおすすめの1枚ですよ。
Long Distance CallsMuddy Waters

アコースティック・ギターの弾き語りというスタイルが中心だったデルタ・ブルースにエレクトリック・ギターを持ち込み、シカゴ・ブルースと呼ばれたジャンルの創成における最大の功労者と言えるのが、通称「シカゴ・ブルースの父」ことマディ・ウォーターズさんです。
1913年にアメリカのミシシッピ州で生まれたマディさんは、シカゴ移住後に南部ブルースを軸とした個性的なエレクトリック・ブルースを鳴らし、名門チェス・レコードからバンド・スタイルで録音した多くの名曲をリリースします。
その影響は後にブルース・ロックがブームとなるイギリスへ広がり、多くのロック・ミュージシャンがマディさんに憧れを抱きました。
とくにロック界の巨人ローリング・ストーンズは、マディさんのヒット曲が由来のバンド名にしているのですから、その影響力の大きさがわかるというものでしょう。
今回紹介しているアルバムは、そんなマディさんが時代的にもフォーク・ブームが巻き起こっていた1963年に発表した『Folk Singer』です。
マディさんのルーツであるデルタ・ブルースとシカゴ・ブルースの魂が混ざり合い、深みのある歌声と泣きのスライド・ギターを存分に楽しめます。
バディ・ガイさんのギターなど、参加したミュージシャンの素晴らしいプレイなど聴きどころも多く、ブルースを聴くなら一度はレコードの針を落としてみてほしいアルバムと言えましょう。


